フランス大会 男子シングル フリー
2008年11月16日
ブライアン・ジュベール選手
昨日の深夜にスコアだけ見た時はかなりぐたぐだの演技だったのかと思ったが、実際映像を見てみるとそれほどひどい出来ではなかったようだ。4回転のトウループもオーバーターンはしたものの一応回転数は認定されている。ループで転倒したのとコンビネーション・ジャンプの二つ目にトリプル・ジャンプをつけられなかったあたりで点数が伸び悩んだ模様。プログラムはこりまでの彼にありがちな単調なものではなく、なかなかいい雰囲気だったので、これでジャンプがしっかり成功したらかなり見応えのあるものになりそうだという予感がした。
小塚崇彦選手
SPでいい位置につけながらそこで守りの姿勢に入ろうとせず、果敢に4回転に挑戦したところに好感を抱いた。SPで失敗したフライングシットスピンで恐がらずに大きく跳んでいたのも立派だと思う。回転不足で転倒してしまったが、ほかの要素をミスなくこなし、GOEでも加点をもらってTESだけでは何と1位だった。初めてのグランプリ・ファイナルでもぜひこの調子で果敢に挑んで欲しい。
パトリック・チャン選手:ラフマニノフ・セレクション
二度目のトリプルアクセルとその後のサルコウで大きく乱れたが、ほかは質の高い演技でGOEとPCSで点を稼ぎスケートカナダに続く見事な優勝。サーキュラー・ステップではレベル4の認定をもらっている。プログラムはラフマニノフのチェロ・ソナタのスケルツォとアンダンテにピアノ協奏曲のフィナーレを組み合わせたもので、奇しくもスザンナ・ポイキオさんのフリーと同じような構成になっている。これだけ完成度の高いプログラムなので全曲チェロ・ソナタで統一してしまった方がよかったような気もするが、今シーズンのお気に入りのプログラムになりそう。
カテゴリー:
フィギュアスケート
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