ハンドボールのオリンピックアジア予選をやり直し
2007年12月18日
国際ハンドボール連盟(IHF)は北京オリンピックのアジア予選のやり直しという前代未聞の決断を下した。事の発端は今年9月に愛知県豊田市で行われたオリンピック予選でクウェートに有利な笛が吹かれたことだった。背景にはアジア連盟の会長をクウェートの王族が務めていて、審判の人選が中東に有利なように偏っていたという事情がある。これを不服として日本と韓国のハンドボール協会が協力してIHFに提訴したことが実を結んだ。
私は見ていなかったのだけど、この大会の日本対クウェート、韓国対クウェートの試合の判定は酷いものだったらしい。スポーツは何よりもフェアであることが第一条件である。宮崎県知事のようなエリートではもちろんなかったけれど、この競技に汗を流した経験を持つ者のはしくれとして、そうしたアンフェアな条件で試合が行われたのは残念でならない。スポーツの世界で一度下された裁定が覆されるというのは極めて異例だが、日韓両国の関係者の努力が実ったことを歓迎したい。審判の人選を含めた運営がフェアになされたとしてもオリンピック出場が険しい道のりであることにかわりはないだろうが、ぜひこのチャンスを生かせるよう、日本代表選手たちの奮起に期待したい。
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