Giorni Cantabili

結成以来、数々の奇抜な活動で注目を集めてきたお騒がせアイドルグループのBiS(Brand-new idol Society、新生アイドル研究会)だが、この4月にavexからメジャーデビューすることが発表された。そしてそのデビュー曲「PPCC」のＰＶが先ごろ公開された。昨年発表の「My Ixxx」のＰＶでは全裸(に見える)姿になって私たちを驚かせてくれたが、今作でもスクール水着で不良と格闘するという斬新な趣向で、もはやありきたりの企画では満足しなくなったファンの期待に応えている。

肝腎の音楽も、かなり本格的なロックサウンドに乗せて、新たな出発への意気込みをさわやかに歌い上げている。思えば今引き合いに出した「My Ixxx」にしても、決してＰＶの奇抜さだけが見所なのではなく、音楽としても十分に聴き応えのあるものだった。“アイドル戦国時代”といわれ、何でもありの様相を呈してきている現在のアイドル・シーンにあって、彼女たちは現在のアイドル界のある一面を象徴するような存在といってもいいだろう。

そもそも私がこのグループのことを知ったのは、当時まだソロ歌手として活動していたリーダーのプー・ルイさんにTwitterのアカウントをフォローされたのがきっかけだった。フォローバックしてしばらく経つうちに、ソロ活動を休止してアイドルグループを始めたいと言い出して、オーディションでメンバーを集めて結成されたのがBiSだった。それから数度のメンバー交代などの曲折を経て今に至るわけだが、そうした経過をリアルタイムで見てきた身としては、今回のメジャーデビューは何だかひとごとには感じられなかった。

また、こういう次第なので私はTwitterで現在のメンバー全員からフォローされているのだが、どうもメジャーデビューを機に(おそらくはavexサイドから)新たに一般のファンをフォローしてはならないというお達しが出たようだ。今はまだ「BiSのメンバーにフォローされてるよ」などと人に話しても「へぇ〜」で終わってしまうだろうが、いつかこれが大きな自慢になるような存在になって欲しいものだ。