"舞輝" Tour 2006-2007 in 原宿

2006年8月14日

LIVE FOR LIFE in 渋谷 2006 からの続き


会場に着くと前売券を持っている人は優先して並ばせてもらえて、全体の3番目に入ることができた。平らなスペースに椅子を並べただけの客席だったので後ろの席が高くなっていないのを見て前の方がいいと判断し、前から3列目の席を確保。幸いすぐ前の席には人が来なくて、ストレスなく見ることができた。


朝霞の時は最初に地元で行われた凱旋コンサートの模様が紹介されたが、今回はそれがなくて代わりに出演したTVCMが放映された。カルビーのポテトチップスなど懐かしいもの、私は見たことがなかったものなどいろいろとあって楽しかった。特に砂浜を駆け寄って来ると思いきや通り過ぎていってしまうポテトチップスのCMは思い入れのあるもので久しぶりに見てうれしかった。またそれよりも古いポテトチップスのCMでバックに流れている歌の最後の部分の歌詞が当時何度聞いてもわからなかったのだけど、今回改めて聞いてみて「It's a crispy, crispy world.」であるのが確認できた。TVに付属のスピーカーの解像度ではどうしても"crispy"と聞こえなかったのだ。長年の疑問が解消できたのは思わぬ収穫だった。

その他のCMで印象深かったのはやはり「つばさ」をフィーチャーしたオッペン化粧品のもの。私には見覚えのないものだった。当時もしこれを見ていたら美奈子さんを再認識するのがもう少し早くなっていたのではないかと思うと悔やまれてならない。映像は化粧品のCMに相応しく、美奈子さんの美しさに満ち溢れたものだった。


肝腎の歌の映像&音声に関しては朝霞の時とほぼ同じだが、Wild Cats時代の「勝手にさせて」と「愛が聞こえる」が新たに加えられていた。あの時は歌声に圧倒されてしまって冷静に見ていられなかったのだけど、今度は少し落ち着いてじっくり鑑賞できた。

前回はただただ素晴らしいとしかいえなかった阿蘇山麓の野外コンサートで歌った「つばさ」は改めて聴いて何が素晴らしかったのかが少しわかってきた。特に印象的だったのがファルセットを自在に使っていたことだった。このコンサートがいつ行われたのか正確に知らないのだが、一緒に「Shining eyes」を歌ったそうなのでMarvelousへの移籍後なのは間違いない。美奈子さんはMercury在籍時のアルバム「晴れ ときどき くもり」の頃からファルセットを自身の表現に効果的に採り入れる手応えをつかんだのではないかと思う。この時の「つばさ」でも随所で美しいファルセットを聴かせてくれていた。

もう一つ特徴的だったのは歌い回しが非常に即興的に自由に歌っていたこと。特に音符を長く伸ばすところと短く切り上げるところの対照が曲にメリハリを与えていた。緑濃い屋外で晴れ渡る青空の下、吹き抜ける風を受けて美奈子さんがのりにのって歌っているのがわかり、聴いているこちらの心にも爽やかな風がそよぐのを感じることができた。ロングトーンの伸びなどはスタジオ録音の音源ほどではないかも知れないが、美奈子さんの歌う喜びをじかに感じられる素晴らしい名演だったと思う。


BOSSさんの娘さんといわれているナレーションは改めて素晴らしいと思った。特に「ありがとう」の詩の朗読は自然でありながらなおかつ感情が込められていて、ほとんどプロの技のようだった。美奈子さんも自分の言葉をあのように大切に読み上げてもらってさぞかしうれしかったのではないだろうか。

最後はスタジオ録音の「新世界」をバックに数々の秘蔵映像が流された。終わってから拍手をしたかったのだけど、静かなエンディングだったので何となくタイミングを逸してしまった。それだけが少し心残りだった。

「"舞輝" Tour 2006-2007」と銘打っているからにはこれから来年にかけてあちこちで開催されるのだろう。ぜひ全国の人にこの素晴らしいパフォーマンスを体験していただきたいと思う。

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コメント

リポートありがとうございました。
追悼展、早く大阪でやってほしいですね。

-> アキラさん

少しでも雰囲気を感じとっていただければ幸いです。大阪はじめ全国での開催を期待しましょう。

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