世界選手権2009 女子シングル SP

2009年3月29日

地上波放送を見ての感想をダイジェストで。


安藤美姫さん

ルッツからのコンビネーションは今シーズンの厳しい基準からすると回転が足りないかな、と思ったらやはりダウングレードされたらしい。それでもほかは充実した演技でシーズン・ベストをマーク。特に目を引いたのはステップで、安藤さんのステップというとこれまで両腕を大きく使ってダイナミックさを強調するようなものだったという印象があるのだけど、今日の演技ではエッジを丁寧に深く使おうとする意識が強く感じられた。

今月に入って足を痛めたという情報もあり、フリーでは4回転は封印することを決めているらしいが、今日のインタビューではトリプル–トリプルを回避することも視野に入れているようだった。ただSPを見た感じではジャンプの難易度は多少下げてもそれなりの結果は出してくれそうな気がする。


浅田真央ちゃん

6分間練習でルッツの踏み切りを何度も確認している様子が映し出されたが、どうもうまくいっていないようだったので心配して見ていたらやはりルッツがダブルになってしまった。インサイド踏み切りにならないよう意識するあまり思い切って跳べていないように見えた。それでもルッツ–ループは今シーズン初めて回転をしっかり認定されたようなのでそれは収穫になったと思う。ヨナさんに大きく離されてしまったので連覇はかなり厳しくはなったけど、真央ちゃんのことなのでまだ何が起こるかはわからない。


カロリーナ・コストナーさん

いつものことながら衣装のセンスが素晴らしいな、と思う。フリップはお手つき、ルッツは両足着氷と細かいミスはあったけど今シーズンの彼女としてはいい方の部類というところか。安藤さんやジョアニー・ロシェットさんとのメダル争いに割って入れるかどうか注目される。


キム・ヨナさん

フリップからのトウループで着氷後の流れがヨナさんにしてはやや悪かったような気がしたが、スローで見ると回転は文句なく足りていたようだった。それにしてもすごい得点で、ことにSSの8.45という点数はどうかしているんじゃないか、という気もするが、それだけ今のヨナさんのスケーティング技術が抜きん出ているということなのだろう。ロシェットさんと8点以上、真央ちゃんとは10点以上という大差をつけてトップに立ち、念願の初優勝が現実味を帯びてきた。これまではフリーの後半にややスタミナ切れを起こすことが多かったので、最後まで気を抜かずに充実した演技を続けることができるかどうかがポイントになりそうだ。


エレーネ・ゲデヴァニシヴィリさん

世界ジュニア選手権が本当に久々にいい内容で安心させてくれたエレーネさんだが、今回もいい演技でいよいよ本格的に復活しそうな気配を見せてくれた。フリップを回避してトウループを採り入れた無理のない構成が好結果をもたらしたといえるかも知れない。体型がちょっと絞り切れていな感じではあるけど、それでもルッツを跳べているというのは今の状態が彼女にとっての適正な体重ということなのだろうか。

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