「ゴッドファーザー愛のテーマ」

2011年2月 6日

作詞:本田美奈子. 作曲:ニーノ・ロータ 編曲:井上鑑
ヴォカリーズ版がアルバム「」(2004.11.25)に、歌詞つきのヴァージョンがアルバム「クラシカル・ベスト」(2007.04.20)にそれぞれ収録されている。

本田美奈子さんは1972年公開の映画『ゴッドファーザー』(フランシス・コッポラ監督)の挿入歌、「愛のテーマ」を歌っている。最初に発表されたのは2004年のアルバム「」に収録されたもので、この時は歌詞なしでヴォカリーズで歌っていた。美奈子さんはこの曲を自作の日本語詞で歌うことを計画していたのだが、権利者からの許諾が下りなくて、やむを得ずヴォカリーズで歌うことにしたのだった。

しかしせっかく用意した詞を全くの無駄にしてしまうのはもったいないと思ったのだろう、この曲の歌入れの際に、美奈子さんは歌詞つきのヴァージョンも記念に録音しておいたのだった。この音源は美奈子さんの没後に関係者の尽力により許諾を得て、2007年にアルバム「クラシカル・ベスト」に収録された。

二つのヴァージョンを聴きくらべてみると、やはり歌詞つきの方が情感が自然ににじみ出てより心に響くように感じられる。この詞は娘の立場で父を思うという内容になっている。それは美奈子さんが映画を見て受けた印象を元に作ったらしいのだが、そこにはあるいはお父様や父のように慕った事務所のBOSSさんへの美奈子さん自身の思いも投影されているのかも知れない。


編曲はもちろんいつもの通り井上鑑さんで、金原千恵子さん率いる弦楽合奏による伴奏は美奈子さんの歌う主旋律にゴージャスな彩りを添えている。冒頭のドラマティックなヴァイオリン・ソロはおそらく金原さんだろう。

この曲はあまりにも暴走族の鳴らすクラクションによって聴き慣らされてしまったために、いささか陳腐な音楽という印象が否応なくついてしまっている。しかしこのような形であらためて聴くと、やはり稀代の映像音楽作家の手になる極めて上質なメロディであることを強く認識させられる。美奈子さんの歌声によってこの名旋律を新鮮な感覚で聴くことができる喜びを、心ゆくまで味わいたい。

Bookmark and Share BlogPeople 人気ブログランキング にほんブログ村

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

管理者の承認後に反映されます。

http://vita-cantabile.org/mt/tb-vc/639

コメントを投稿

最新のコメント

author

author’s profile
ハンドルネーム
sergei
モットー
歌のある人生を♪
好きな歌手
本田美奈子さん、幸田浩子さんほか
好きなフィギュアスケーター
カタリーナ・ヴィットさん、荒川静香さんほか

最近のつぶやき

おすすめ

あわせて読みたい

Giorni Cantabili を読んでいる人はこんなブログも読んでいます。