NHK杯2010 女子シングル フリー

2010年10月23日

浅田真央ちゃん

満足に跳べるジャンプがループしかない状態ではさすがにつらい。そんな状態でもプログラムに6種類のトリプルジャンプを採り入れているその勇気を称えるしかないかな…。真央ちゃん本人も、そしてファンも今は辛抱の時だね。


キャロライン・ジャンさん

やはり体が大き過ぎて動きが重たく見える。ジャンプで着氷が乱れた際にややつらそうにしている様子が窺えたので、あるいはどこかに故障があって満足に練習ができていない状態なのではないかという気がする。


村上佳菜子ちゃん

昨シーズンまでは安定感のあったフリップで二回とも転倒してしまったのが惜しまれる。ルッツは相変わらずインサイド気味とはいえ前よりも幾分改善しているようなので、あるいは彼女もエッジの矯正に取り組んでいて、フリップの不安定さはその副作用なのかも知れない。

プログラムは彼女らしい溌剌さが生かされていなくて少しもったいないような気がした。まあしかしとにかくシニア初参戦で3位というのは素晴らしい快挙で、これからがますます楽しみになる。


カロリーナ・コストナーさん

牧神の午後の前奏曲」は幻想的な雰囲気の漂うプログラムで、SPとは対照的ながらともに彼女によく合っていると思う。どうも怪我のためにジャンプの構成を抑えてあるらしくて、優勝者の演技としてはやや物足りない感じはあるけど、これからもっと調子を上げていけばすごくいいプログラムになりそうな予感がする。今シーズンはコストナーさんから目が離せないことになりそうだ。


男子シングル SP

高橋大輔選手はさすがに世界チャンピオンらしい貫禄の演技。「暑苦しくむさ苦しく」というプログラムのコンセプトはかなり実現できていたのではないか。ディフェンディング・チャンピオンとして臨む今シーズンに、敢えてこれまでやってきた路線とは異なるプログラムで新境地を開拓しようとしているところに彼の心意気を感じる。フリップのエッジ・エラーをとられているのはやや気がかりではある。一方ルッツはやや凝った跳び方をしているがエッジ・エラーをとられなかったのは収穫だっただろう。

羽生結弦選手はシニア初参戦ながら全選手中最高のの技術点を叩き出して見事。男子ではめずらしいビールマン・スピンやドーナツ・スピンも披露してくれた。無良崇人選手は最初の4回転トウループ–トリプルトウループのコンビネーションが素晴らしかった。その後のトリプルアクセルがすっぽ抜けてしまったのは残念だが、今後に向けていい手応えをつかむことができたのではないだろうか。

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