横浜FC J2優勝でJ1昇格を決定
2006年11月27日
サッカーJリーグ2部は横浜FCが優勝し、来シーズンのJ1昇格を決定した。
横浜FCは横浜フリューゲルス消滅を受けて市民が立ち上げたクラブチーム。今シーズンはメンバーにカズ、山口素弘、小村徳男、城彰二など日本のサッカー界を支えてきた錚々たる顔ぶれを擁してJ1昇格に望みをかけていた。カズを監督補佐に任命、シーズン開始直後には監督を高木琢也氏に交代しスタッフにも往年の名選手を揃えていた。
この結果は彼らのプライドとサッカーにかける思いがもたらした快挙といっていいだろう。この世代の選手達に胸を熱くしてきたサッカーファンの一人としてもうれしく思う。それと同時に彼らを物心両面で支えてきたサポーター達の貢献も忘れてはならない。
そもそもこのチームは選手やサポーターの意向を全く無視して強行されたフリューゲルスのマリノスへの吸収合併という異常な事態を受けて市民の手によって創設されたクラブである。何の資産も特権も持たない市民がスポーツ文化の担い手となる一つのモデルケースとしてスポーツファンに勇気を与える快挙である。
私の手元にはフリューゲルス消滅時のキャプテンだった山口素弘の手記があるのだけど、これはサッカーファンには涙なしでは読めない一冊である。ブログを始めるようになってからもしあの当時にブログツールなどという便利なものがあったなら、ということをよく考える。あの頃すでにインターネットはかなりの程度普及していたが、個人が意見や情報を発信するというのは決して容易なことではなかった。今ならサッカーファンのブロガー達が結集して合併反対への世論を形作っていくということもできるはずだ。それが果たして合併撤回という結果を生み出すことができるかどうかはわからないけれど。
今昇格を決めたメンバーの中に山口の名が見えるのは感慨深い。彼のクレヴァーなプレーと朴訥とした語り口が好きで応援してきた一人として喜びをともにしたいと思う。
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- カズ 選手兼監督補佐に(管理人の旧ブログの記事)
コメント
横浜FC、J1昇格良かったですね。それとは反対に地元セレッソ大阪が降格のピンチです。残って欲しいです。
-> アキラさん
セレッソは昨シーズンは優勝をほとんど手にするところまでいっていたのに、浮沈が激しいですね。森島は特に好きな選手なのでチームを支える活躍を期待したいです。