懐かしの「ブライアン対決」
2007年1月14日
椎間板ヘルニアのため国内選手権への出場を回避し、3月の世界選手権に備えてリハビリと軽い練習で体調を整えているキム・ヨナさんの新コーチにブライアン・オーサー氏が就任した。なお、引用の記事中に今シーズンのフリープログラム「あげひばり」の振り付けをしたとあるのは誤りで、正しくはデヴィッド・ウィルソン氏。またファンサイトの管理人おのっちさんの情報によるとヨナさんは今後トリプルアクセルには挑戦しない意向でいるという。
ブライアン・オーサー氏といえば88年のカルガリーオリンピックでブライアン・ボイタノ選手と"ブライアン対決"を演じた名選手として名高い存在である。私はちょうどこの頃はカタリーナ・ヴィットさんがきっかけでフィギュアスケートに興味を持ち始めた時期で、技術的なことはまるでわからなかったし、男子についてはついでに見てみた、という程度の関心しかなかったので残念ながらおぼろげにしか覚えていない。というわけでネットで検索して見つけたそれぞれの選手のファンの方の解説記事を紹介することにする。
ボイタノ選手の画像を見て思い出したのだけど、ボイタノ選手といえばイーグルで有名だった。イーグル自体は多くの選手が演技に取り入れている技で決してめずらしいものではないのだが、彼ほど深い角度でこの技をする選手はほかにほとんどいないだろう。
ボイタノ選手が男性らしい力強い演技を持ち味としたのに比べ、オーサー選手の方は優雅で洗練された演技で魅了するタイプだったように記憶している。引退後はプロスケーターとしての活躍が中心で、コーチとしては顕著な実績はないようだが、これまで世界のトップクラスの選手を輩出したことのない韓国スケート界にあって突然変異的に現れた天才スケーター、キム・ヨナさんにとって、選手として国際大会での実績豊富なオーサー氏は頼もしい味方となることと思う。あのしなやかで優雅な表現力にさらに磨きがかかることを期待したい。
コメント
Mr.トリプルアクセルのオーサーさんから指導を受ける→トリプルアクセルをヨナさんが特訓する、というのは早とちりなんでしょうね。
キムヨナさんは、昨年9月にカナダに渡って、あの有名なデヴィッド・ウィルソンさんにフリープログラム「あげひばり」の振り付けをしてもらいました。そのとき、3ヶ月間カナダで練習し、すでにオーサーさんから指導を受けているんですね。今年のヨナさんの活躍(特にPCSの向上)は、彼らの功績が大きいんじゃないでしょうか。つまりカナダに行けば、昨年の続きとして、ヨナさんにお似合いの振付師とコーチ、それに練習環境が揃うことになります。
それと、既に昨年末、今年4月からカナダを本拠地にして韓国へは時々帰ってくる形態にすることを明らかにしていたようです。それが早まるかもしれない、ということなんでしょうね。
(一昨年の安藤美姫さんの「My Funy Valentine」はデヴィッド・ウィルソン振付でしたよね?あれ、個人的には好きでした。)
-> やまぼうしさん
韓国メディアの報道は少し短絡的でしたね。記者さんにもフィギュアスケートに詳しい人材がまだ不足しているのかも知れないと思いました。
これまでの経緯を考えるとカナダのスケート界との結びつきは既定の路線だったと見ることができそうですね。ヨナさんの才能が伸ばせる環境が整うことを祈りたいです。
「My funny valentine」は安藤さんにやらせるのは少し酷なプログラムだな、と思って見ていたのですが、でも味わいのあるいいプログラムであったことは間違いないですね。今後もヨナさんへの振り付けは続いていくのでしょうか。