ハンドボール北京オリンピック予選のやり直し 男子も韓国に惜敗

2008年1月30日

異例のやり直しとなったハンドボールの北京オリンピック予選、昨日の女子に引き続き今日は男子の日本対韓国戦が行われ、日本は25-28で敗れ今大会でのオリンピック出場権獲得はならなかった。

立ち上がりは両者ともピラミッド状に選手を配置して高い位置からプレッシャーをかける3-2-1ディフェンスを採用していたが、韓国は途中から6人が横一線に並ぶディフェンス隊形に変えてきた。これを日本は攻めあぐね、序盤から韓国にリードを許す試合展開となった。このあたりはもっと遠い位置から力強いシュートを放って欲しかったところで、無駄なパス回しが多くなかなかシュートにまで持ち込めない日本の攻撃にもどかしさを感じた。

後半途中からは日本もディフェンスを低い位置に下げ、これが効を奏して韓国の攻撃を抑えることに成功した。この時間帯に日本は連続得点を決め、一時は2点差にまで詰め寄った。しかしここから韓国も底力を発揮し、それ以上の日本の追撃を許さなかった。最後は左サイド(日本の右サイド)から相次いで得点を決められて突き放された。

それにしても最後まで勝敗の行方のわからない白熱した好ゲームで、フェアな条件で行われるスポーツの試合というものがいかに素晴らしいかをあらためて感じさせてくれた。今回の騒動をきっかけに初めてハンドボールに関心を抱いた人にもこの競技の魅力は十分伝わったのではないかと思う。両チームの選手の健闘を讃えるとともに、この試合の実現に尽力した日韓両国のハンドボール協会や国際ハンドボール連盟の関係者に敬意を表したい。

日本はまだ世界最終予選での北京オリンピック出場権獲得の可能性を残している。この試合の経験を生かしてぜひ悲願を実現して欲しい。

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コメント

これでもかって感じで煽られた後、やはりどん底に突き落とされた感じですね・・・。
女子以上に地力の差があるように見えました。
すべてが後手後手にまわって、最終的には焦りになってるんですかね・・・。
 
ハンドボールっていうのは、最初にたたみ掛けてねじ伏せる戦い方でないと、
勝負にならないというのがよくわかりました。
受身じゃ絶対に勝てないですね。
今の日本じゃ、何度かやって、点数的に互角に戦えることはあっても、
韓国に勝つことはおそらく永遠に無理なんじゃないでしょうか・・・。

思わぬ所で盛り上がっていますね。
フェアなレフリーの元で男女共とても良い試合内容でしたが結果が伴わなかったのは残念でした。
世界最終予選を勝ち抜いて北京への切符を手にしてほしいと思います。

-> ボランチさん

いいところまではいくのですが、あと一歩のところで突き放されてしまうところが地力の差なんでしょうね。でも昨年9月の試合とこの試合を見て韓国との差はそれほど決定的なものではないように感じました。こうしてこの競技への関心が高まることによって日本のハンドボール界が活性化されれば地力はさらについてくるのではないでしょうか。

おそらくこの試合を見て「いつか俺の力で韓国を倒してやる!」と心に誓ったスポーツ好きの少年が全国にたくさんいたはずで、その中から将来日本のハンドボール界を支える人材が育ってくるものと期待しています。


-> moonさん

特に男子はあと一歩のところでしたね。最終予選も厳しい戦いになるでしょうが全力で立ち向かっていって欲しいです。

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