白鵬三敗目を喫し綱取は絶望的に
2006年9月16日
大相撲秋場所7日目、大関白鵬は関脇琴光喜に送り出しで敗れ三敗となり、場所後の綱取は絶望的になった。立ち合いすぐに右四つに組み合うと琴光喜が左からの上手出し投げで白鵬に後ろを向かせ、土俵の外に運び出した。
白鵬は今場所は得意の左上手の取り方が非常に悪く、左に変わりながら相手の肩越しの深い位置にまわしを取りにいくような取り口が目立っていた。おそらくその反省を踏まえて今日の取り組みでは立ち合いから前三つを狙いうまく手がかかったのだが、琴光喜の右を深く差す動きで切られてしまうと半身の体勢で凌ぐような形になり、琴光喜に絶好の左上手を許してしまった。
何が大関の相撲をここまで狂わせたのかわからないが、早く自分の相撲を取り戻して今場所を納得のいく内容で締めくくって欲しい。まだ若いし、綱取のチャンスはこれから何度でもあるだろう。
私は琴光喜のファンなのだけど、白鵬も取り口が好きで、本田美奈子さんの歌を愛聴していると知ってからは急速に親近感が湧いて綱取を応援していたのでこの一番はかなり複雑な心境で見つめていた。ただこのところ白鵬に5連敗していた琴光喜が久しぶりに高い技能を見せつけて大関を破ったことは素直にうれしかった。今場所はここまで好調が続いているが、取り組み後のインタビューでは「優勝争いに絡みたい」と語るなど気持ちも前向きのようだ。すでに4人の大関を破っており、今後の活躍が楽しみだ。
コメント
大分研究されていますね。まわしを取らせないように防御されているからもぐり込んだり、すかして取りにいかないと難しいかもしれない。
-> アキラさん
彼本来の力からすれば立ち合いの鋭い踏み込みから左前三つを狙うような相撲が取れるはずです。相手云々ではなく、彼が自分の相撲を見失ってしまっていることが問題だと思います。気持ちを切り替えて、早く自分の相撲を取り戻して欲しいですね。