長富彩さん プロモーション映像ほか

2010年9月18日

来月20日にアルバム「イスラメイ —100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代」のリリースを予定しているピアニストの長富彩さんのプロモーション映像が公開されているのでここで紹介しておくことにする。曲はグレインジャー編曲(チャイコフスキー作曲)による「《花のワルツ》によるパラフレーズ」。



長富さんの演奏の模様はこのほかにもYouTubeのチャンネルでいくつも公開されている。その中からリスト編曲(パガニーニ作曲)の「ラ・カンパネッラ」を貼り付けてみる。



このほかにもラフマニノフピアノ協奏曲第2番の2台ピアノ版による演奏という興味深いものもあるので、以下にリンクしておく。

私はこの演奏の存在に一月ほど前に気がついて聴いてみたのだが、特に旋律の自然な歌わせ方や音色の的確な使い分けが見事で、なかなかの名演だと思った。あどけない少女のような容貌ながら、インタビューを読むとかなり個性の強い人柄らしいことが窺われる。アルバムのアートワークを担当されている萩一訓さんからいただいたコメントによると(リンク先のページで私が長富さんのお名前の漢字表記を間違えてしまっているのはご容赦下さい)、担当プロデューサーは“フジコ・ヘミング”タイプと評しているそうで、天才肌の個性派ピアニストらしい。先が楽しみな逸材で、ぜひその持ち前の個性をすくすくとのばしていって欲しいと思う。

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AKB48 YouTube公式チャンネルを開設

2010年9月12日

先日AKB48YouTube公式チャンネルを開設した。最新シングルの「ヘビーローテーション」はここにはまだないが、それ以前の多くのシングル曲のPVが公開されている。せっかくなのでここに貼り付けてみる。


まずはちょっと季節外れだが「桜の栞」。清楚な合唱がさわやかな郷愁を誘い、メンバーたちの袴姿が愛らしい一品である。



もう一つ、「ポニーテールとシュシュ」を貼っておいてみる。まだまだ暑さが続いているので季節的にも問題ないだろう。軽快なメロディに乗せて歌われる少年の少女への憧れがみずみずしく、水着からはちきれんばかりの若さが目に眩しい。


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「天国への階段」

2010年9月 6日

作詞・作曲:ジミー・ペイジ&ロバート・プラント 編曲:井上鑑
アルバム「心を込めて…」COCQ-84139(2006.04.20)所収。

本田美奈子さんの没後に未発表音源等を集めて制作されたアルバム「心を込めて…」にはイギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの代表曲、「天国への階段」(原題「Stairway to Heaven」)のカヴァーが収録されている。これはクラシック・アルバムの第一弾「AVE MARIA」に収録する予定で録音したものの、他の曲と雰囲気が異なるために最終的に収録を見合わせたものである。「見上げてごらん夜の星を」と同様、おそらくはいずれ何らかの形で発表することを想定していたもので、いわゆる“没音源”とは違うものと考えていいと思う。


オリジナルは彼らの4枚目のアルバム(正式なタイトルがなく通常「Led Zeppelin IV」と呼ばれる)の収録曲として発表された。アコースティック・ギターとリコーダーによる静かな開始から、同じ旋律を繰り返しつつ序々に音量を増していくという構成はモーリス・ラヴェルの「ボレロ」の影響が指摘されている。ジミー・ペイジさんはこれより前にジェフ・ベックさんのいわゆる“幻のレッド・ツェッペリン計画”のセッションに参加した際に「Beck‘s Bolero」という作品を提供しており、ラヴェルのこの作品には大いに感化されるところがあったのかも知れない。

抽象的で難解な歌詞は主としてロバート・プラントさんが手がけたようだが、現在でもその解釈に定説のようなものは形成されていないらしい。使用される言葉の一つ一つに象徴的な意味合いを付与して明確なメッセージを読み取ろうとすることも不可能ではないだろうし、特に一人の淑女が“天国への階段”を買おうとしているという設定は資本主義に対する批判を意図したものとも解釈できる。しかしロバート本人は歌詞についてあれこれと考察されることを望んでいないらしく、自身の口から明確な説明をすることは避けているようだ。むしろこの歌は、抽象的な言葉の連なりが形作る幻想的なイメージを聴き手が自由に膨らませつつ受け取るべきなのだろう。


このカヴァーは「AVE MARIA」に収録することを想定していたもので、当然のことながら美奈子さんは Wild Cats 時代のような威勢のいいシャウトではなく、ソプラノ的な唱法による美声を響かせている。演奏には古川昌義さん(Gr)、土方隆行さん(Gr)、美久月千晴さん(Bs)、山木秀夫さん(Dr)といった錚々たるスタジオ・ミュージシャンが参加しているが、井上鑑さんによる編曲はさらに金原千恵子さん率いる弦楽合奏を前面にフィーチャーしている。そのためリコーダーの素朴な音色に導かれて始まるオリジナルのノスタルジックな雰囲気は失われているものの、通常のロックバンドの編成に弦楽合奏を加えたサウンドはシンフォニックな響きで聴き手を魅了する。美奈子さんの美声と相俟って、全体は実にゴージャスな仕上がりとなっている。プロデューサーの岡野博行さんはライナーノートで「井上鑑さん入魂のアレンジも聴きもの」と評しているが、井上さんにとってもこの曲の編曲は音楽家としての挑戦意欲をそそられる作業で、自身の持てる技量の全てを尽くして取り組んだに違いない。

美奈子さんの歌声はこうしたロックを起源とする楽曲にもまた実によく映えている。こうした試みというのは決してめずらしいものではなく、声楽の素養のある女性ヴォーカルとメタル・サウンドの取り合わせは、現在北欧などで盛んに行われている。美奈子さんがもう少し生きていれば、こうした趣向をもっと追求してみるのも一つの方向性として有力だったかも知れない。Wild Cats での活動が一般的には十分な人気や評価を獲得できなかったことを思えば、もしそうした路線で成功を収めることができていれば、それは美奈子さんにとって一つの得難い勲章になっていたことだろう。そんな見果てぬ夢にも誘われる、貴重な録音である。

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