If music be the food of love, ...
2006年8月15日
シェイクスピア作『十二夜』の冒頭、オリヴィアに恋するオーシーノー公爵はお抱えの楽師達に「音楽が恋の糧であるなら、続けてくれ」と言って音楽を奏でさせる。音楽を「恋の糧」と形容したのは蓋し名言だろう。音楽には恋する思いをかきたてる力がある。ではその恋する当の相手が優れた音楽家だったとしたらどうだろう…?
朝霞の時もそうだったけど、美奈子さんの追悼イベントに行ってくると心の中を美奈子さんに占領されてしまう。オーシーノーは思いを寄せる人に振り向いてもらえない悩みを「甘い苦しみ」と呼んだが、私がずっと前に彼女から気持ちが離れてしまい、長い間思い出すこともなかったのは、この苦しさに耐えられなくて彼女のことを思い出さないようにしていたからなのではないかと思えてきた。
ミュージカル『十二夜』の「ララバイ」の旋律が耳について離れなくなってしまっている。
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