長谷川穂積 判定で5回目の防衛
2008年1月10日
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦は大阪府立体育会館で行われ、チャンピオンの長谷川穂積が挑戦者のシモーネ・マルドロットを3-0の判定で下し5回目の防衛を果たした。バンタム級での5回連続での防衛はファイティング原田さん、薬師寺保栄さんを抜き日本人最多記録となった。
長谷川は序盤2Rで右目の上を切り、サウスポーへのスイッチも織り交ぜた幻惑的なスタイルとうまくかみ合わずやりずらそうな印象。それでも持ち前のスピードとテクニックで終始優勢に試合を進め、危なげなく判定での勝利を収めた。8R終了後にそれまでの採点が発表され、挑戦者は倒すしか勝つ方法がなくなったがあまり無理して攻める様子がなくやや物足りなかった。しかし最終12R終了直前には両者足を止めての打ち合いを見せて試合を盛り上げてくれた。試合終了のゴングが鳴るとマルドロットが軽く挨拶代わりに長谷川の頭をこづき、その後互いに健闘を称え合う姿がすがすがしかった。
長谷川が入場のテーマ曲にエンヤさんの「ONCE YOU HAD GOLD」(アルバム「THE MEMORY OF TREES」所収)を使っていたのも印象に残った。戦いを前にして聴くのにこういう静かな音楽を選ぶ感性に共感を覚えた。
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長谷川穂積
コメント
自分もこの試合の記事を書こうと思っていたのですが、
最後の2Rしか見れず、詳細がわからなかったのでやめました。(笑)
でも試合が終わった後の様子を見ていると、
どっかの選手が絡む試合とは正反対で、
たとえ、マルドロットが勝ったとしても、悔しさは半減してたんじゃないですかね・・・。
正当なボクシングを体感できました。
長谷川選手の入場曲を聴いて私もsergeiさんと同じ気持ちです。
-> ボランチさん
私も試合が終わってからの両選手の姿を見てどこかの兄弟にも見習って欲しいな、と思っていました。^ ^ やはりボクシングはこうでないといけませんよね。
-> moonさん
この前の内藤選手の試合もいろいろな意味でおもしろい試合だったのですが、この試合の方が本来のボクシングの魅力を見せてくれましたね。ボクシングの試合会場で聴くエンヤさんの歌は少し場違いな感じもしましたがこういう曲を選んだ長谷川選手の感性に惹かれました。