ジャンプの見分け方 トウループ
2006年9月21日
ジャンプの見分け方、最も難度の高いアクセルの次は最も易しいとされるトウループを取り上げることにしたい。いつもの通り反時計回りの回転をする選手の場合について説明する。時計回りの場合は全て右と左が逆になることを念頭に読んでいただきたい。
フィギュアスケートの技術にはコンビネーションジャンプという要素がある。これは最初のジャンプを跳んだ後ステップやターン等を挟まずにそのままの体勢で次のジャンプを跳ばなければならない。場合によっては三つめのジャンプが加わることもある。最初に説明したようにジャンプの着氷の仕方は全て同じなので、二つ目以降のジャンプの種類には必然的に制約が生じることを理解していただけると思う。
ジャンプを着氷した直後は右足のアウトサイドで後ろ向きに滑っている状態になる。このまま左足を用いずに跳ぶジャンプをループといい、後ろに伸ばした左足のトウ(爪先、というかエッジの先端の部分)を氷に突いて跳ぶジャンプをトウループという。ループについては後ほどということにして、今回はトウループについて解説する。
右足のアウトサイドで後ろ向きに滑りながら後ろに伸ばした左足のトウを突いて踏み切るジャンプをトウループという。これは単独であるかコンビネーションであるかは問わない。トウループとはトウを突くループを意味する。ジャンプには大きく分けて踏み切りの際にトウを突くトウジャンプと、エッジに乗った状態のまま踏み切るエッジジャンプの2種類に大別される。トウループはもちろんトウジャンプの一種である。
最も易しいとされているのは右足で滑りながら左足を後ろに伸ばしてトウを突くので、足の位置が跳ぶ前から回転方向に開いた状態になっているためである。つまり、反時計方向に回転するためには右足が前で左足が後ろになった状態から跳べば実質的に半回転ほど少ない回転で済むことがおわかりいただけると思う。(ただし跳ぶ際に回転を始めて前向きに踏み切ってしまうとトウアクセルといってダウングレードの対象になる。)男子では4回転ジャンプを跳ぶ選手がいるが、大抵はこのトウループを跳ぶ。
このジャンプは見分けるのも比較的易しいといえる。というのもトウジャンプには3種類あるが左足でトウを突くのはトウループだけだからだ。見分け方はまずとにかく左足のトウを突くというのが一番のポイントになる。そしてコンビネーションの二つ目以降はトウループであることが多いということもこのジャンプの特徴である。。上にも述べた通りトウを突かないループであることもあるのだけど頻度としてはトウループの方が多いので、コンビネーションジャンプに注意しながら見ればトウループの跳び方を覚えられるようになると思う。
まとめ:トウループの見分け方
- 右足のアウトサイドで後ろ向きに滑りながら後ろに伸ばした左足のトウを氷に突いて踏み切る。
- 左足のトウを突く唯一のジャンプ
- コンビネーションジャンプの二つ目以降はトウループであることが多い。
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