フランス大会2008 女子シングル フリー

2008年11月17日

エレーネ・ゲデヴァニシヴィリさん

トリプルフリップ–トリプルトウループのコンビネーションは‘!’マークがついているものの回転数は認定されている。しかしルッツは二度挑戦するも成功せず、彼女本来の力は戻ってきていないようだ。ザヤック・ルールにも引っかかり冴えない点数だった。プログラムもSPと似たような感じの音楽でちょっと飽きてきてしまうし、彼女の本来の魅力を発揮できていないと思う。


キャンディス・ディディエさん:J. S. バッハ「トッカータとフーガ」ほか

ルッツの転倒などはあったものの、一昨年のこの大会で見た時よりは格段にレベルアップしているように見えた。長身で見映えのする体型で、なかなかの美人選手なので今後がちょっと楽しみである。


ベアトリサ・リャンさん:『SAYURI』

ジャンプのミスが多くていつもの力強さが感じられなかった。この選曲はやはり彼女には酷だと思う。


キャロライン・ジャンちゃん:チャイコフスキー『眠れる森の美女』

トリプルフリップ–トリプルトウループのコンビネーションは一応成功したかに見えたが両方ともダウングレード。次のルッツからのコンビネーションも乱れるなど、このところジャンプの精度が悪くなっている。なかなかかわいらしくて素敵なプログラムなので、もう少し完成された演技を見てみたい。


浅田真央ちゃん:ハチャトゥリアン『仮面舞踏会』より「ワルツ」

トリプルアクセルは両足着氷でコンビネーションにできず。得意のループもダブルになるミスで、サルコウでは何と転倒してしまった。フリップからのコンビネーションもSPと同じような失敗。つすがの真央ちゃんもタチアナ・タラソワさんにいろいろ要求され過ぎて頭がパニックを起こしてしまっているように見える。並の選手ならストレートラインステップでけでも息切れしてしまいそうな苛酷なプログラムを懸命にこなそうとしているのが健気でいじらしく思えてくる。音楽も仔鹿のようなしなやかな体つきの真央ちゃんにはあまりに力強い感じで、今一つマッチしていないような気がする。それでもこういう課題を突きつけたのもタラソワさんなりの深謀遠慮があってのことだろうから、このプログラムにシーズンを通して挑戦し続けた先には一回り大きくなった真央ちゃんが待っていると信じて長い目で見ながら応援していきたい。


ジョアニー・ロシェットさん:ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」

昨シーズンから取り組んできたジャンプ・シークエンスを効果的に用いる戦術がようやくものになりつつあるようで、トリプルトウループ–トリプルサルコウのシークエンスはこれまでで最も質の高いものを見せてくれた。他の強豪選手たちにとっても脅威の存在となってきそうだ。

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