琴光喜 千秋楽に意地の白星
2007年11月25日
大関千代大海の休場というまさかの事態により取り組みの前に優勝が決まってしまった九州場所の千秋楽。半分以上興味が薄れてしまった結びの一番だったが大関琴光喜が意地を見せて大いに盛り上がった。
立ち合いすぐに絶好の左上手を引いて主導権を握った。途中でその上手を自ら放して巻き替えたのはちょっと危ない戦術ではあったが結果的にはこれが効を奏して横綱白鵬を土俵際に追い詰め、最後は右下手で裏返しに投げ飛ばした。豪快な投げ技には思わずTVの前で大興奮してしまった。
あの左巻き替えはやはりどうしても琴錦(現浅香山親方)が二度目の優勝を果たした場所の貴乃花(現貴乃花親方)戦を思い出してしまう。先場所後に胆石による痛みを発して入院し稽古不足で臨んだ今場所。まずまずの出だしで優勝争いに絡んだが、終盤さすがにスタミナ不足か失速してしまった。それでも最後は大関らしい力強い相撲を見せて来年に希望を持たせてくれた。
今年は大相撲界が激震に襲われた一年だった。今場所も時津風部屋の四人の力士が休場するという厳しい状況の中で行われた。来年からは親方衆や力士たちが一丸となって奮闘し、魅力ある相撲界に立て直してくれることを期待したい。
追記:26日20時50分
琴光喜は27日に内視鏡による胆石除去手術を受ける予定。
コメント
今年1年色々な事があった相撲界ですね。
来月からは冬巡業も始まりますね。
来年の初場所を楽しみにしたいと思います。
-> moonさん
新横綱、新大関の誕生に数々の不祥事といろいろなことがあり過ぎましたね。相撲協会の方々には危機感を抱いて立て直しに取り組んでいただきたいです。
昨日の横綱審議委員会はかなりもめたそうですね。
相撲協会ももっといろいろな意見、考えに耳を傾けて欲しいものです。
九州場所の放送ではガラガラのマス席が映し出され、本当に危機感を感じます。
横綱大鵬や大関貴ノ花の土俵に熱狂した頃の様なことは、また味あえるのでしょうか?
-> オペラファンさん
自分は琴錦とか琴光喜とかそれぞれの時代に共感を以て応援できる力士を見出してきたので飽きずにずっと相撲を見てきましたが、世の中はやはり強い日本人の横綱を求めているようですね。その意味でも魁皇が綱取りに成功しなかったのは返す返すも惜しまれます。
相撲はスポーツであると同時に神事でもありますから、日本の伝統の良い面を残しつつ時代の要請に適応してみんなに愛されるように発展していって欲しいと思います。来場所は朝青龍が復帰しますが白鵬は会見で対抗意識をむき出しにした発言をしたそうですし、それがいい方向にはたらいて盛り上がってくるといいのですけどね。
こんにちは!
今場所は、千代大海を応援してましたよーー!
白鵬戦・・・ホントに残念でした・・・
途中までいつものツッパリで押してたのにーっ。
朝青龍、戻ってくるようですね・・・
親方との関係もいまだにトホホな感じで大丈夫なのでしょうか。。。
-> がちゃ子さん
千代大海、今場所は本当に気迫がみなぎっていて、今度こそはやってくれるかと期待したのですが、残念でしたね。優勝争いをしている力士が休場して優勝が決まるというのは大相撲の歴史で初めてのことだそうですけど、それだけ白鵬戦に全力で臨んだ結果だと受け止めるようにしたいです。
あの師弟は今後どうなっていくんでしょうね。あんまりトホホな姿を晒すことにならなければいいのですが…。