「悲しまないで」Op.14-8
2006年12月23日
先日銀座の山野楽器本店に行った際、クラシックの売り場を覗いてみたら前から入手しなければ、と思っていたラフマニノフの歌曲全集が店頭に置いてあった。少し迷ったけど、いずれは手に入れる必要のあるものだったので買うことにした。ラフマニノフの歌曲を収めたCDはいくつか持っているけど、全集でないと収録されていない作品に強い関心があったのだ。これについては書きたいことがたくさんあるので、いつか時間と気力のある時にでも記事にするかも知れない。
ここではそれとは別に、この全集でとても心に響く素晴らしい詩に出会ったので紹介してみたい。アレクセイ・アプーフチン(1840-1893)の作品である。私の下手な訳で申し訳ないけれど。
悲しまないで
ああ、私のことで悲しまないで! 私は苦しみのない場所にいるの 過ぎ去った悲しみの悪夢は忘れて。 あなたの記憶の中の私を 春の最初の日よりも輝かせて ああ、私がいないと寂しがらないで! 私たちにお別れはないの、 私は以前と変わらずあなたの心のそばにいるわ。 相変わらずあなたの苦しみには不安になるし、 あなたの愁いは私を悩ませるの 生きて! 生きなくちゃいけないわ! もし奇跡のような力に導かれて あなたが喜びや安らぎに出会うことがあったら、 ねえわかって、それは私が ここから答えているからなの あなたの傷ついた魂の呼び声に。
本田美奈子さん、今ごろは私たちのことをこんな思いで見つめてくれているのかな、と思ったら暖かい気持ちになった。こじつけかも知れないけど美奈子さんに会いに行ったその序でにこの詩と出会えたというのは、美奈子さんが導いてくれたのかも知れないと思っている。言葉や歌の力についてあらためて思い知らされた、そんな出会いだった。
コメント
今日バドミントンの団体戦でした。接戦でしたけど奇跡は起きませんでした。セルゲイさん メリークリスマス。
-> アキラさん
クリスチャンではないのですがお言葉はありがたく頂戴します。^ ^ 好きでやっていることなのですから気持ちよく汗を流せたらそれでいいじゃないですか。