『今日は一日 なつかしのアイドル三昧』

2007年8月12日

昨日は一日NHK-FMで『今日は一日 なつかしのアイドル三昧』というのをやっていた。アイドルポップスばかりを立て続けに聴くという機会はなかなかないのではないかと思う。ところどころ断片的にしか聴けなかったけど、自分にとってなつかしいものやら新発見の曲やらいろいろとあって楽しかった。


一番おもしろかったのは富田靖子さんの「さびしんぼう」だった。これはショパンのエチュード Op.10-3 ホ長調、通称「別れの曲」として知られるピアノ曲をアレンジしたもの。「別れの曲」というと浅田真央ちゃんがヴォーカルヴァージョンを今シーズンのエキシビションに使用することが話題になっているけど、富田さんがあの頃こんな試みをしていたとは知らなかった。

富田さんというとあの当時から女優として高く評価されていて、歌の方はそれほど注目されていなかったように記憶している。私は彼女の歌を聴いたのは多分初めてだったと思う。あの頃から割りと大人びた印象のある人だったけど、歌はなかなかかわいらしい味わいを聴かせていた。


何年か前に街中で耳にしていい曲だな、と思ったものの誰の何という歌かわからないままそれっきりになっていた曲が今回一つ判明した。高橋由美子さんの「友達でいいから」という曲だった。調べてみると当時自ら主演したドラマの主題歌だったようだ。心に引っかかっていたものが解消できたのは大きな収穫だった。


夕方の時間帯に聴いた時はちょうど新妻聖子さんがゲストで来ていた。“全国のアイドル好き女性の代表”としての参加とのことだったけど、アイドルへの愛を実に熱っぽく語っていた。不思議なのは私とは十ほど歳が離れているようなのだけど、彼女にとっての“なつかしのアイドル”の顔ぶれが私とほぼ重なっていることだった。彼女がませていたのか、それとも自分が子供じみていたのか、などと考えさせられてしまった。

それにしても今を時めく実力派女性シンガーがこれほどまでアイドル好きというのはなかなか興味深いことだ。同じミュージカルスターでもアイドルとして出発しながらアイドルと呼ばれることを嫌った本田美奈子さんとは微妙に音楽性が違っているのだろうか。


その本田美奈子さんは聴き逃したけど(というか聴かなくてよかったのだけど)例によって「1986年のマリリン」が流されたらしい。いつになってもこればっかりというのは少し悲しい。私は「Temptation(誘惑)」をリクエストしてみたのだけど残念ながら採用されなかった。


本命であった美奈子さんについていけず中途半端なところで落伍してしまったことで、私はあまりアイドルに夢中になることなく過ごしてきた。しかしこうしてまとめてたっぷりと聴いてみるとやはりアイドルポップスというのもいいものだな、と思う。純粋で感受性豊かだった少年時代の心をいつまでも留めておくためにも、むしろ今こそこういう曲に耳を傾けてみるといいのかも知れない。

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コメント

「さびしんぼう」は大林宣彦監督、富田靖子さん主演の映画で、私にとって見ていて胸の痛くなる作品です。作品の中で「別れの曲」が効果的に使われています。そしてエンディングで富田さんの歌で「別れの曲」のアレンジが歌われています。

-> オペラファンさん

「さびしんぼう」は映画の主題歌でしたか。曲は聴いたことがなかったもののタイトルには聞き覚えがあるな、と思っていたらなるほど、そのせいですね。

はからずも無知を露呈してしまいました。^ ^ ご教示ありがとうございました。

高橋由美子「友達でいいから」は、ドラマ『南くんの恋人』の主題歌でしたね。
当時、高橋由美子をそんな好きなわけではなかったのでドラマは見ませんでしたが、
最近数年前に再ドラマ化されたのは、深キョン好きなので見ちゃいましたよ。(笑)

富田靖子さんと言えば「アイコ16才」を思い出します。
この時期のアイドルには記憶が鮮明でないのであまり良く覚えていません。

私にとってのアイドルはキャンディーズ、ピンクレディ、山口百恵さん、石野真子さんですね。兄と姉がいて、南沙織さん等も聴いた覚えがあります。
後は太田裕美さん、岩崎宏美さんです。
厳密に言うと後者のお二方はアイドルではなかった気がします。

当時のアイドルの曲等はよく覚えています。
最近の曲は右から左へ受け流しています。(笑)

高橋由美子「友達でいいから」は、ドラマ『南くんの恋人』の主題歌でしたね。確かにそうだったと思います。
高橋由美子ちゃんはそんなに好きなわけではなかったのですが、
メルヘンタッチなドラマだったので、
娘と一緒に観ました。
国分太一さんが、南君を演じていたと思うのですが。
国分さんは今ではフィギュアスケートのテレビ放送でおなじみに
なってしまいましたが。

-> ボランチさん

『南くんの恋人』って当時かなり人気があったみたいですね。私はタイトルだけかすかに聞き覚えがあるという程度ですが。深キョンによる再ドラマ化というのもあったんですね。知りませんでした。


-> moonさん

昔のヒット曲というのは自分が特に熱心に聴いていたわけでなくても不思議と心に残っているものですよね。最近の音楽はヒットチャート上位の曲でも全く聴き覚えがなかったりしますね。

太田裕美さん、岩崎宏美さんはまあ“アイドル”と言ってしまってもいいのでしょうけど、立派な実力を備えた歌手ですね。


-> tattiさん

『南くんの恋人』って国分さんが出ていたのですか。私はフィギュアスケートの放送に出ている以外のことはよく知りませんでした。^ ^

このドラマはなかなかいい内容だったようですね。主題歌の「友達でいいから」もドラマの雰囲気をよく表しているということで人気があるみたいです。

tattiさんの話の腰を折ってしまうようで申し訳ないのですが、
南くん役はたしか武田真治だったと思います。
 
ちなみに深キョン版は、2004年くらいに放送されて、
南くんは、嵐の二宮和也でした。
主題歌も嵐の曲でした。タイトルは忘れましたが・・・。(笑)

ボランチさん。初めまして
南くん役はおっしゃるとおり、武田真治くんでしたね。
http://www3.tokai.or.jp/AlPachioYakata/dramaminami.html
すみませんでした。

tattiさん、こんばんわ。
何かと混同してしまったのかも知れませんね。同じ頃、別のドラマに出ていたとか・・・。
 
ちょっとウィキペディアで調べて見たら、
やはり同じ年(1994年)に同じテレ朝系で、『八神くんの家庭の事情』という、
タイトルが似ているといえば似ているドラマに太一クンは出ていたみたいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%88%86%E5%A4%AA%E4%B8%80

ボランチさん、こんにちは。

>『八神くんの家庭の事情』という、
タイトルが似ているといえば似ているドラマに太一クンは出ていたみたいですよ。

「八神くんの家庭の事情」は観ていませんでしたが、なにかとごっちゃになっていたのかもしれません。

-> ボランチさん

訂正ありがとうございました。リメイク版では違う主題歌だったんですね。「友達…」の深キョンによるカヴァーだったらよかったのに。^ ^


-> tattiさん

勘違いは誰にでもありますのでお気になさいませんように。^ ^

残暑お見舞い申し上げます。
暑い日が続いていますが、御身体ご自愛下さい。

このようなトピックスはとても楽しい少年時代を思い出しました。
誰しも心の中にアイドルがいるのですから・・・。
また機会があれば続編を期待しています。

-> sergeiさん

『友達でいいから』の深キョンVer.って、結構合うんじゃないかなと自分も思うのですが、
いかんせん、歌がヘタというのを露呈しちゃってましたから・・・。(笑)
もうずっと主演ドラマの主題歌は歌ってませんし、
CDももう4、5年くらいリリースしてないと思います。
 
-> tattiさん

ホント、気にしないでくださいね。
『八神くん〜』って、内容をちょっと調べてみたら、
『南くん〜』とは似ても似つかないような内容のドラマでしたよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%A5%9E%E3%81%8F%E3%82%93%E3%81%AE%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E3%81%AE%E4%BA%8B%E6%83%85
 
そういえば武田真治って、今、『干物女』のドラマに出てますね〜。(笑)

-> moonさん

いや、暑いですね。頭がとろけてしまって更新も滞りがちです。^ ^ moonさんも体調を崩さないようお気をつけ下さい。


そうですね。アイドルポップスについてはそれほど詳しいわけではないのですけど、語りたいことはそれなりにあるので、何か機会があればまたエントリーしてみたいですね。


-> ボランチさん

あれ、深キョンて歌があまり上手じゃなかったのですか…。それは残念ですね。^ ^ まあその分女優さんとして活躍して欲しいですね。

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