中国大会2010

2010年11月10日

女子シングル

安藤美姫さんはSPでトリプルルッツ–トリプルループを久しぶりに見せてくれたのがうれしかった。アンダーローテーションと判定されはしたけど、今シーズンから軽微な回転不足には7割の基礎点がもらえるようになったので、ぜひ今後も果敢にトライして欲しい。フリーは後半に5つのジャンプを集めるという難しい構成ながら、ほぼノーミスの演技で文句なしの優勝。欲を言えばルッツやアクセルからのコンビネーションで回転数を抑えてしまったのが残念だけど、まあそのあたりは本人が一番悔しく思っているだろうから今後に期待したい。あとやはりせっかくなのでフリップも跳んで欲しかったと思う。

鈴木明子さんはフリーの後半にミスが相継いでしまったのが残念。フリーのプログラムが『屋根の上のヴァイオリン弾き』ということで注目していたけど、昨シーズンの『ウェストサイド・ストーリー』があまりにもはまっていたので、どうしてもそれと比べると印象が希薄な感じがした。でもこれからもっと滑り込んでいくと迫力ある名プログラムに育っていく可能性はあると思う。白を基調とした衣装は今まであまりなかったと思うけど、鈴木さんの新たな魅力を引き出していてとてもよかった。

長洲未来ちゃんはSPが目覚ましい出来だったけどフリーは何とも残念な結果に。疲労骨折自体は完治しているのだろうけど、練習を十分に積めなかった分だけスタミナに問題が生じていたのかも知れない。でもオリンピック4位という実力の持ち主なので、今後は彼女が女子シングルの中心選手として活躍していくことは間違いないと思う。

クヮク・ミンジョンさんはフリーのラフマニノフロマの主題による奇想曲」作品12というマニアックな選曲が目を引いた。ジャンプのミスが多かったのが残念だったけど…。


男子シングル

小塚崇彦選手はSP、フリーともにとてもよかった。PCSはもう少しもらえてもいいんじゃないかという気がする。SPは自分のために作曲してもらったオリジナル音楽なのだそうだけど、その割りにはちょっと印象が薄かったかな。

町田樹選手はネーベルホルン杯優勝の実力を十分に発揮できなくて残念。4回転トウループの失敗はともかく、後半にミスを重ねてしまったのがもったいなかった。でも4回転を採り入れつつプログラム全体をうまくまとめる感覚を身につけていけば、これからもっと飛躍できる選手だと思う。

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