桑田真澄 イチローとの初対決は空振り三振
2007年6月22日
パイレーツの桑田真澄投手は21日(日本時間22日)の対マリナーズ戦に2番手で登板し2回無失点の好投を見せた。三振4つを奪い、打たれたのは飛んだコースがよかっただけの内野安打一つというほぼ完璧なピッチングだった。
2イニング目となる7回にはイチローとの初対決が実現した。この二人のスター選手の公式戦での初対決がメジャーで実現したというのは感慨深い。内角高めのストレート(ボール)、外角低めのシュート(ストライク見逃し)、内角低めのスライダー(空振り)と追い込んで、最後は外角低めのボール球のカーブを空振りさせた。打ち取ったカーブもさることながら、その前のスライダーが非常にいいボールだったと思う。イチローのバットコントロールを以てしてもかすることさえできない、切れの鋭い球だった。
イチローは試合後の会見で先制打についての質問を遮って桑田との対戦を振り返ったという。
(桑田さんは)昔の自分でないことを受け入れている感じがする。それはなかなかできるものではない。ボール球で勝負することを受け入れている
一方の桑田はイチローのプレーについてこう述べた。
走攻守見てても、力みがないでしょ。さらっと水のように、しなやかだけど、力が伝わってる。すごく力が抜けている感じがいい。…求めてるものは同じかも分かんない。
この対戦は求道者のような二人にしか理解することのできない、深い対話だったのだと思わせられる言葉である。
コメント
またスポーツニュースで1回みただけなので、詳しくはわかりませんが、
2回で4三振を奪ったようですね。
イチローを三振に取ったのは、確かにその前のスライダーがすべてだったですね。
そうじゃないと最後の球は手を出してないと思います。
「投球術」に関してはまだまだ桑田の方が上手という事でしょうね。
二人の談話も深いですね・・・。
特に、イチローは日本での打撃(フォーム)を捨ててますからね。
(厳密には捨てたわけではないですが・・・)
少し違うかもしれませんが、メジャーで桑田と同じような事を悟った・・・ということでしょうか。
先程ニュース番組を見てたら2イニング無失点で無難な投球内容でした。さすがだなと思いました。
イチローも三振でした。
投球術も見事なものでした。
ここまでの道程は決して平坦なものでは決してないと思います。
がんばって活躍して欲しいと思います。
早く1勝して欲しいものです。
自分も記事を書いてTBさせていただきました。
わ〜い。Yahoo!で見ましたよ!イチローとの対決。
http://mlb.yahoo.co.jp/streaming/
sergeiさん、全投球内容書いてくださり、ありがとうございます。
球ひとつずつ、やってくれてます。
あれは画面だとゆーくりにみえて、どれも、けっこう切れてますよ。
「水のように、しなやかだけど、力が伝わってる」、名言だな。
-> ボランチさん
コメント&TBありがとうございました。
あれは本当にいいスライダーでしたよね。カーブにばかり注目が集まっていますけど、好調なピッチングを支えているのは実はあの切れのいいスライダーだと思っています。
イチローはメジャーへ行って"振り子打法"をやめていますよね。彼の場合はメジャー特有の小さな変化球への対応とか、自分のバッティング技術の進化による変化であって、怪我の影響や体力の衰えで投球術を変えざるを得なかった桑田とは状況は違うかも知れません。しかし同じところにとどまろうとは決してせず、いつも新しいことに取り組んできたというのはこの二人に共通するといえそうですね。だからこそ成り立つ深い対話だったという気がします。
-> moonさん
本当にここまで厳しい道のりでしたよね。アメリカへ行ってまで怪我をするとは思ってもみませんでした。でもほんの2ヶ月ほど前まで松葉杖をついていたとは思えないような活躍です。今後は自身に勝ち星がつくようなケースでの登板も巡ってくるでしょう。期待して待ちたいですね。
-> やまぼうしさん
Yahoo!動画で見られるようになったんですね! イチローから二つも空振りを奪ったのですからよほど球が切れていたはずです。この対決は彼にはきっと大きな自信になったことでしょう。二人とも言葉に深みがあって、さすがに超一流のアスリートだと思わせられますね。
対決する前の試合当日だったでしょうか、
イチロー選手が桑田選手と、アメリカで初顔合わせをした際の
イチロー選手のまなざしがすごくいいな、と思いました。
大先輩に対する尊敬の気持ちがこもっていると言うか・・・
あんなイチロー選手の顔は、今まで見たことがなかったものですから。
アメリカでも素晴らしい選手になったけど、
こういうところに彼の大きさ、素晴らしさを感じずにいられませんでした。
記事と関係ない話ですみません(~_~;)
-> sashaさん
3連戦の最初の試合の前に二人が会談している様子が報じられていました。イチローが深々と頭を下げているのが印象的です。アメリカの野球ファンにはきっとあり得ない情景なんでしょうね。^ ^
桑田が歩んできた道のりの険しさというのはイチローだからこそ理解できるという面もあるのだと思います。決して圧倒的なパワーに恵まれているわけではない二人ですが、それでもこの世界のトップで活躍してきたこの両者にだけ通じ合うものがあるのでしょう。そのことがわずか4球を見るだけでも感じられる、味わい深い対戦でした。
桑田真澄投手、引き続き、好調ですね。
スライダーのほかに、ツーシームもいいですよね(大リーグ用ってことは日本では投げてなかったんですか? ニワカ桑田ファンで申し訳ないんですけど。)変化球はどれも打者の目の前で切れるから効いてるんですね。
ベースボールを楽しんでる桑田、いい顔してます。
1勝目、そろそろきますよ。楽しみだなぁ。
-> やまぼうしさん
投げる試合の状況によっては初勝利もそろそろありそうですね。楽しみに待ちたいです。
日本でもチェンジアップのようなボールを投げていたのは確かですが、ツーシームについてはわかりません。この種のボールを見分けるのは素人にはなかなか難しいんですよね(おそらく現役の選手やOBの解説者にとっても難しいのだと思います)。イチローに投げた2球目にしても私の目にはシュートに見えたのですが、多くの報道ではチェンジアップと書いてありますし、あるいはことによるとあれもツーシームだったのかも知れません。
ただ日本でプレーしていた時にはツーシームを投げているという話は聞いたことがないので、おそらく投げていなかったのではないかと思います。日本とメジャーとでは使用するボールが違うので、もしかするとツーシームというのはメジャーで使用するボールで特に効果を発揮する球種なのかも知れません。
桑田真澄投手の公式HPが終了するそうです。
ひとこと「残念」です。
HPの運営担当者と本人の間に、運営方法をめぐってのトラブルが発生したことが終了の理由みたいです。
今後はblogで情報発信するそうです。
-> moonさん
そうなんですか、知りませんでした。あのサイトは重要な部分のほとんどはファンクラブに入会しないと見られないようになっているのでほとんどチェックしていませんでした。今度のブログは誰でも見られるような形で運営してくれるといいんですけどね。もしかするとそのあたりで意見が合わなかったのかも知れませんね。
ん〜、残念!メジャー初勝利を待ってた。。。夢、勇気、智恵、冷静さ、ありがとう。
-> やまぼうしさん
今後については日本に帰国してからゆっくり考えるようですね。右膝が万全な状態でもう一度挑戦したいという気持ちもあるようで、どんな決断を下すのか注意して見守りたいです。
桑田真澄選手がblogをはじめています。
http://sports.nifty.com/kuwata-masumi/
-> moonさん
情報ありがとうございます。私も先日気がついてチェックしておりました。桑田投手自身の言葉に直接ふれられるのはありがたいですね。