大相撲初場所を終えて
2007年1月21日
今場所もまた横綱朝青龍が簡単に優勝を決めて見どころの少ない場所になってしまった。やはり本来なら話題の中心にいるべき白鵬が怪我で本領を発揮できていないのが残念でならない。
先場所に引き続き最大の収穫は琴奬菊の成長だった。先場所の活躍で三役昇進が見込まれていたが結局それは実現せず、前頭筆頭で臨んだ今場所だったが、見事に期待に応える活躍だった。来場所こそは新三役は間違いのないところだろう。ぜひ上位陣を脅かして場所を盛り上げて欲しい。
琴光喜は終わってみればまたしても八勝七敗。それでも勝ち越しを続けてきた雅山、稀勢の里が負け越してしまう中でも勝ち越して関脇を維持したのは大したものというべきか。決してこんなことで満足して欲しくはないのだけど。
それにしても朝青龍の強さは際立っている。ほかの上位の力士のほとんどが体のどこかに大きな怪我を抱えている中で、これまで大きな怪我をしたことがないというのがすごいところだと思う。あの小さな体でよく腰とか膝に無理が生じないものだ。優勝回数がどこまで伸びていくのか、楽しみなようでもあり、こわいようでもある。