美しい日本の秋
2006年9月21日
うちの近所では昨日から金木犀が匂い始めている。昨日香りに気がついた時はまだ早いし気のせいかなとも思ったのだけど、今日ははっきりと紛れもなく匂っていた。今年も本格的に秋になろうとしつつあるようだ。
「年々歳々花相似たり/歳々年々人同じからず」という詩の一節を思い浮かべてしまう。この命題は花の個体識別を無視することによって成り立つのであって、実際には花だって年々移り変わっているのだけど。去年の今頃は美奈子さんは無菌室の中で、金木犀の匂いはおろか風に当ることさえできずにいただろう。あるいはお母様やBOSSさんから「金木犀が匂っている」と報告を受けて、来年(つまり今年)こそは花の香りに包まれる幸せを満喫したいと夢見ていただろうか。
まもなく「美しい国」をスローガンとする政権が誕生する。この美しい日本の四季がいつまでも続くよう、真摯に取り組むことを望みたい。
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雑感
コメント
早朝に見られる雲海がここ数年激減しているそうです。原因は温暖化でこのままだと近い将来見られなくなるかもしれないそうです。自然の営みは守りたいですね。
-> アキラさん
大抵の日本人にとって最も誇りに思っている日本の宝とは美しい四季ではないかと思います。それが亜熱帯のような四季のない気候になってしまう危機に瀕しているという現状をあの人(に限らずこの国の政治家達)はどの程度認識しているのか非常に不安を感じます。
美奈子さんが愛したこの世界が無事であることを祈るばかりです。