「おふくろさん」を巡る騒動
2007年2月20日
森進一さんが代表曲「おふくろさん」にアレンジを加えて歌っていることに作詞家の川内康範氏が激怒しているというニュースが伝えられた。今日放送のNHKの『歌謡コンサート』では森さんは2曲目に「女のためいき」を歌ったのだが当初は川内氏作詞の「花と蝶」の予定だったのを急拠差し替えたらしい。
詳しい経過は引用した記事を参照していただきたいが、ことの発端は昨年の紅白歌合戦で森さんが「おふくろさん」を歌うのを聴いた川内氏が、曲の最初に短い台詞を加えられていることに驚いたことだという。川内氏はアレンジの芸術性は高く評価しているものの、自分の承諾を得ずに行ったことに立腹しているようだ。
私は昨年の紅白は見ていなかったのだが森さんは確か一昨年も「おふくろさん」を歌っており、その際もこのアレンジが施されていた。それ以前にも何度かこの台詞入りのヴァージョンは聴いたことがある。川内氏が昨年末までこのアレンジを知らずにいたというのも意外だが、森さん側がこのことを川内氏に伝えていなかったというのは驚きである。一言断っておくだけで何の問題も生じずに済んだはずがこんな騒動になってしまったのは実に残念だ。
川内氏は森さんには自分の作品を歌わせないといい、法的措置も辞さないとしているようだ。「おふくろさん」は多くの人に愛され、今や国民的財産とさえいえる名曲である。二人ともいい歳をした大人なのだし、この歌が今後歌われなくなるようなことにはならないよう、うまく収めて欲しい。
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