DOI 2007 BSフジの放送を見て

2007年7月29日

先週の日曜にBSフジで放送されたDOIの感想について。もうすでに野辺山でのショーも終わっているのに今頃こんなことを書くのも何だか空しい気がするけど、地上波放送時に書いた感想が簡単過ぎたので少し補足しておきたい。


南里康晴選手

演技の内容よりもまず「アントニオ猪木のテーマ」がこんな洒落た味わいのジャズ風のピアノ曲になってしまうということに驚かされた。こんな音楽なら洒落たバーでのBGMとして水割りを傾けながら大人の会話を楽しむのにも似合いそうだ。つくづく編曲という行為の奧深さを感じさせられる。

肝腎の演技はというと随所に猪木を思わせる仕草が入っていたりして南里選手の新境地を見せてくれていた。ただどうせそこまでやるならもう少し実際のリングの風景を再現するようなあざとい演出があってもよかったかな、という気がする。もっとも観客をビンタして闘魂を注入するというわけにもいかないだろうけど…。


鈴木明子さん

地上波では女子で唯一ダイジェストになってしまっていたのでBSで見るのを楽しみにしていた。荒川静香さんもかつて用いていた映画『タイタニック』のテーマによるプログラム。冒頭から優美な身のこなしで魅了してくれた。やはり荒川さんを彷彿とさせる仕草が随所に見られた。荒川さんに強くあこがれて自分の演技に磨きをかけようとしていることが窺われる。

演技の後半ではダイナミックなステップを披露してくれた。優美さを強調した前半部分とのコントラストを形成することで見る人の心に全体がより強く印象づけられることになった。鈴木さんのステップワークには独特のものがあり、安藤美姫さんが手足を大きく振り回すことでダイナミックさを強調しているのに対し、彼女の場合は重心を上下左右に大きく動かすことで同じ目的を達している。こうしたステップを見せる女子選手はほかになかなかいないのではないかと思う。

個人的には今回参加した女子選手の中では彼女の演技に最も感銘を受けた。それが地上波放送では女子で唯一ダイジェストになってしまうというのは皮肉である。もっとも自分自身つい最近まで彼女のことをよく知らずにいたくらいなのであまり大きなことは言えないのだけれど。


織田信成選手

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲に乗せたノリノリの演技。昨シーズンの悔しさを払拭し新たな気持ちでスケートに取り組めるようこうした曲を選んだとのことだが、楽しそうにいきいきと滑っていた。パジャマ姿の「ルースター」よりずっと大人びて見えるし今の織田選手にはちょうどいい選曲だと思う。少し羽目をはずし過ぎて失敗をやらかしてしまったけれど、またこれを糧に人としてアスリートとして成長していって欲しい。


高橋大輔選手

華麗なステップワークをはじめ彼独特の色気の漂う演技で魅了してくれた。ただすでに多くの方が指摘されているように何を表現しようとしているのかがわかりにくいプログラムでもあったと思う。自分があまりビョークさんについて詳しく知らないというせいもあるのだろうけど。不思議なテイストのプログラム、という印象。

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DOI(ドリーム・オンアイス)観戦記 その4

 前の記事からけっこう経ってしまいました。すみません(汗)  昨日、BSフジで放送されていましたが、放送順に大きな疑問が残ることと、 シンクロ...

コメント

はじめまして。昨年8月に、LIVE FOR LIFE in SHIBUYA 2006にかんしてTBをいただいた者です。長いあいだ、反応なしですみませんでしたが、時々、拝見いたしてました。

僕は、冬のスピードスケート競技のファンで、フィギュアスケートについては選手を憶えようとしている段階でまだまだ初心者です。ただ、鈴木明子選手については、フィギュア観戦歴の浅い自分でも、どこか光る人だなーと思って観ています(今年のユニバーシアードでしたか、好結果で新聞に載ったのはうれしかったです)。

安藤美姫選手との違いについて読ませていただき、今度からその辺りに気をつけて、観てみようと思いました。

蛇足ですが、明後日の、朝霞で行われる本田美奈子さんの像の除幕式を楽しみにしています。

そんなわけで、話題にいくつかの共通点があって、これからもしばしば楽しみに、読みにまいります。詳細で良い記事をこれからもがんばって書いてください。

大ちゃんたちのコメントもありがとうございます。私も、大ちゃんの今回のエキシビは、何を表現したいのか分かりにくいと思いますが、それには曲的な原因もあるかなと思ったりします。
南里君は、テレビ放送では映ってなかったと思いますが、会場では、演技の後に、掛け声をやっていましたよ。まだちょっと照れている感じでしたが。欧米人に比べると、良しも悪くもテレがあるので、演技に関して、淡白な感じがすると言われますよね。村主さんはそうでもないと思うのですが、表情を出すのが苦手と言うか、抵抗があると言うか。今回の日本男子の振り付けは、確か全員アイスダンスの宮本さんがやっているとのことですので、そうゆう傾向を考えて、宮本さんが作ったのかなと言う気もします。ただ、南里君のプログラムは、日本向けと言う感じが強いので、海外でのエキシビではどうゆう反応になるのか、もしくは海外でもあのプログラムを滑るのかと思ったりします。

地上波と比べるとじっくり見れた気がします。
全体的に少し物足りない所がありました。

-> ysheartさん

はじめまして。コメントありがとうございます♪

いつぞやはご挨拶もせずTBを送信してしまってすみませんでした。時々ご覧下さっていたとのこと、ありがとうございます。


鈴木さんに注目しておられたとはさすがにウィンタースポーツのファンでいらっしゃいますね。試練を乗り越えて真摯にスケートに取り組んでいる姿がとても輝いていますよね。安藤選手との比較云々はあくまで素人なりの感想ですので、一つの参考として読んで下さいませ。


除幕式が生誕40周年に当たる明後日に開催されることになったのはうれしいですね。この夏は美奈子さん関連のイベントは軒並み欠席ということになってしまいそうなのですが、心はいつも美奈子さんと一緒にいたいと思っています。


取り留めのない一人言を綴っているサイトですが、よかったらまたお越し下さい。今後ともよろしくお願いします。


-> モモさん

あまり大したことは書けなくてごめんなさい。高橋選手のプログラムはビョークさんについてもう少し詳しければもっと深く解釈できるのかも知れないのですけどね。でもわかりにくいという方結構多かったですよね。


南里選手は例の「1、2、3、…」というやつをやっていたのですか。それを見せてくれていれば随分印象も違ったでしょうね。

日本選手はどうしても特有の照れが出てしまうというのはありますよね。村主さん域にまで達するには余程の経験が必要になりそうです。でも確かに宮本さんの振り付けにはそういう羞恥心を捨ててエンタテイナーに成り切って演技するように、と選手たちに要求している感じがしますね。こういう大胆な発想の日本人振り付け師の誕生は心強いですね。この南里選手のプログラムは海外でやるのは難しい気がしますけど。^ ^

-> moonさん

余計なVTRなどもなく選手たちの演技をじっくりと見せてくれたのでよかったですね。ただ南里選手の「1、2、3、…」などはカットせず見せてもらいたかったです。^ ^

南里康晴さん、ダイジェスト(地上波)で見たときは、アントニオ猪木入場のテーマ曲かと錯覚したんですけれど、、、
あれって、ニューシネマパラダイス(映画)のテーマ曲ですよね。

に聞こえたんですが、やっぱり「炎のファイター」(INOKI BOM-BA-YE)なんですかね。

-> やまぼうしさん

背中に“闘魂”の刺繍があって、アントニオ猪木のナレーションが入って、それで音楽が「ニュー・シネマ・パラダイス」ということはないと思いますよ。^ ^ でも見事に編曲してあって、とても同じ曲とは思えないですよね。

南里さんの件、お騒がせしました。お客をビンタする(フリ)は、やれば楽しいですね(^O^)
織田さん、中庭さんも振り付けが楽しかった。宮本賢二さんの振り付けだそうでね。

鈴木明子さんのステップは「スネーク」が効いてると思います。佐藤有香さんの「パンにバターをぬるような」とか、荒川静香さんのトリノのように、深いエッジのステップ。腕のふりが効いた情感こもった動きは(安藤さんとも違って)独特で面白い。鈴木さんの演技としては、テレビ放送された中では、最高じゃないでしょうか。「タイタニック」が今年のSPなら楽しみ♪

-> やまぼうしさん

観客をビンタする“ふり”というのもいいですが、若手選手に叩かれ役を依頼するのもおもしろいかも知れませんね。^ ^

タイタニックはSPなんでしょうかね。大体そんな感じの構成になっていましたけど。だとすればとても楽しみです♪

タイタニック、鈴木明子さんは、フリーでやるようです! 北九州のオープン戦(飯塚杯)でもうお披露目だったとか。
荒川静香、2002-03シーズンと同じ曲、同じフリー、ですから、楽しみ。咋シーズンは村主さんのソルトレイクと同じ「月光」だったし。当時を少し思いだしました。もちろん、鈴木明子テーストだとどうなるのか、それが楽しみ♪

-> やまぼうしさん

「タイタニック」は今シーズンのフリーなんですね! DOIで見せてくれたのはジャンプの数などが少なく時間的にも短かったような気がするのですが、少しアレンジが違うのでしょうかね。あこがれの荒川さんの素晴らしさを吸収しつつ、どこまで鈴木さんの持ち味が出せるか、楽しみですね。

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