NHK杯2008 男子シングル フリー

2008年12月 1日

南里康晴選手

ストレートラインステップの後半くらいから目に見えて足が止まってしまっていた。一週間前に急遽決まったという今回の大会参加が全日本に向けての調整への支障とならなければいいのだが…。こういう時の代替出場選手の人選については、出場することが本人の経験として貴重な財産になることが確実な選手を優先的に選んで欲しいと思うのだが、今回はその点でちょっと疑問が残る結果になってしまった。


ケヴィン・レイノルズ選手

二種類の4回転ジャンプを軽々と成功させる様子はちょっとティモシー・ゲーブルさんを彷彿とさせる。欲を言えばやはりもう少し演技に深みがあるといいのだけど。しかし末恐ろしい若手選手ではある。


無良崇人選手

SPに引き続きシニアのグランプリシリーズ初参戦とは思えない堂々たる演技。二つ目のトリプルアクセルが抜けてしまうと予定を変更し、次のルッツをトリプルアクセルに替え、その後のダブルアクセルからのコンビネーションをルッツに替えるという機転は見事だし、トリプルアクセルへの強いこだわりが窺えて頼もしい。ルッツとアクセルでは助走のとり方がかなり違うので大変なはずなのだが、以前にもこうしたことを経験していたそうで、それが生きた形になった。惜しむらくはそのルッツがダウングレードされてしまったことで、フリップがロングエッジと判定されたことと合わせてレイノルズ選手にかわされる要因となった。それでも5位という結果は立派だと思う。


ヤニック・ポンセロ選手

同じ4回転ジャンパーでもレイノルズ選手とは跳び方の印象が全く違うのがおもしろい。レイノルズ選手がタイミングの回転のスピードで跳んでいるのに対し、ポンセロ選手は力強い踏み切りで高く跳ぶことで4回転する時間を稼ぎ出しているように見える。エキシビションもユニークだったので日本のファンも増えたのではないかと思う。


ジョニー・ウィアー選手

予定していた4回転ジャンプは回避。風邪で体調を崩していたとのことなのでこの選択は賢明だったと思う。後半にルッツとフリップを相継いでミスしたことで織田選手に及ばなかった。それでもファイナルの出場権は手にしたので、今度は万全の状態で臨んで欲しい。


織田信成選手

最大の課題としていた4回転のトウループはステップアウト。本人はかなり不満そうだったが、それでも回転数は認定されていたので今後の試合でプログラムに採り入れていけるという見通しは立ったのではないか。引きずられるようにトリプルアクセルの着氷も乱れてしまったが、全体にはスピン、ステップなどで高い評価を得て国際大会の復帰戦を見事に優勝で飾った。これで一年のブランクにも関わらず実力は世界のトップクラスにあるということが確認できたはず。高橋大輔選手不在の今シーズンにあって、日本の男子フィギュアスケート界に頼もしい存在が戻ってきた。

演技の内容はというと、先入観のせいかも知れないがワルシャワ協奏曲のはずが私には『セヴィリアの理髪師』のように見えてしまう。このプログラムがしっくりくるには見る側の慣れも必要かと思った。

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