ノエル・ポール・ストゥーキーさん NHKニュースウォッチ9に出演
2007年2月19日
北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさんに捧げる歌「SONG FOR MEGUMI」を作詞作曲したノエル・ポール・ストゥーキーさんがめぐみさんのご両親と共にNHKニュースウォッチ9に出演し、この歌を披露した。
ピーター・ポール&マリーの"ポール"ことストゥーキーさんはアメリカで公開された映画「Abductions」を見てめぐみさんのために歌を作ることを思い立ち、日本で代理人を務める永井保夫氏を通じて横田さん夫妻の承諾を求め、ご夫妻の快諾を得てこのトリビュートが実現した。そこに至るまでの経緯は永井氏によるライナーノートに詳しい。
PPMといえば60年代の反戦平和を求める世界的なムーヴメントの中心にいた存在である。それから歳月を経た今も人の心の痛みに鋭敏な感性を保っていることをこの歌は証明している。横田さん夫妻もかつて「花はどこへ行った」や「風に吹かれて」などの名曲を聴き、自らも歌っていたそうで、そのメンバーであるストゥーキーさんがめぐみさんのために歌を作ってくれたことに感激の面持ちだった。
日本語も交えて歌われる「SONG FOR MEGUMI」は優しく平易なメロディーで聴く人の心に語りかける。「風の中にあなたの声が聞こえます」というフレーズに早紀江さんは新潟の海岸でめぐみさんの声が聞こえないかと耳を澄ませたことを思い出すそうで涙ぐんで聴いておられた。鋭敏な感性を持つアーティストだからこそご両親の苦悩を正確に表現することができたのだろう。曲の締めくくりの明るいメロディーはいつか必ずめぐみさんは帰ってくるという希望を表現しているのだとストゥーキーさんは説明していた。
最後にストゥーキーさんはご両親に、今ここにはいないけれども私たちに霊感を与えてくれているめぐみさんの人生を祝福しましょう、といった趣旨のことを述べていた。必ず希望は叶えられるのだという強い信念を感じさせる言葉である。この歌にこめられた思いが風にのってめぐみさんのもとに届くことを祈りたい。
関連ページ
- Noel Paul Stookey Japan
- ストゥーキーさんの公式情報発信サイト
- 横田めぐみさん救出願う歌を、ポールさんがライブで披露
- 18日に行われたライヴについての記事
コメント
この映画の反響の大きさが伝わる思いです。早く解決して欲しいですね。
-> アキラさん
この歌が拉致問題への世界的な関心が広まるきっかけになるといいですね。早期の解決を祈ります。