熱戦 ドイツ vs. アルゼンチン
2006年7月 1日
ワールドカップ準々決勝第一戦は地元ドイツと優勝候補のアルゼンチンが争う好カード。さすがにどちらも譲らない白熱した試合になった。
私が注目したのはバラックとリケルメのミッドフィールダー対決。二人とも大会前から楽しみにしていた選手だった。バラックは日韓大会での活躍を見てその存在を意識するようになった。あれから4年の間にすっかり世界を代表するミッドフィールダーにまで成長し、今大会でのプレーを楽しみにしていた。
一方のリケルメは以前トヨタカップで来日した時に存在を知った。柔らかいボールタッチからの華麗なパス回しに目を引かれたが、そればかりでなくその時にTVの実況アナウンサーが紹介したエピソードが印象に残っている。彼が生まれ育ったのはアルゼンチンの中でも貧しい地区で、車を停めておくとタイヤを盗まれてしまうような場所なのだという。ところが彼は地区のみんなから慕われていて、彼が車を停めておくと子供達がそれを磨いているのだそうだ。なんだか「あしたのジョー」を思い起こさせる話で、それ以来何となくこの選手を気にするようになった。
日韓大会ではぎりぎりで代表から落選してしまったが、今回は大会屈指の注目選手の一人。予選リーグでは遺憾なく力を発揮してチームを3連勝に導いていた。
さてその試合内容だが、さすがに強豪国同士の対戦とあってお互いのよさをつぶしあうような形になって、両者とも持ち味を存分に発揮できてはいなかったように思う。リケルメは終盤に交代させられ、バラックは延長に入ると足の故障で満足に動けなくなってしまった。
それでも二人とも正確なキックから点に絡む仕事をして見せたのはさすがだった。バラックの方は足の状態が万全でない中でPK戦に二人目のキッカーとして登場し、見事成功させたのはチームを率いる主将としての責任感からだっただろう。
またバラックが普段よりもやや下がり目のポジションをとっていたこともあってスタープレーヤー同士が直接ぶつかりあう場面もあり見応えがあった。さすがにワールドカップだな、と感心させられる場面だった。
どちらも手堅い試合運びで、やや単調ともいえる試合だったが、世界のトップ・プレーヤーの競演を堪能させられる好ゲームだったと思う。
コメント
面白そうな試合だったので、頑張って見ていましたが、睡魔には勝てず、半分寝ていた状態だったので、良い所をほとんど見逃してしまいました(涙)イングランド対ポルトガルも白熱した試合でしたね(これも同様に半分寝た状態で見ていたので、またしても良い所を見逃してました)どこが優勝してもおかしくないメンツですよね。
ちなみに、ブログの方で4日まで優勝国予想の投票をやっているので、時間がある時にでもお願いします。
-> モモさん
実は私もサイトオープンに向けた準備をしながら見ていたので、アルゼンチンの先制ゴールは生では見ていなかったりします。
ブラジルが負けたことで、4強は全てヨーロッパのチームになりましたね。やはり地の利というのは大きいようです。
サッカーについての投票も始められたのですね! 予想は中々難しいですが、よく考えてから後ほど参上します。
こちらのブログへの初コメント、ありがとうございました。