ショパン・コンクール2010 いよいよ本選へ

2010年10月16日

ショパン・コンクールは昨日で三次予選を終了した。三次予選の演奏はあまり多くを聴けなくて、残念ながら新たなお気に入りのピアニストを見つけるには至らなかった。逆に、具体名を挙げるのは避けておくけど、聴きながら「そうか、こういう演奏が評価されるのか」と鼻白んでしまうことも何度かあって、本来は多分に主観的な営為である“芸術”の分野に競争という要素を持ち込むことの理不尽さに思いを致したりもした。

そんな中でも依然として私のこのコンクールへの関心をつなぎ止めてくれているのは、やはり一次予選の演奏を聴いてただならぬ才能を予感したニコライ・ホジャイノフさんである。三次予選の演奏はほぼ全て聴くことができたが、期待に違わぬ素晴らしいものだった。私の能力ではどこがどういう風にいいとか説明するのが難しいのだが、とにかく彼が弾き始めるとその演奏に心を奪われてしまう。何というか、曲の全体像をつかんだ上でそれを立体的に構築してみせる力量が際立って優れているように思う。


ファイナルへの進出者10名は日本時間の今日午前0時過ぎに発表され、ホジャイノフさんも順当に進出を果たした。アジアやアメリカからの参加者は全て落選し、10名全員がヨーロッパからの参加者が占めるという、近年ではめずらしい結果となっている。

ファイナルの演奏は時間帯がこれまでより遅く設定されていて、日本時間では深夜から未明にかけてということになり、リアルタイムで聴けるのはかなり限られた人数になってしまいそうだ。しかし幸いにしてホジャイノフさんの演奏は早い時間なので何とか聴くことができると思う。彼の演奏の魅力は聴く人の好みによって左右されるような性質のものではないはずなので、有力な優勝候補の一人であることはおそらく間違いないと思う。私としてはやはり、一次予選からリアルタイムで聴いてその演奏に魅了されてきた彼が栄冠に輝いてくれるとうれしい。

ただ、本選進出者の中には私が未だに演奏を聴けていないピアニストに、かなりの人気や評価を獲得している人もいるようだ。ファイナルの演奏をできる限り聴きたいのだが、これからアーカイヴもチェックしておこうと思っている。

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