2006年11月

本田美奈子さん衣装&パネル展 山野楽器本店で開催

2006年11月29日

山野楽器本店で本田美奈子さんの一周忌を記念して衣装&パネル展が開催される


本田美奈子. 一周忌追悼記念 衣装&パネル展 開催
日時'06/12/08(金)〜12/10(日)
場所本店7Fイベントスペース「JamSpot」
アイドルからミュージカルへ、そしてクラシックにいたる
本田美奈子.の歴史を振り返るパネル、衣装展示の他、ビデオ上映を予定しております。
入場自由のイベントです。
皆様お誘い合わせの上、ご来場下さい。
※さらに’06/12/06発売『優しい世界』を山野楽器各店にてお買上げいただいた方の中から抽選で、展示パネルをプレゼント。
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紅白歌合戦 出場歌手決定

2006年11月29日

今年の紅白の出場歌手が決定した。少し前には岩崎宏美さんの出場が内定したという情報も流れたのだけど残念ながら落選となってしまった。ひそかに宏美さんに紅白で「つばさ」を歌ってもらえたら、と淡い期待を抱いていたのだけどそれも叶わぬ夢となった。

私はいわゆる"総合格闘技"の類いに興味がなく、というよりそもそも一年の最後を心穏やかに過ごしたい、という時間に格闘技を見る気にはならないので例年大晦日は紅白を見るのが習慣だった。でもこれで今年は心置きなくフィギュアスケートのエキシビションを見られそうだ。

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チャイコフスキーの夕べ

2006年11月28日

去る14日、近くの女子大学で行われたコンサートに行ってきた。本来は学生の授業の一環として鑑賞されるものなのだが余った席の分だけ関係者が招待されるらしく、その招待券を人からいただいたのだった。招待券には「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団」としか記載がなく、詳しい曲目や演奏家の名前もわからずに出かけていった。

会場についてすぐ掲示されたパンフレットを確認するとソリストの都合のせいかチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に変更されていた。もちろんこちらも素晴らしい名曲なのでがっかりはしなかった。しかもヴァイオリン独奏はヴァディム・レーピンさん! ほかの曲目はチャイコフスキーの交響曲第5番とリムスキー=コルサコフのオペラ『見えざる町キーテジの伝説』から前奏曲。指揮者はこのオーケストラの首席指揮者、ユーリー・テミルカーノフさん。こちらはある程度予想できたので驚かなかったがやはり豪華なキャストであることにかわりはない。

ぎりぎりの時刻になって会場に到着したので2階の右端のやや見づらい席になってしまったけど、音楽を鑑賞するのに全く問題はなかった。大学の講堂の舞台はフルオーケストラにはいささか狭すぎるようで、メンバー達はかなり窮屈そうに並んでいた。おそらくそのせいでコントラバスが左にくる特殊な配置をしていた。


ニコライ・リムスキー=コルサコフ:「前奏曲」〜『見えざる町キーテジの伝説』より

初めて聴く曲。現在全曲が演奏される機会はほとんどないオペラらしい。この前奏曲は森の情景を描いた音楽だそうで、オーケストラによる風景描写のうまいリムスキー=コルサコフらしく本当に霧の深い森の中を散策しているような気分になる曲である。鳥の声を模したと思われる木管も随所に聴くことができる。テミルカーノフのタクトに合わせてオケのメンバーの体が整然と揺れ動く様は、吹き抜ける風にそよぐ木々の枝を思わせた。


ピョートル・チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35

クラシック界最高のメロディーメーカーであるチャイコフスキーの資質が最高度に結晶した古今の名協奏曲。ヴァディム・レーピンさんは難しそうなパッセージも少しの曖昧さもなく余裕を持って駆け抜けていく。音色のつややかさも緩徐楽章での情緒あふれる歌い回しも申し分ない。オケとも指揮者とも十分に気心が知れているのだろう。不自然に煽り立てられるようなところも苦労して合わせているような様子もなく、互いに打ち解けてアンサンブルを形成できているのが感じられた。


ピョートル・チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 Op.64

チャイコフスキーほどの大作曲家になるとどの作品が最高傑作なのかを決めるのは極めて困難だが、この交響曲第5番はその最有力候補の一つだろう。モスクワ楽派らしい手堅い書法のうちに盛り込まれた叙情的な旋律美は聴く者の心をとらえて離さない。第1楽章序奏の主題が次々と変貌を遂げながら繰り返し現れる様は物語性をもって聞き手に迫る。

ユーリー・テミルカーノフさん指揮のサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団は流麗でしなやかな音の流れの中にこの曲の魅力を余すところなく描き出す。両者にとってこの作品は完全に手の内にあるのだろう。二つの主題によって紡がれる第1楽章の音のドラマ、第2楽章の甘美な陶酔、第3楽章ワルツの愉悦、フィナーレのめくるめくスペクタクル、それぞれを少しの力みもなく鮮やかに演じてみせた。


あまりにも豪華な演奏家の顔ぶれに酔いしれた一夜だった。レーピンさんは現代最高のヴァイオリニストの一人といっていいだろう。サンクトペテルブルク・フィルについては、レニングラート・フィルと呼ばれムラヴィンスキーが率いていた頃にくらべるとやや輝きは失われている、というのが現在の一般的な評価のようだけど、それでも世界最高のオーケストラの一つであることにかわりはない。テミルカーノフさんはその芸術監督・首席指揮者である。

なぜこの大学が学生の授業のためにこんな大物達を招待することができるのかは不思議でならない。しかし理由はともかく一流の音楽家の演奏を生で鑑賞できた僥倖に感謝したい。

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「スポドルッ!」太田由希奈さん特集

2006年11月28日

毎日新聞のサイトの14日付の特集「スポドルッ!」太田由希奈さんを取り上げている。呑気なもので今頃気がついた。まだチェックしていなかった方(自分だけかな?)はぜひどうぞ。

記事からは焦らず前向きにスケートに取り組んでいる由希奈さんの今の姿が垣間見られる。写真はすでに目にしたもののようだけど、どこを切り取ってもポーズが絵になっているところに彼女の非凡さが窺われる。フィギュアスケート人気が盛り上がって、まだ一般には十分名前が浸透していない由希奈さんにもこうして光が当たるようになってきたのをうれしく思う。

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横浜FC J2優勝でJ1昇格を決定

2006年11月27日

サッカーJリーグ2部は横浜FCが優勝し、来シーズンのJ1昇格を決定した

横浜FCは横浜フリューゲルス消滅を受けて市民が立ち上げたクラブチーム。今シーズンはメンバーにカズ山口素弘小村徳男城彰二など日本のサッカー界を支えてきた錚々たる顔ぶれを擁してJ1昇格に望みをかけていた。カズを監督補佐に任命、シーズン開始直後には監督を高木琢也氏に交代しスタッフにも往年の名選手を揃えていた。

この結果は彼らのプライドとサッカーにかける思いがもたらした快挙といっていいだろう。この世代の選手達に胸を熱くしてきたサッカーファンの一人としてもうれしく思う。それと同時に彼らを物心両面で支えてきたサポーター達の貢献も忘れてはならない。

そもそもこのチームは選手やサポーターの意向を全く無視して強行されたフリューゲルスのマリノスへの吸収合併という異常な事態を受けて市民の手によって創設されたクラブである。何の資産も特権も持たない市民がスポーツ文化の担い手となる一つのモデルケースとしてスポーツファンに勇気を与える快挙である。

私の手元にはフリューゲルス消滅時のキャプテンだった山口素弘の手記があるのだけど、これはサッカーファンには涙なしでは読めない一冊である。ブログを始めるようになってからもしあの当時にブログツールなどという便利なものがあったなら、ということをよく考える。あの頃すでにインターネットはかなりの程度普及していたが、個人が意見や情報を発信するというのは決して容易なことではなかった。今ならサッカーファンのブロガー達が結集して合併反対への世論を形作っていくということもできるはずだ。それが果たして合併撤回という結果を生み出すことができるかどうかはわからないけれど。

今昇格を決めたメンバーの中に山口の名が見えるのは感慨深い。彼のクレヴァーなプレーと朴訥とした語り口が好きで応援してきた一人として喜びをともにしたいと思う。

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琴獎菊 初の技能賞に輝く

2006年11月27日

今場所は残念ながら大関白鵬が休場ということもあってこれまで記事を書いてこなかったのだけど、一応一場所につき一つは書いておきたいので簡単に回顧しておこうと思う。


琴光喜は7連勝のスタートで、今場所こそは勝ち越しに加えて勝星の大きな上積みが期待されたのだけど後半戦に6敗。後半に崩れるのは毎場所のことなので場所前の調整の仕方に問題があるのではないかと思う。猛稽古は多いに結構だけど場所直前には軽めの調整で状態を上向きにして場所に臨むような工夫が必要だろう。それでも千秋楽に意地を見せて露鵬を豪快に投げ飛ばしたのは今後につながると期待したい。


今場所一番の収穫は琴獎菊の活躍だろう。右上手を引いてがぶる形をものにしつつある。取り口が評価されての技能賞は多いに自信になるはず。稽古場では琴欧洲や琴光喜に全く歯が立たないそうだけど強い力士に繰り返し土俵に叩きつけられているうちに知らず知らず力がついてきたのだろう。小結が何人になるかにもよるが来場所の新三役の可能性もある。これからは対戦相手も警戒して研究してくるようになるだろうからこれまでのように簡単には勝てなくなるかも知れないが、得意のがぶり寄りで土俵を盛りあげて欲しい。

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ロシア大会2006 女子シングル フリー

2006年11月26日

SPを終えて恩田さん、澤田さんともに表彰台も狙える位置につけてはいたけど、実際に恩田さんが3位となったのはうれしい驚きだった。NHK杯も女子は日本選手が3位以内に入ることが確実な情勢なのでグランプリシリーズ全てで日本選手が表彰台に登ることが確定したといっていいだろう。実に驚くべきことだと思う。


澤田亜紀さん:Paint it black

澤田さんらしい溌剌とした演技。中国大会の時は音楽が重た過ぎて澤田さんには合わないのでは、とも思ったけど今回は違和感なく見ていられた。フリップがダブルになりコンビネーションにできなくなるミスはあったものの、後半でトリプルフリップを成功させさらにダブルトウループを二つつける機転のよさを発揮してミスを取り返した。フリーだけなら3位の好成績。シニア一年目のシーズンながら実績のある選手達の集まるこの大会でこれだけの成績をおさめたのは自信になるだろう。


サラ・マイヤーさん:プライドと偏見 菊次郎の夏

ルッツからの3連続のコンビネーション、フリップからのコンビネーション、単独のフリップと難度の高いジャンプを次々と成功させて波にのった。2度目のルッツがダブルになるミスはあったものの完成度の高い演技を披露してくれた。随所にかわいらしい仕草の入った振り付けでまるで氷上の妖精のようだった。全く関係のない映画2本の音楽を使用したプログラムだったが無理してつないだような印象はなく、この人の持ち味をいかした清楚な美しさの際立つプログラムだったと思う。スケートアメリカでのこのプログラムを見ることができなかったのが今さらながら惜しまれる。


ユリア・シェベシュチェンさん:Otonal

冒頭サルコウがダブルになった時点で調子の悪そうなのが感じられる。中国大会優勝の要因となったルッツも一つ目がステップアウト、2度目がシングルと不発に終わる。それでもSPの貯金がいきて総合2位に入りファイナル進出を決定した。


恩田美栄さん:レッド・ヴァイオリン

全体にジャンプの着氷に流れがないのが気になったもののミスを最小限に抑えフリー2位、総合では3位につけた。今大会は日本選手の表彰台が危惧されていたが底力を発揮してくれた。トリプルループは手をついてこらえたように見えたけど転倒ととられてしまっていた。トリノのフリーでのサーシャのフリップよりはよかったように思ったのだけど。


エレーナ・ソコロワさん

成功した3回転ジャンプはループとトウループが一度ずつ、とトップ選手らしからぬ内容。コンディションはやはりよくない様子。それでも地元観衆の大きな声援のせいもあって見ていて引き込まれる場面も少なくなかった。ベテラン選手ならではの表現がジャンプの構成の貧弱さを救った格好になり、総合で4位に入った。


期待していたシズニーさんはフリー10位と大きく崩れてしまった。フリップがシングルになったのを皮切りにジャンプのミスが続出したらしい。中盤以降はことごとく転倒した上にダウングレードされてしまっている。スピンでもレベルをとりこぼしているのも気がかりなところ。この大会は優勝候補の一角とも見られていたのにこんな結果になってしまったのは残念でならない。

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ロシア大会2006 男子シングル フリー

2006年11月26日

注目された放送の内容は表彰台3人の演技と柴田選手のダイジェストだった。フリーのみではジョニーやクリムキンを上回ったドブリン、ヴェルネル、グリャーゼフの3選手が見られなかったが展開からいってやむを得なかったというべきか。


ジョニー・ウィアー選手:ナザレの子

後半にジャンプのミスが相次ぎ、スケートカナダに続きスタミナに不安を感じさせた。ただあの時ほどよれよれになってしまった印象はなく、今回の方がずっといい演技だったと思う。


イリヤ・クリムキン選手

冒頭トリプルアクセルからのコンビネーションを成功させ、4回転トウループもクリーンに決まる(と思ったらダウングレードされていた)。調子にのるかと思われたが次のループを跳ぼうとしたところで転倒。ちょうど高橋選手がキャンベルカップとスケートカナダで転倒したのと同じ失敗の仕方だった。その後もミスは多く終盤は疲れも感じさせたがSPの貯金をいかして総合3位につけた。


ブライアン・ジュベール選手

4回転トウループ–ダブルトウループのコンビネーションと4回転サルコウを相次いで成功させる。後半にはもう一度4回転のトウループを決めてみせた。一つのプログラムで3度の4回転ジャンプを成功させたのは3年前にこの日解説を務めた本田さんとティモシー・ゲーブルさんが決めて以来のことだそうだ。サルコウの着氷がオーヴァーターンになったほかルッツがやや"フルッツ"気味だったように見えたが、全体としてはこれ以上は望むべくもないほど技術レベルの高い演技だった。

フランス大会の時は曲調の表現がやや単調に過ぎるように感じたのだけど、今回はサーキュラーステップでの細かい動きとその後のスローパートのゆったりとした助走からの4回転トウループの間にメリハリがきいていて、表現の面でも申し分ない内容だった。これまでに見た男子シングルの演技の中でも指折りの素晴らしい演技だったと思う。今回のような演技ができれば好調時のランビエールや"いい方"のサンデュとも互格以上の勝負ができるだろう。4回転ジャンプの大技はあるものの調子の波が大きくどことなく頼りない印象のあった彼だが、大きく変貌を遂げようとしつつあるのが感じられる。世界チャンピオンの座も決して夢ではなくなってきそうだ。


放送がなくて残念だったのだけど、柴田選手はほぼノーミスの演技でフリーでは10位と健闘したらしい。TESではジョニーやクリムキンを上回っており、今後に向けて自信になったのではないだろうか。

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ロシア大会2006 女子シングル SP

2006年11月25日

昨日リザルトを確認した時点でシズニーさんが放送されなくなってしまうことを覚悟したのだけど8位ながら放送してくれてよかった。「世界一のビールマンスピン」というわかりやすい魅力のある人だけに放送しやすい、という事情もあるのかも知れない。

おそらく現地映像と思われるカメラワークは無意味にアップにし過ぎるところが多く少し見ずらかったのが残念だった。


恩田美栄さん:宮城道雄 春の海

トリプルルッツの着氷で乱れるが何とかダブルトウループをつける。似たタイプのシェベシュチェンさんが高さのあるジャンプを武器に好成績をおさめているので、恩田さんも持ち味が出せれば上位進出もあり得るはず。フリーでは会心の演技を期待したい。


ユリア・シェベシュチェンさん:シューベルト セレナーデ

冒頭のフリップは高さのある見事なジャンプ。しかしルッツからのコンビネーションはルッツの着氷でお手つき。それでも全体には生き生きとした演技でSP1位のスタート。中国大会での優勝が自信になっているのかも知れない。スピンではビールマンなど多彩なポジションを取り入れてきた成果ともいえそうだ。


澤田亜紀さん

ルッツからのコンビネーションをはじめ各要素を的確にこなし流れにのったいい演技ができていた。それだけにアクセルがシングルで両足着氷になってしまったのが惜しまれる。難しい体勢からの踏み切りで加点を狙ったがもったいない結果になってしまった。動揺したのか最後のレイバックスピンでもビールマンポジションへの移行でバランスを崩し、フィニッシュでは音楽が少し余ってしまっていた。


サラ・マイヤーさん

優勝候補の呼び声も高かったマイヤーさんが、フリップは回転不足で前向きに両足で降りてしまう。全体には丁寧なスケーティングでいい演技だったと思う。スケートアメリカではフリーで3位になりながら放送がカットされてしまったので、今度はTV局が放送せずにはいられなくなるような素晴らしいフリーの演技を期待したい。


エレーナ・ソコロワさん:プッチーニ トゥーランドット

トリプルトウループ–ダブルトウループのコンビネーション、ステップからのトリプルループ、ダブルアクセルとジャンプの構成はトップ選手としてはレベルの低いものだった。あまりコンディションがよくないのを自覚した上で着実に点数を稼ぐ戦術をとったものと思われる。それが効を奏したのかSP2位の好スタート。フリーの出来次第では地元での表彰台が見えてきそうだ。


アリッサ・シズニーさん

スケートカナダではジャンプの復調を感じさせてくれたが、ルッツはシングルで両足着氷、フリップでは転倒とミスを連発。相変わらず不安定なところを露呈してしまった。それでも全体としてはスピード感もあり悪くない内容だったと思う。フリーはもっと安定した演技を見せて欲しい。

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ロシア大会2006 男子シングル SP

2006年11月25日

先週のこともありどんな放送になるのか危惧されたが上位3人と柴田選手は放送してくれた。フリーでも最低これくらいは放送されることを望みたい。


エマニュエル・サンデュ選手

4回転ジャンプは回避してトリプルフリップ–トリプルトウループに。確実に点数を稼ぐ戦術をとるがトリプルアクセルで転倒。彼の力からすればトリプルアクセルは決して難しいジャンプではないはずなのにミスをするのはもったいない。よくも悪くも彼らしい演技というべきか。


柴田嶺選手

アクセルはダブル。フリップで転倒しコンビネーションにできず。やはりジャンプの向上が急務といわざるを得ない。ジャンプのレベルを上げていければ独特の表現力が生きてくるはず。


ジョニー・ウィアー選手

ミスのない手堅い演技。スピード感もなかなかだったと思う。SPには安定感があるのでフリーで集中を切らさずに演技できるかがポイントになるだろう。


ブライアン・ジュベール選手

4回転トウループ–トリプルトウループのコンビネーションは相変わらず見事な出来映え。トリプルアクセルの着氷でステップアウトしてしまったのはもったいない。しかし全般に切れのある動きで滑り切り充実した演技。先週のフランス大会の疲れもなく好調を維持できている様子。この調子ならこの大会も優勝の可能性が濃厚といっていいだろう。

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『誰でもピカソ』 本田美奈子さん一周忌追悼特集

2006年11月24日

TV東京系列『誰でもピカソ』で今月10日、17日と2週にわたって本田美奈子さんの一周忌を記念して追悼特集が放送された。美奈子さんが生前この番組に生出演したのは1度だけのことだったが、『誰でもピカソ』は美奈子さんをアーティストとして評価することに積極的だった数少ないTV番組の一つである。今回の特集も美奈子さんの歌の世界の真髄に迫ろうとする真摯な姿勢が窺われる中身の濃い番組だった。


ゲストには岩崎宏美さん、森公美子さん、井上鑑さん、所属事務所社長のお嬢さんでタレントの河村和奈さんを迎えての収録となった。番組のメインは美奈子さんのデビュー以来の歩みを関係者へのインタビューを交えての回顧だった。美奈子さんがアイドルではなくアーティストでありたいと志向していたことを踏まえた上で過不足なく足跡を追っていて、好感の持てる内容だった。

欲をいえば関係者の話をもっとたっぷりと聞いていたかった。市村正親さん、岸田敏志さん、岸谷五朗さん、福山雅治さん、岡野博行さんなど、いずれもインタビューがあんなに短かったはずはなく、どんなことを語っていたのかをもっと知りたくなる。スタジオゲストも、特に河村和奈さんはほかのゲストに遠慮しながら話している感じで、もっとしゃべらせて上げて欲しかった。彼女はそれこそお母様やBOSSさんでも知らないような"お姉ちゃま"の素顔を知っているはずで、いろいろと聞き出したかったし本人も話したそうにしていた。時間に限りがあるので仕方のないことではあるけれど。美奈子さんが算数が得意だったというのは元数学少年としてはうれしかった。


これまで知られていなかった新事実も明らかにされた。病気が再発して再び入院する際、カセットテープやCDを収納した棚が整理されていたという。もうここには戻ってくることができないかも知れないと覚悟していたことを窺わせるエピソードである。

また指先にまで癌細胞が転移してそれを痛がっていたという、聞いている側の心まで痛くなってくるような事実も紹介された。看護師さんが作ってくれたという指にはめるサックのようなものに書き込まれた「痛くない」の文字が私たちの胸を一層痛くさせる。


スタジオでは宏美さんが「つばさ」を、モリクミさんが「アメイジング・グレイス」と「Time to say Goodbye」を歌ってくれた。宏美さんは最後は涙ながらの熱唱で、アルバム収録の録音の毅然とした歌唱がいかに大変なことだったのかをあらためて認識させられた。モリクミさんは包容力のあるやさしい歌声で、美奈子さんの可憐なソプラノとはまた少し違った味わいを聴かせてくれた。


この追悼特集の特筆すべき点は、一部分とはいえ「時-forever for ever-」がTVではおそらく初めて紹介されたということだろう。この歌は美奈子さんが岩谷さんに名前の一字をとって「時」というタイトルの詞を書いて欲しい、と発注してつくられたもので、美奈子さん最後のオリジナル曲であり、美奈子さんが特に大切にしていた曲である。おそらく美奈子さんの最高傑作の一つでありながらこれまでファン以外の人には知られる機会の少なかった歌が、一部分ではあってもTVで放送された意義は大きいだろう。

ただ最後となったコンサートでこの歌を歌わなかったことを「いのちに終わりがある 私たち」という歌詞と結びつけて紹介していたのは、少し安易に視聴者の涙を誘う方向に流れてしまったのではないかと思う。私たちの生に終わりがあるということを今を生きる意義に思いを巡らす契機とする思考は、ラテン語に「Memento mori.」(死を(私たちがやがて死すべき運命にある存在であるということを)覚えていなさい、の意)ということわざがあるように古くから行われてきた。この部分の歌詞は、ハイデッガーを意識しているのではないかと推測しているのだけど、「時」をタイトルにした歌詞を、という美奈子さんからの注文に対する岩谷さんなりの回答だったのだろう。やや重たい課題ではあるが、美奈子さんはそこから逃げようと考えるような弱い人ではなかったはずだ。

美奈子さんが「時」を人前で披露したことは2回しかないそうだが、それはまだ自分がこの歌を十分に歌いこなせていないと考えていたからだと伝えられている。入院中に記した手記にはこの歌が自分の心の中に響いており、早くみんなの前で歌いたい、という思いが述べられている。歌う機会が少なかったのは美奈子さんがこの歌をとりわけ大切にしていたことの証しとみなすべきだ。


この最後のコンサートではめずらしくカメラマンに舞台裏に入ることを許していたという。そのためステージに備える美奈子さんの姿をとらえた貴重な写真が残されることとなった。とりわけステージに上がる直前に歌の神様に祈りを捧げるように両手を高く掲げて天井を見上げる美奈子さんの姿は荘厳で、彼女自身が女神であるように見えてしまう。

晩年の美奈子さんを担当していたのは原田京子さんという女性カメラマンだった。この人の撮った写真が入院後に発売されたCDのブックレットに数多く収録されているのだけど、いずれも美奈子さんの内面まで見通せるような透き通る美しさをとらえることに成功している。こうした晩年の美奈子さんの姿が記録に残されたのは幸運なことだった。


番組のハイライトは2004年12月1日に行われたAAAでの「ジュピター」だった。これまで各地で行われたきた追悼展のフィルムコンサートでクライマックスをなしていた映像だがついにTV初公開となった。渾心の気迫のこもった発熱をおしての凄演であり、おそらく美奈子さんの生涯最高のライヴパフォーマンスの一つである。この歌唱がTVでもついに放送の運びとなったことを喜びたい。


一年が過ぎて少し落ち着きを取り戻しつつあるとはいえ、今でも思い返す度に悲しくなってしまう。それでも、こんな素敵な人が心の中に棲みついているというのはとても幸福なことだとあらためて思う。美奈子さんがくれたこの幸せ、いつまでも大切にしたい。

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安藤さんについての報道の過熱に不安

2006年11月21日

今日は毒ばかり吐いている気がするけどついでなのでもう一つ。


今朝の朝日新聞の記事安藤美姫さんが逆転優勝できなかった原因を「心の弱さ」に帰しているのだけど、スポーツにとってこの種の精神論が一番有害なのではないだろうか。本人は全く言い訳しなかったけど、フリーの演技は伝えられていた腰の不調が意外に深刻だったことを窺わせるものだった。その点の取材は十分尽くしたのだろうか。


報道ステーションの特集も見ていたがこちらは今シーズンの安藤さんの好調の原因を4回転へのこだわりを捨てスピンやステップに重点をおいて取り組んだ結果、としていた。これまでの安藤さんのコメントを聞く限りでは昨シーズンのプログラムが表現面であまりにも高いレベルの挑戦を要求するものであったために本来の魅力であるジャンプの基礎がおろそかになってしまった、ととらえているようなのだけど。


安藤さんはやはり人気者だけに期待を裏切れば裏切ったで、復活すればしたで大騒ぎになってしまって何かと大変そう。彼女のことを親しみをこめて“ミキティ”と呼ぶ気にならないのは本人がアイドル視されるのをつらそうにしているのを見てきたせいでもある。そんな中でも自分を見失わずに競技に取り組んでいけるたくましさを身につけて欲しいと思う。

追記:11月22日

読売新聞の20日付の記事(美輪@brownycatさんに教えていただいた)とSports@niftyの21日付の記事を読んで癒された。こういう報道をして欲しいものだ。

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フランス大会2006 エキシビション

2006年11月20日

TV朝日がフィギュアスケートファンを敵に回した日

昨日はネットを徘徊していてもフィギュアスケートファンの悲鳴があちこちから聞こえてきた一日だった。元々今シーズンからグランプリシリーズの放映権がNHKからTV朝日に移ったことで、どんな内容の放送になるのか危惧されてはいた。それでもこれまでは多くのファンが見たいと思っている選手の演技はほぼ放送してくれていたので、私としては多少紹介VTRが煩わしかったり実況がうるさかったりするのも許容範囲と受け止めていた。

しかしフランス大会に至ってついに男子シングルのフリーが放送されないという事態が起きてしまった。民放ゆえに視聴率その他の事情を考慮しなくてはならないというのは仕方ないにしても、この競技に継続して関わるつもりでいるのなら熱心なファンの要望に耳を傾け、競技の魅力を幅広い階層に伝えることに真摯な努力をして欲しいものだ。男子シングルのフリーを省略してしまったというのはおそらくジュベール選手やドブリン選手の4回転ジャンプや小塚選手のシニア初参戦がどういう意義を持っているかを正確に把握できていなかったからだろう。

昨日の放送では女子にはたっぷりと時間を割いて多くの選手の演技が紹介され、それ自体はありがたいことだった。しかしその中にはジュベール選手や小塚選手の演技を放送できるはずの時間を割いてまで放送する必要があったとはいい難い演技も含まれていた。公共の電波を預かる立場にある以上、内容の取捨選択により適切な判断ができるだけの見識を備えていただきたいと思う。

個人的には深夜のスポーツニュースで見ることができたせいもあり、亀田興毅のタイトルマッチの時にTBSに対して抱いたほどの憤りは覚えなかったけれど。


フランス大会 エキシビション

さて本題のエキシビションについて。この枠の中で少し男子シングルフリーも放送してくれるかとかすかな希望も抱いていたけれどあっさりと裏切られる。選手一人一人については省略して全体に感じたことを少しだけ。


まず気になるのはフランス大会特有のライティングのこと。競技会の時から氷、壁、客席の色が独特でほかの大会にはない雰囲気が出ていたのだけど、エキシビションになるとさらにこった照明が加わることになる。しかしさすがにこれは少しやり過ぎだったのではないだろうか。何だか選手の演技に集中しずらかった。

キミーの時などは演技の内容とあまり違和感がなかったけど、井上&ボールドウィン組のロマンティックなプログラムでは雰囲気が台無しになってしまっているように感じた。白を基調としたコスチュームの選手の時は移動する度に色が変わって見えて不自然で仕方なかった。

主役はあくまでも選手達であり、照明はそれを引き立たせるための脇役だということをわきまえておく必要があるのではないか。ちょっとフランス人のセンスを疑ってしまうような演出だったと思う。


もう一つ同じ疑問を感じたのがジュベール選手の演技の時のカメラワーク。生歌&生演奏に合わせての演技だったのだけど、演技中にたびたびカメラがジュベールからこのイタリアの小室哲哉&錦織健(という位置付けでいいのかな?)に切り替わるのは本末転倒だと思う。おそらくヨーロッパではそれなりのネームバリューのある人たちなのだろうけど、そこまで配慮する必要があったのかどうか。ウィーンフィルのような一流のオーケストラでもオペラの演奏ともなればオーケストラピットに入るのが当り前。音楽家ならその程度のことはよくわかっているはずだと思うのだけど。


選手の演技で一番心に残ったのはペトロワ&ティホノフ組。この二人が現役を続け、しかもグランプリシリーズに参戦しているというのはうれしい限り。今や中国ペアが最大勢力となっているこの種目だけど、やはりこの二人には中国ペアには出せない雰囲気というものがある。ぜひ長く競技を続けていって欲しいと思う。若手のオベルタス&スラヴノフ組が未だにこのペアをおびやかすことさえできていないのが気にかかるところではあるけれど。

アンコールでやって見せた技は見ているだけで悲鳴を上げてしまいそうになるくらい危険なものだった。マーシャがアリョーシャを信頼し切っているからこそできるのだろう。


ヨナさんは堂々たる演技で、すっかりシニアの雰囲気にも慣れた様子。日本勢にとってはますます手ごわい存在になることだろう。キミーはルッツに挑戦してこけていた。エキシビションにルッツはいらない、が持論の私としてはこういうのはもったいないと思う。安藤さんは腰のせいか少し動きが重たい感があるけど曲に心から共感して演技している様子が感動を誘う。今からファイナルが楽しみになる。

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フランス大会2006 男子シングル フリー

2006年11月20日

ゴールデンタイムでの放送がなく、深夜のスポーツニュースの中での放送で観戦。ご覧になれない地域の方には申し訳ない思いがする。


南里康晴選手

冒頭のトリプルアクセル–トリプルトウループは実に軽快に決まった。ジャッジからは加点ももらえている。ルッツは一つ目がシングルで二つ目は転倒。後半はかなり疲れが出ていた。サーキュラーステップでの音楽の使い方がおもしろかった。


小塚崇彦選手:ショパン ピアノ協奏曲第2番

冒頭のトリプルアクセルはクリーンに成功。しかしその後のフリップ、ルッツが危ない感じで全般にジャンプに安定感がなかった。2度目のトリプルアクセルは転倒。ただ持ち味の滑らかなスケーティングは健在で、中間のスローパートでの情感の出し方はとてもうまい。もう少し実績を積めばPCSは高い点をもらえるようになるだろう。ストレートラインステップはあまりに軽快に流れていってしまう感じで、もう少しメリハリをつけるといいと思う。サーキュラーステップは丁寧でとてもよかった。


アルバン・プレオベール選手

独特のユニークな振り付けはいつ見ても楽しい。観客を引き込むのがうまい選手。ジャンプは空中で軸がゆがむのだけど強引に降りてしまうあたりは女子のエミリー・ヒューズさんに少し似ているだろうか。ただその中でもトリプルアクセルの安定感はなかなかのものがあると思う。


セルゲイ・ドブリン選手

4回転サルコウ–トリプルトウループのコンビネーションに続きもう一度4回転サルコウを成功させる。ただ私の目には二つともややプリローテーション気味に見えた。特に二つ目はほとんどトリプルアクセルのようだった。あれが許されるのなら中野さんのトリプルアクセルも認定して上げて欲しいと思う。全般にジャンプの着氷が雑な感じで降りた後の流れがない。またつなぎの部分の単調さも目立つ演技だった。ステップではなかなかよく手足が動いており決して踊れない選手というわけではないと思うのでこのあたりを改善するともっとよくなると思う。


ブライアン・ジュベール選手

冒頭4回転トウループ–ダブルトウループを軽々と成功させ、後半にも4回転トウループを決めた。いずれも高さがあり余裕を持って降りている。サルコウを3回転にできなかったたほかルッツでステップアウトしてしまったのが予定外のミスだろうか。ほかは彼らしい力強い演技に終始した。欲をいえば音楽の使い方が単調に過ぎたと思う。決して表現力が持ち味の選手ではないので仕方のないところではあろうけど。


しかし予定していた午後7時からの放送の枠で男子が全く無視されてしまったのは極めて残念。楽しみにしていた方がたくさんいるということをわかっていないのだろうか。ダイジェストはおろか結果の紹介もなかったので別の時間枠が確保してあるのだろう、などと思い込んでしまった自分の甘さに腹が立つ。全国のフィギュアスケートファンの怨嗟の声が聞こえてくるような一夜だった。

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フランス大会2006 女子シングル フリー

2006年11月19日

たっぷりと2時間を使って出場11選手中10人の演技を見せてくれて満足の放送内容。しかしこうなると逆に唯一放送されなかったソーニャ・ラデヴァさんのことが気にかかってしまう。どうせならあおりのVTRやSPの回顧を削ってでも全選手を放送しようとは思わないのだろうか。


男子もこの枠の中でやるものだと思って見ていたのだけど全く触れられずに終わったので別に放送の枠を確保してあるのかと思い、上のように書いて一度アップしてしまった。しかしやはり最初に思った通り本来この時間に放送される予定だったようだ。男子を全く無視というのは一体どういうつもりなのだろうか。楽しみにしている人がたくさんいるというのに。ますますTV朝日の魂胆は理解できない。


スザンナ・ポイキオさん

SPとはうって変わって素晴らしい演技。2度目のルッツがシングルになったほかは大きなミスはなく、リンクの照明の雰囲気ともマッチして観衆を独自の世界に引き込んでいた。


ナデージュ・ボビリエさん

ジャンプの構成は物足りなく、しかもミスを連発。しかしなかなかしなやかな身のこなしでムードある演技ができていたと思う。


ヴァレンティーナ・マルケイさん

同じくジャンプには物足りなさがあるがスパイラルなどではやわらかさをいかしたきれいなポジションを見せてくれていた。


キャンディス・ディディエさん

やはりジャンプがジュニア並みで冴えない演技。はったりでもいいからステップなどでは元気よくはじけてくれるとよかったと思う。


キム・ヨナさん:ヴォーン・ウィリアムズ あげひばり

演技開始からしなやかな動きで魅了されてしまった。トリプルフリップ–トリプルトウループのコンビネーションを軽々と決めた後さらにダブルアクセル–トリプルトウループを成功させた。演技全般を通してのびやかなスケーティングで見る者を飽きさせない。SPではレベル1だったステップもこったものを見せてレベル3に上げてきた。終盤やや疲れたのかサルコウでオーヴァーターン、ダブルアクセルで転倒とミスも出たが素晴らしい演技でシニアの国際大会初優勝を果たした。


ジョアニー・ロシェットさん

SPはミスなくまとめてきたがフリーではいきなりフリップで転倒。その後もことごとくジャンプが不発。まるで別人の演技を見るよう。終盤何とかルッツ、サルコウを成功させるが信じ難いような不出来な演技になってしまった。


アンヌ・ソフィー・カルヴェスさん

SPではトリプルトウループ–トリプルトウループのコンビネーションを成功させたがフリーではセカンドジャンプが2回転。まともに成功した3回転ジャンプはこれともう一つのトウループだけと寂しい内容。音楽はパリジャンにはなじみ深いという「ムーラン・ルージュ」だけどこれはヨナさんのSPとかぶっており、さらに使用している部分が昨シーズンの中野友加里さんのSPと重なっている。現在の世界のトップ選手とバッティングしてしまった選曲は彼女には不利にはたらいたのではないかと思う。


安藤美姫さん:メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲

冒頭のコンビネーションジャンプのルッツでまさかの転倒。2度目のルッツを何とか成功させ後ろにダブルループを付け加えて意地を見せたがスケートアメリカの時の好調さからはほど遠い演技になってしまった。本人はあまり言い訳をしていないが伝えられていた腰の不調は以外に深刻だったのではないだろうか。SPに続いてレベル2に下げられてしまったステップの重たい足の運びや、キャッチフットからビールマンへ移行しないまま終わってしまった最後のレイバックスピンを見てそう感じた。

それでも万全の状態ではない中で2位につけたのは今のスケートへの取り組みが充実している証拠。そう前向きにとらえて出場が決まったファイナルに臨んで欲しい。


キミー・マイスナーさん

冒頭得意の3回転–3回転のコンビネーションジャンプを成功させると勢いにのってトリプルアクセルに挑戦。しかし転倒してしまい認定も2回転。この失敗が尾を引いたのかフリップからのコンビネーションはセカンドジャンプがシングルに。ほかにループがシングルになるなどめずらしくジャンプにミスが多かった。全体の印象としてもやや精彩のない演技だった。スケートアメリカの時はもう少し妖艶さも出せていたように思う。


クリスティーヌ・ズコフスキさん

昨シーズンのジュニアの世界選手権でヨナさん、真央ちゃんに次いで3位に入った選手。演技を見るのは初めてだった。3回転ジャンプは二つのサルコウとループだけと寂しい内容。しかし全体のスピード感はなかなかだったと思う。

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安藤美姫さん 今シーズン中に4回転挑戦へ

2006年11月19日

安藤美姫さんが今シーズン中に4回転ジャンプに挑戦する意向であることが明らかになった。モロゾフがそう語ったらしい。早ければグランプリファイナルで演技に取り入れるつもりだという。

今シーズンのフリープログラムが2番目のジャンプとしてサルコウを配置していることから状況によっては挑戦することも視野に入れているであろうことは見て取れた。やはり本人も周囲も強い意欲を持っているのだろう。4回転サルコウは安藤さんの代名詞的存在であり、安藤さん自身プライドを持っていることはこれまでの言動からも明らかだ。モロゾフの話では練習で安定して跳べているというので実現が楽しみだ。

もちろん、たとえ失敗してもトリノでのフリーのようにその後の演技が崩れてしまわないように周到に準備しておくというのが大前提になる。今の安藤さんは昨シーズンの不振を払拭し新たなスタイルの表現の確立が順調な軌道に乗りつつある段階にある。無理な挑戦をして自分を見失うようなことだけは避けなければならない。

しかしフランス大会のSPの演技を見ても安藤さんの充実ぶりには目をみはるものがある。今の安藤さんなら成功するかどうかはともかく、4回転への挑戦を自身のさらなる前進への力にしていくことが十分可能だと思う。あまり煽り立てることも、冷や水を浴びせることもなく、温かく応援して上げたい。

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フランス大会2006 女子シングル SP

2006年11月18日

豪華な出場者で注目されたこの大会、各選手が実力を発揮して大きな波乱のないスタートとなった。上位陣の顔ぶれは概ね予想された通り。キミーのジャンプ失敗だけが予想外だった。

ヨナさんと安藤さんの差はわずかで、優勝争いはこの二人に絞られたといってよさそう。フリーの出来のいい方が勝利をおさめることになるだろう。


ジョアニー・ロシェットさん

放送されなかったカナダ大会のSPではジャンプにミスがあったそうだけど、今回はノーミスにまとめてきた。ディダクションが1点ついているのは最後少し音楽に合わずに遅れてフィニッシュしていたので時間超過をとられたのだろうか。


ヴァレンティーナ・マルケイさん

音楽はビゼーのメドレー。ルッツからのコンビネーションジャンプを成功させたので調子にのるかと見ていたら次にフリップの予定をよりやさしいサルコウに変更するもあえなく転倒。アメリカ大会に続き冴えない演技。


スザンナ・ポイキオさん:One

冒頭ダブルアクセルでいきなりのオーヴァーターン。調子が悪そうだな、と思って見ていると続くジャンプをことごとく失敗。アメリカ大会はなかなかの演技で楽しませてくれたのに残念だった。


安藤美姫さん:シェエラザード

6分間練習でもルッツからのコンビネーションやフリップを軽々と成功させ調子はよさそう。本番でも全ての要素をノーミスでこなし充実の演技。このプログラムはすでに滑り慣れているようで動きに余裕が感じられる。欲をいうと本人も認めていた通りスピードにややとぼしく躍動感に欠けるところがあったかも知れない。氷がやわらかいという情報も伝わってきておりあるいはそうした影響もあったのかも知れない。


キミー・マイスナーさん:スヴィリドフ スノーストーム

3回転–3回転を予定したルッツでまさかの転倒。ほかは大きなミスがなかっただけにもったいない。ジャンプは得意な選手なのに魔がさしたというべきか。輸送のトラブルでアメリカ大会の時に着ていた白い衣装を紛失し、急遽黒の衣装を間に合わせたそうで、そうしたことも演技に影響していたのだろうか。不本意なスタートになってしまった。


アンヌ・ソフィー・カルヴェスさん

冒頭トリプルトウループ–トリプルトウループのコンビネーションを成功。次に跳んだのはループで成功はしたけどここでループというのは少しもったいない気がする。ベテランだそうだけど初めて見る選手。なかなか雰囲気のある演技を見せてくれた。


キム・ヨナさん:ムーラン・ルージュ

3回転–3回転のコンビネーションジャンプを含めてノーミスの演技。ただ安藤さんと同じで少し滑りに伸びやかさが足りない印象も受けた。コンビネーションのセカンドジャンプは安藤さんのループに対しヨナさんはトウループ。この部分の難度では劣るのに安藤さんをTESで上回った理由はよくわからない。ただSP1位に相応しい見事な演技だったのは間違いない。カナダ大会では後半崩れてしまったフリーでどれだけ本来の力が出せるかが注目される。


ところで放送の解説が伊藤みどりさんだったのだけど声にいつもの元気がなかったようで少し気がかり。少し前にショッキングなニュースが伝えられて心配していたのだけど、あの"みどりスマイル"の復活にはもう少し時間がかかるのだろうか。

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フランス大会2006 男子シングル SP

2006年11月18日

女子と合わせて一時間半の枠のうち、男子は30分程度。3位につけたクリムキンの演技も放送されなかったのは少しバランスを欠いているように思う。これまで3戦の経過からするとクリムキンには表彰台のチャンスがあるかも知れない。


小塚崇彦選手:サラバンド

注目のシニア初参戦。冒頭のトリプルアクセルは見事に成功。調子にのるかと思いきや次のフリップでまさかの転倒、コンビネーションにできず。全体としてはスピードにのった伸びやかなスケーティングは健在で、持ち味は出ていたと思う。フリップは彼にとって決して難しいジャンプではないはずで、もったいなかった。フリーはショパンのピアノ協奏曲第2番、どんな演技を見せてくれるか楽しみ。


南里康晴選手:二つのギター

フリップからのコンビネーションはクリーンに決まるがトリプルアクセルでお手つき。ほかは無難にこなしたのでフリーでどこまで巻き返せるかが注目される。


アルバン・プレオベール選手

アメリカ大会では2位になりながらダイジェストでの放送になってしまったプレオベールのSP。ムソルグスキーとリムスキー・コルサコフの音楽をアレンジして組み合わせたもののようだ。蜂をイメージした衣装で独特のコミカルな振り付けが満載で見ていてとにかく楽しい。今回もミスのない演技で堂々の2位スタート。


ブライアン・ジュベール選手:ジェイムズ・ボンド ダイ・アナザー・デイ

今回の顔ぶれでは断トツの優勝候補。冒頭4回転トウループ–トリプルトウループのコンビネーションをクリーンに決め格の違いを見せつける。グランプリシリーズ4戦目にして初めてクリーンな4回転ジャンプを見ることができた。プログラムは昨シーズンのものだけど衣装が変わっていたようだ。全体を通して力強い演技を見せて2位以下に大差をつけてSP首位。フリーでは2種類の4回転を成功させられるかに注目。


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オシムJAPAN ホームでサウジアラビアを下す

2006年11月16日

昨日行われたアジアカップ予選の最終戦で、日本はアウェイで敗れたサウジアラビアに3ー1で勝利し1位での通過を果たした

いつも得点力不足にいらいらとさせられる代表の試合を見慣れた目には拍子抜けするほど楽に点が入る試合だった。最初の2点はフォワードに高さのある二人を揃えた成果といっていいだろう。3点目は絶好のクロスを我那覇が的確に枠の中に蹴り入れて見事。闘莉王の再三にわたる攻撃参加も効果的だった。PK失敗はご愛嬌。しかしなぜ闘莉王だったのだろう。普段は三都主が蹴っていたはずだけど、三都主が交代したら闘莉王が蹴るというのが事前の約束事だったのだろうか。

今回もディフェンスラインに阿部今野とボランチの選手を起用していたがこれはやはりオシムの好みなのか。阿部はディフェンダーとしての適性もあるが今野は本質的にボランチの選手だと思う。あるいはオシムは今の日本のディフェンダーには有為の人材が足りないと考えているのだろうか。

ともあれ久しぶりに代表の会心の試合を見せてもらった気がする。オシムの戦術が選手達に浸透し、選手同士の意思疎通もスムーズにいくようになったということだろうか。このチームの将来に期待を抱かせる、そんな試合だったと思う。


試合中に津波の情報が伝えられたが、大きな被害はなかった模様で何よりだった。

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長谷川穂積 判定で3度目の防衛

2006年11月13日

WBC世界バンタム級タイトルマッチは長谷川穂積が3ー0の判定でヘナロ・ガルシアを下し3度目の防衛を果たした

左ボクサーの長谷川と右ファイターのガルシアの試合。開始1Rは様子を見過ぎてガルシアのペース。2Rから得意の左ストレートが当たり始める。4R終盤には左アッパーでダウンを奪う。中盤に両まぶたを相次いで切りガルシアの攻勢を許すが8Rに右がカウンター気味に当たり再びダウンを奪う。ポイントで不利に立ったガルシアは終盤攻勢を仕掛けるが長谷川が余裕を持って凌ぎ切った。

概略だけ記すと長谷川圧勝のようになってしまうけど、実際はかなり苦しい試合だった。ガルシアは終始積極的に前へ出て攻勢を仕掛け、長谷川がロープを背にするシーンも度々見られた。WBCの指名試合だけあって実にタフな挑戦者だった。


この試合の一つのポイントは4Rと8Rの終了時にそれまでの採点が公表されるということにあった。日本では初めてだそうだけどおそらく疑惑を呼んだ例の亀田興毅のタイトルマッチの影響だろう。ガルシアの終盤の攻勢はこのシステムがもたらしたものとみて間違いない。

長谷川はあのスーパーチャンピオン、ウィラポンを2度にわたって下している。それほどの実力者が亀田兄弟ほどには世の中に知られていないというのは解せないことではある。


この日行われたもう一つのタイトルマッチ、イーグル京和ロレンソ・トレホの試合もハイライトで紹介されていたけどこれも激しい試合になったようだ。両者ともダウンを喫しながら判定にもつれこみ、3ー0でイーグルが防衛を果たしたらしい。3者とも1ポイントの差で実際はかなりの接戦のようだった。

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中国大会2006 男子シングル フリー

2006年11月12日

ライザチェクとサンデュの一騎打ちと見られていた優勝争いはフリーでの安定感に勝るライザチェクの勝利。ダヴィドフは大方の予想を裏切る大健闘で2位に輝いた。


柴田嶺選手:アディオス・ノニーノ

ジャンプの構成が女子並みでなおかつミスが出てしまい物足りない演技。ザヤックルールにひっかかったこともあって技術点が伸びなかったらしい。独特のムードある表現は健在。なかなか得難い個性のある選手なので国際舞台でも活躍できるよう力をつけて欲しい。


中庭健介選手

4回転のトウループは着氷でお手つき。回転は十分足りていたのでもったいなかった。解説の佐野さんによると高く跳び過ぎてしまったために着氷のタイミングが合わなくなってしまったとのこと。そのほかフリップがダブル、ループがステップアウトとミスが出たけれども全体としてはまずまずいい演技だったと思う。当初のエントリーに名前がなく後から出場が決まったこの大会で持てる力は出し尽くせたのではないだろうか。


セルゲイ・ダヴィドフ選手: ミンクス ドン・キホーテ

トリプルアクセル–トリプルトウループのコンビネーションを見事に成功させると続けて再びトリプルアクセル。中ほどでフリップからのコンビネーションジャンプは二つとも失敗してしまったが、ほかは大きなミスはなく充実した演技。終盤は疲れから苦しそうな表情も見せていた。サーキュラーステップは最後の力を振り絞るようにして細かく丁寧に踏んでいるように見えたけどレベル1の判定をもらってしまった。


ヤニック・ポンセロ選手:ダ・ヴィンチ・コード

冒頭のトリプルアクセルは回転不足で両足着氷。4回転を狙ったと思われるトウループは3回転に。ジャンプにミスが多く精彩を欠いた演技になってしまう。音楽は映画『ダ・ヴィンチ・コード』のサウンドトラックからだけど終盤で「ディエス・イレエ」の旋律が現れたのが印象的だった。


スコット・スミス選手:ロミオとジュリエット

冒頭のトリプルアクセルからのコンビネーションは成功。二つ目サルコウは3回転。多少ミスはありながらもそつのない演技でフリー4位と健闘した。


エヴァン・ライザチェク選手:カルメン

一つ目のトリプルアクセルがステップアウトになったほかは大きなミスはなく、地力を発揮して余裕の逆転優勝。この「カルメン」も今回が見納めという情報もあり、今後どんなプログラムで競技に臨むのかも注目される。


またしてもTV朝日の編集方針は謎に満ちていた。いいところのなかったポンセロを放送してフリーでは2位のサンデュをカットというのはどういう基準に基づいているのだろうか。

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中国大会2006 女子シングル フリー

2006年11月11日

中国大会女子シングルは先週のスケートカナダの男子と同様に上位陣にミスの目立つ、少し物足りない試合展開となった。シェベシュチェンさんは力のある選手なので優勝という結果は決して驚くことではないが、あれほどジャンプにミスがあったにもかかわらず中野さんやエミリーよりも高い点がついたというのは少し釈然としない気がする。しかしとにかく本来の力は出し切れなくても2位に輝いたというのは中野さんの実力を示す結果といっていいと思う。


エレーナ・ソコロワさん:ノートルダムの鐘〜ロミオとジュリエット

全体に動きが重くスケーティングに滑らかさがない。やはりコンディションが悪そう。それでも時折見せてくれる笑顔はかわいらしかった。


浅田舞さん:白鳥の湖

コンビネーションジャンプを後半に集めて高い得点を狙う攻めのジャンプ構成。しかしフリップが両足着氷でコンビネーションにできず、結局サルコウからのコンビネーションを一つ入れることしかできなかった。ダブルアクセルでの転倒は本人の話ではコンビネーションの二つ目のジャンプに意識が先走ってしまったためのものらしい。今の彼女の実力を考えるとやはり前半にコンビネーションを跳んで確実に点数を稼いでおいた方がよかったのではないか。

しかし追加での参戦が決まったこの中国大会で彼女らしい優雅な演技を披露できたのは今後にとって貴重な経験になったはず。さらなる飛躍へとつなげて欲しい。


許斌姝さん

おそらくは3回転–3回転を狙った二つ目のコンビネーションジャンプで最初のトウループで転倒してしまう。トウループ自体は彼女にとって難しくはないジャンプのはずなのでもったいなかった。技術的にはSPに続き高いものを見せてくれたが、ジャンプにミスが目立ち、時間も長かったこともありSPにくらべると幼い感じのする演技になってしまっていた。今日のPCSくらいが適正な点数ではないかと思う。


中野友加里さん:プロコフィエフ シンデレラ

トリプルアクセルは封印して確実に点数を稼いで逆転を狙ったプログラム構成。ところがルッツからのジャンプシークェンスのダブルアクセルでまさかのお手つき。ループでもミスが出るなどやや精彩を欠いた演技になってしまった。SPに引き続き動きが硬く感じられ、彼女の本来の生き生きとした躍動感は出せていなかった。得意のスピンもおそらくビールマンをどこかで入れるつもりだったのを入れ損なってしまったのではないだろうか。それでもベストからはほど遠い演技ながら2位になったのは彼女の実力の高さを示す結果といえるだろう。


ベアトリサ・リャンさん

前を見つめる厳しい目つきが印象的な選手。安定感があり力強さを感じさせるスケーティングはこの後の澤田さんやミラ・リョンさんに少し似ているだろうか。表彰台も狙える位置につけていたがジャンプでミスを連発。それでも5位は立派な成績だと思う。


澤田亜紀さん:Paint it Black

同じく表彰台が狙える位置につけていたもののジャンプにミスが出てしまった。SPほどの元気のよさは出し切れなかった。それでもシニア初参戦としてはいい経験になったと思う。音楽はやや荘重な感じの強いアレンジで、もう少し軽快な曲の方が彼女には滑りやすかったのではないかという気がする。


ユリア・シェベシュチェンさん:Otonal

この音楽は2シーズン前にジョニー・ウィアーが使ってフィギュアスケートファンに強い印象を残した曲。決して表現力が持ち味というわけではない彼女がこの曲を選んだのは、これこそ勇気ある選択といっていいと思う。

二つ目のコンビネーションのルッツはこの人の持ち味である高さのある華麗なジャンプだった。これほど見事なルッツを成功させながらほかのジャンプではミスを連発してしまうのだからフィギュアスケートの奧の深さを感じさせられる。

これだけジャンプにミスがありながら中野さんやエミリーを凌ぐ点数がついた理由がよくわからないのだけど、やはり力のある選手なので実力が認められたということなのだろう。


エミリー・ヒューズさん:ドリーブ シルヴィア

SPを終えて2位につけていた中野さんが完璧ではなかったので国際大会初優勝のチャンスもあった状況でのフリー演技。しかしルッツがダブルになったのを皮切りにミスが目立ち始める。ステップなども足取りが重い感じでいつもの元気のよさがなかった。3位に後退してしまったが、本人としては力は出し切ったという思いがあるのかキス&クライでは満足そうな表情を浮かべていた。ベストの演技ではなかったもののまた一つ自信になっているのだろう。

衣装はスケートアメリカの時とは違い黒地にスパンコールを散りばめたものだった。彼女にはこうした色合いの方が似合うと思う。

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中国大会2006 男子シングル SP

2006年11月11日

優勝候補の二人にミスがありSPを終えて意外な順位。そのせいか放送では1位と3位の選手の演技がカットされるというまたしても不可思議な事態に。しかしスポーツである以上予測とは異なる結果になることは十分考えられるのだからそれに対応できる放送の体制を整えておくべきだと思う。


エマニュエル・サンデュ選手

4回転は着氷で乱れコンビネーションにできず。ルッツも両足気味。今回はあまりよくない方のサンデュか。この人は踊りに独特のセンスがあって見ていて面白いのだけど今シーズンのプログラムも彼らしいユニークなものだった。


柴田嶺選手

独特の雰囲気を持つ見映えのする選手。今シーズンからシニア本格参戦で、この大会は最初の試合になるがなかなか持ち味を出せていたと思う。ジャンプの構成は残念ながら女子レベルだけど、男子ではめずらしいビールマンスピンなど見所の多い演技だった。シニアでも独特の個性を伸ばしていって欲しい。


エヴァン・ライザチェク選手

SPが苦手のエヴァンが冒頭のトリプルアクセルをクリーンに決めたので今日は苦手意識を払拭できるいい演技になるかと期待したがフリップがまさかのシングルに。せっかくの調子いい出だしだったのにもったいない。解説の佐野さんの説明では旧採点時代を長く経験している選手はSPではミスが許されないという意識が強くなってプレッシャーに感じてしまうことがあるとのこと。なるほどそんなこともあるのかと納得した。


中庭健介選手:ロドリーゴ アランフェス協奏曲

冒頭得意の4回転で転倒。経験の少なさのせいか彼が国際大会でいい演技をしたのをあまり見たことがない。せっかく得た中国大会出場のチャンス、フリーでは本来の力を出し切って欲しい。

追記:11月11日

女子フリーの放送の前に前日のBSの番組では放送されなかったダヴィドフ選手の演技が放送されたのでその感想。


セルゲイ・ダヴィドフ選手

名前は以前から聞いていたけど実際演技を見るのは多分初めての選手。小柄な体格ながら丁寧で滑らかなスケーティングが印象的。最初のトリプルアクセルは見事に成功。次のトリプルルッツ–トリプルトウループのコンビネーションはルッツで大きく軸がゆがみながらも着氷に成功し、次のトウループを強引に付け加えた。あのルッツは解説の佐野さんも指摘されていたように普通の選手ならまず間違いなく転倒していたと思う。

ステップではアメリカ大会ではレベル1という厳しい判定を受けたそうだけどこの日は十分華麗なステップに改善されていたと思う。これまで国際大会での目立った活躍はなかったが自身最高の演技ができていたのだろう。SP首位に相応しい素晴らしい演技だったと思う。

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中国大会2006 女子シングル SP

2006年11月10日

昨夜は油断していて報道ステーション内の生中継を浅田舞さんの演技の途中から見ることになってしまった。今日はあらためてBS朝日での放送で観戦。


許斌姝さん

初めて見る選手だけど昨シーズンの中国選手権のチャンピオンらしい。とてもしなやかな演技で3人の中国選手の中ではトップにつけた。なかなか私の好みのタイプ。少し前までは日本以外のアジア選手というと女子シングルではチェン・ルーさんくらいしか見る機会がなかったけど、中国や韓国でも少しずつ選手層が厚くなってきているのだろうか。様々なタイプのアジア女性の美しさが楽しめるのはうれしい限り。

いくら国際大会での実績がないといってもこのPCSは低過ぎる。もう少し実績・知名度にとらわれない、演技の内容に即した採点が必要だと思う。


ユリア・シェベシュチェンさん:シューベルト セレナーデ

最初の単独のフリップが2回転。高さのあるジャンプが持ち味の選手だけどスピンでもなかなか多彩なポジションを見せてくれた。ベテランながら新採点方式への対応に意欲的に取り組んでいることを感じさせた。その成果が表れたかジャンプでミスをしながらも3位につけた。


エミリー・ヒューズさん:カルメン

全体に少し硬さが感じられ、この人らしい元気よく弾ける感じが出ていなかったように思った。それでも地力のあるところを見せつけてSP首位の好スタート。キス&クライでの笑顔がかわいらしかった。


ファン・ダンさん:ニーノ・ロータ ロミオとジュリエット

ショッキング・ピンクの衣装はセンスが悪いと思う。でもなかなかきびきびとした演技を見せてくれた。


ロクサーナ・ルカさん

多分初めて見る選手。ルーマニアでは第一人者らしい。ただあまりにスピードに欠けるのが気になった。あるいは本来の出来ではなかったのかも知れない。


キム・チェファさん

同じくスピードがないのが気になった。でも曲想に合わせて踊ることはなかなかよくできていたと思う。キス&クライで隣りに座っていたコーチが美人だった。と思ったらこの人が噂には聞いていた濱田美栄さんらしい。お名前はかねがね聞いていたけどうかつにもこれほど美しい方とは存じていなかった。田村岳斗さんは醍醐にきた理由を「濱田先生の美貌に惹かれたから」と説明したそうだけど、なるほどそうだろうな、と思わせられる。選手よりも目立ってしまう美貌というのはコーチとしてどうなのか、と余計な心配をしてしまう、それほどの美しさだった。


浅田舞さん:Oblivion〜Libertango

最初のトリプルルッツの着氷で乱れ、何とかコンビネーションにしたもののトウアクセル気味になってしまう。でも全体には決して悪い内容ではなかったのでフリーでの上昇に期待したい。


中野友加里さん:SAYURI

優勝候補の重圧からか、少し硬さの目立つ演技だったように感じた。ルッツは解説の佐野稔さんに回転不足を指摘されていた。ルッツとフリップはあちこちで話題になっているように、いわゆる"巻き足"が目立っていた。こういう跳び方でルッツやフリップのような難度の高いジャンプが跳べてしまうというのは不思議な気がする。これは中野さんの欠点といえば欠点なのだろうけど逆にいうと潜在能力の高さを示す証拠でもあると思う。

点数はエミリーに及ばず2位のスタートになったけど、新しく取り入れたビールマンスピンも決まっており悪い内容ではなかった。フリーでは会心の演技で満面の笑顔を見せて欲しい。


劉艶さん

中国の浅田舞さんとも評される選手。持ち味のしなやかな演技を見せてくれた。この音楽はヨーヨー・マさんによるNHKのシルクロード特集のテーマ曲だと思う。


エレーナ・ソコロワさん:トゥーランドット

事前の申請ではルッツからのコンビネーションを予定しながらトウループに変更したのはコンディションがよくなかったためか。表情も少し冴えなかった気がする。全体にはそう悪い演技ではなかったと思うけどやはりこのジャンプの構成では点数は伸びなかった。

佐野さんは「トゥーランドット」を“勇気ある選曲”と説明していたけどこれは昨シーズンのプログラムのはず。荒川さんのトリノでのフリーを越える演技をしようとしたわけではなく単に新しいプログラムが準備できていないだけのことだと思う。


澤田亜紀さん

澤田さんらしい元気一杯の演技。曲もこの人の個性によく合っていると思う。エミリーや中野さんが少し硬い感じがした分、この日一番の活気ある演技に見えた。キス&クライではまたしても濱田コーチの美貌に釘付けになった。


女子の演技を無名の選手も含めてたっぷりと見せてくれて満足の放送だった。唯一放送されなかったのは5位につけたベアトリサ・リャンさん。この人選の理由は不明。

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かすみ草に思いをこめて…

2006年11月 7日

昨日朝霞市ゆめぱれすで行われた本田美奈子さんの一周忌追悼会、結局いたたまれずに献花だけさせていただいてきた。帰ってからは「wish」を含めて美奈子さんの歌を聴きながら過ごした。

この日をどうやって過ごすかについてはいろいろと悩んだし、予測していなかった方向にことが運んだりもしたけど、自分としては一応悔いなく過ごすことができた。私にはまだみなさんと一緒に笑顔で合唱するという気分にはどうしてもなれないのだ。宇都宮の時も行こうと思えば行けない距離ではなかったのだけど、第2部でゴスペルのコンサートが行われると知って尻込みしてしまったのだった。後からフィルムコンサートの内容が朝霞や渋谷の時よりも充実していたと聞いてかなり後悔もしたけど、やはり行かなくてよかったのだと思う。いつか「wish」を笑って歌える時がきたら参加させていただくことにしたい。


お好きだったというかすみ草をあしらった白い花束、美奈子さん喜んで下さいますように…。

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本田美奈子さん一周忌に寄せて

2006年11月 6日

早いもので本田美奈子さんが亡くなって今日で一年になる。あれは朝から冷たい雨が降り続く秋の終わりの寒い一日だった。天が悲しみの涙を雨降らせる中、その日がまだ明けないうちに美奈子さんはひっそりとこの世から旅立っていった。


私が知ったのはもう夜になってからだった。とりあえず平静を装ってはいたものの、聞いた瞬間から自分の中で何かが音を立てて崩れていくのを感じていた。時が経っても悲しみはおさまるどころか次々と胸に湧き起こってくるのだった。あの人がもうこの世にいないと思うだけで目の前が真っ暗になってしまうのだ。私はこの二十年間彼女の歌を心の支えにして生きてきたというわけでは決してないし、長い間美奈子さんのことは忘れてしまっていたくらいなのでそんな風に感じるというのは明らかにおかしなことなのだけど、深い喪失感に襲われてしまうのをどうしようもなかった。本当に身内を喪ったかのように悲しみがとめどなく溢れてくるのだった。

病気で入院したということはもちろん知っていたけど、私はどういう訳かあまり深刻に受け止めていなくて当然元気に復帰してくれるものと思い込んでしまっていた。まさかこんな悲しい知らせを聞くことになるとは夢にも思っていなかった。ちょうど少し前にミニアルバム『アメイジング・グレイス』の発売を新聞の新譜紹介の広告で知って、復帰はいつごろになるのかな、などと呑気に考えていた矢先に起きた出来事だった。

本気で好きでいたのは実質一年にも満たない短い間だったが、それだけ美奈子さんは私の胸に鮮烈な印象を刻み込んでいたのだろう。美奈子さんを喪った悲しみにくらべれば本質的なことではないけれど、美奈子さんが自分にとってこれほど大切な存在であるということに自分で全く気づいていなかったということも大変なショックだった。なぜ自分の気持ちにしっかりと向き合うことなく生きてきてしまったのかと問い続けることは私の悲しい日課になってしまった。

ついていけなくなってしまったきっかけはあの「1986年のマリリン」だった。私にはこれが美奈子さんに相応しい歌だとはどうしても思えなかったのだ。もう少しついていくことはできなかったのかということはこの一年ずっと自問を重ねてきた。しかし悲しいけれどやはりこれは私にとって不可避な運命だったとしかいいようがない。決して飽きたとか気が変わったとかいったいい加減な理由で離れてしまったのではなく、本気で好きだったからこそついていけなくなってしまったのだ。きっと何度生まれ変わっても私は同じことを繰り返すだろう。突如現れたまばゆいほどにかわいらしい少女に恋し、「…マリリン」に幻滅し、二十年後の訃報に打ちのめされるに違いない。ふとニーチェのいわゆる“永劫回帰”とはこういうことを指すのだろうか、などと考えてみたりもする。


あれ以来美奈子さんのあまりにも早過ぎる逝去について、親交のあった方から一般のファンに至るまでいろんな人の感慨を聞いてきたけれど、共通していえるのはみなこんな事態を全く予想していなかったということだ。誰もが全く心の準備ができていない状態であの訃報に接していたのだ。

今から考えればいかに医療技術が進歩したとはいっても白血病が困難な病気であることに変わりはなく、こうした事態になるということも覚悟しておかなければならないはずだった。でも誰もがこんなことが起こるなんて信じられない、といった状態だった。きっとみな美奈子さんとお別れをするなんて心の中に思い浮かべることさえ嫌で、元気な笑顔にまた会えるはず、と信じ込んでしまっていたのだと思う。


美奈子さんの最近の活動については逝去後の報道で初めて知ったという方も多かったようだ。あの「…マリリン」のアイドルがこれほどの境地にまで達していたのを知らずにいたことを激しく後悔されている方もいた。近年のマスメディアの美奈子さんの取り扱いはその重要性に比して信じ難いほど小さかったので無理もないことだと思う。亡くなる直前の美奈子さんはどう控えめに見積もっても間違いなく日本の音楽シーンの最前線に立つ希望の星だった。その人が十分なスポットライトを浴びることなく世を去ってしまったことは返す返すも惜しまれてならない。

私自身はというとクラシックにもクラシカルクロスオーヴァーにも関心があり、何より本田 美奈子という名前には特別な反応をするセンサーを体内に備えていることもあって美奈子さんがソプラノアルバムを発表したという情報は早い段階でキャッチできていた。しかしそれですぐに熱心なファンに復帰できたかというとそうではなかったのだ。どうしてもあの「マリリン体験」が心に引っかかっていたせいなのか、美奈子さんに真っ直ぐに向き合うことができずにいたのだ。


オフィシャルサイトで公開されている入院中にファンのために寄せてくれた肉声メッセージを私は悲しい知らせに接してから聴く羽目になった。そこで語られていたのは病気の苦しみや死への恐怖さえも心に響く歌を歌えるようになるための糧にしたいと願う歌姫の一途で健気な決意だった。この人は文字通り歌に命を懸けていたのだ、そう思うと胸が張り裂ける思いだった。それほどまでに自分の歌で私たちの心を豊かにしたいと願ってくれていた人の面影を、いつまでも心に抱きしめていたいと思う。たとえそれが私にとって時に苦しくつらいことだとしても。


もちろん、亡き人の面影を追うことはつらく苦しいばかりではない。この一年、決して悲しかっただけではなく、長いこと人が嫌いになってしまっていた自分がこんなにも純粋な気持ちで人を愛しているということに新鮮な感動を覚えてもきた。

ファン歴にあまりにも大きな空白のある私には美奈子さんからのプレゼントの類は何もなく、それどころか思い出さえろくに持っていない。しかし最早取り戻すことなどできはしないと諦めていた、少年のように純粋な気持ちで人を愛する心こそ、美奈子さんがくれた最高のプレゼントとして大切にしたい。


一周忌までには何とか自分の気持ちをまとめて美奈子さんに手紙を書きたいと思っていたのだけど、苦心しながらも無事果たすことができた。内容についてはここで公開することも検討していたのだけど、出来上がってみると下手なラヴレターの見本のようなものになってしまい、あまりに気恥ずかしいので美奈子さんと二人だけの秘密、ということにしておきたい。少し困惑しながらでも美奈子さんが受け取って下さるといいのだけど。


代わりにここでは俳句でも一つ詠んでおこうと思う。私は忌日の名前というのがどういうプロセスを経て決定されるものなのか知らないのだけど、正式なものがいずれ決まったらそれに従うとして、とりあえず個人的に「つばさ忌」という呼称を使用しておきたい。「つばさ」を以て美奈子さんの代表曲とすることには議論の余地もあるところだけど、そのキャリアの絶頂において力強く空に羽ばたいていくかのようにこの世から旅立っていった美奈子さんを思うとこれに勝る名前は思いつかないのだ。

拙いながらも心を込めて…。

つばさ忌や 命を懸けし 歌心
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スケートカナダ2006 女子シングル フリー

2006年11月 5日

村主さんは優勝のチャンスもあり、上にいたキム・ヨナさんは上回ったけど惜しくもロシェットさんに抜かれて2位という結果に。でも去年のことを思えば上々の出だしでよかったと思う。


恩田美栄さん:レッド・ヴァイオリン

SPではジャンプのミスが目立ったがフリーでは挽回して元気のいい演技を見せてくれた。スピンではバランスを崩すなどよくも悪くも恩田さんらしいというべきか。鮮やかな赤いコスチュームは今までの恩田さんにはあまり見られなかった色合いだと思うけどなかなかよく似合っていたと思う。地元カナダでも人気があり観衆から大きな拍手を受けていた。


村主章枝さん

"大プロジェクト"発言もあり注目された村主さんのフリープログラム。ふたを開けてみるとこれまでの村主さんにはなかった動きが随所に見られる新鮮な振付けが印象的だった。初めてコンビを組んだジューリンが村主さんの新たな魅力を開花させようとしているのだろう。ただ一部で取り沙汰されていた3回転–3回転のコンビネーションジャンプは見られず、ループだけでなくこれまではプログラムに採り入れていたサルコウも外してしまうなどジャンプの構成はむしろやや退化してしまっていたのが気にかかる。

アクセルが一つシングルになってしまったほかは大きなミスはなく、ベテランらしく落ち着いた演技を披露してくれた。フリーの得点ではキム・ヨナさんを上回りさすがに力のあるところを証明してみせた。


キム・ヨナさん:ヴォーン・ウィリアムズ あげひばり

ヴォーン・ウィリアムズののどかで牧歌的な音楽に乗せてのしなやかな演技。トリプルフリップ–トリプルトウループのコンビネーションを成功させるなど好調な出だしだったけど後半にジャンプのミスが出てしまったのが惜しまれる。解説の荒川さんによると緊張していると体力的な疲れがいつもより早くきてしまうことがあるという。SP1位という結果がプレッシャーになっていた可能性を指摘していた。

それでも独特の優美な表現は素晴らしく、前半は荒川さんも絶賛していた。おそらく荒川さんにとってもかなり好みのスケーターなのではないだろうか。実況アナウンサーも興奮気味に称賛していた。フリー4位、総合3位とはいえ私を含めて多くのフィギュアスケートファンのハートを鷲掴みにしたのは間違いない。


ジョアニー・ロシェットさん

SPは残念ながら放送されなかったがジャンプにミスが出て5位と出遅れてしまっていた地元カナダの期待の星。しかし元々実力のある人で上位との得点差も小さかったので逆転優勝はそれほど驚くことではない。この人は高橋選手やジョニーとは対照的に勝負強いタイプだと思う。冒頭から3–2–2のコンビネーションジャンプを成功させると波に乗り、次々と力強いジャンプを決めてみせた。ループがシングルになってしまったのが唯一のミスだっただろうか。大柄でダイナミックな演技で持ち味を発揮し、見事な逆転優勝だった。


アリッサ・シズニーさん:麗しのサブリナ

SPではルッツで失敗してしまったけど、この日はフリップが両足着氷になりループがシングルなったものの全体にはミスは少なく、ジャンプの調子を取り戻してきているようで一安心。相変わらずスピンは美しく、スパイラルもSPよりはスピードにのっていたと思う。確かにオードリー・ヘップバーンを彷彿とさせるような美しい演技だった。今シーズンは安定してジャンプを成功させ、その美しいポジションでますます私たちを魅了して欲しいと思う。


スザンナ・ポイキオさん:ミュンヘン

この人はもうベテランの域に達しつつある選手だけど、今になって容姿も演技も洗練の度合を増してきているように思った。トリノオリンピックで見た時はそれほどいいとは思わなかったのだけど昨日と今日で大分印象が変わってきた。大人の女性らしい味わいのある演技で魅せてくれた。元々ジャンプで自滅するようなタイプではないので安心して見ていられる。ぜひ長く競技を続けて欲しいと思う。

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スケートカナダ2006 男子シングル フリー

2006年11月 5日

事前に情報をチェックせず結果を楽しみに見ていたのだけど、上位選手にミスが相次ぎ、しけた花火で遊んでいるような気分になってしまった。気を取り直して感想を。


ステファン・ランビエール選手:ヴィヴァルディ 四季

SPの内容があまりにおかしかったのでコンディションが万全でないことは明らか。今日の演技も予想通り精彩を欠いていた。4回転トウループは最初が着氷が乱れて両手をつき、2度目は転倒。もちろんトリプルアクセルは入らず、全体に動きが重たかった。オフの間のショーへの出場が練習不足を招いていたのだとすると残念。プログラムが昨シーズンのままというのもそのせいだろうか。

決して"巻き返し"といえるような会心の演技ではなかったものの、上位二人の自滅に助けられて優勝してしまった。やはり彼の技術が現在の男子選手の中で抜きん出ていることを証明する結果となった。


ショーン・ソーヤー選手

この手の音楽は正直好みでないのだけど振付けに独自性があって楽しく見られた。まだ若い選手でこれからどんな風に個性を伸ばしていくのかが楽しみになる。


高橋大輔選手:オペラ座の怪人

ランビエールの不振で優勝のチャンスが巡ってきたけど自滅してつかみ損なってしまった。冒頭4回転を狙ったトウループはシングルに。続くトリプルアクセルも着氷でオーヴァーターン。その後は持ち直したかに見えたがループでキャンベルカップの時と同じパターンで転倒。フリップでもダブルで転倒と後半にジャンプのミスが相次いだ。本人はインタビューで体力的には問題なかったと述べていて自分でも失敗の原因をつかめていない様子だった。織田選手とは対照的に彼にはどこか勝負弱いところがあるような気がする。

それでもステップではさすがに力を発揮して地元観衆から大きな拍手をもらっていた。ジャンプミス以外は決してそれほどひどい出来ではなかったので気持ちを立て直してまた次の試合に臨んで欲しい。


ジョニー・ウィアー選手:ナザレの子

彼のために作られたオリジナル曲による演技。聖書の時代をイメージしたプログラムだという。あれが果たして聖書の世界を表現できていたのかはよくわからないが、ジョニーらしさはよく出ていたと思う。

彼にも優勝のチャンスはあったが高橋選手と同じく自滅。SPでは見事に成功させていたトリプルアクセルで着氷に失敗するなどジャンプでミスを連発。後半は明らかにスタミナが切れて足が動かなくなってしまっていた。なかなかいいプログラムだったのにもったいなかった。


表彰台に乗った3人がいずれも素晴らしい内容だったスケートアメリカに比べると、明らかに精彩を欠いていたランビエールが周りの自滅に助けられて優勝してしまったこの大会は不満の残る結果になってしまった。スポーツだからこういうこともあるのは仕方ないのだけれど。

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スケートカナダ2006 男子シングル SP

2006年11月 4日

事前に情報をチェックせずに放送を見たのでTVの前で何度も声を上げてしまった。予想もしていなかった展開でびっくり。日本のフィギュアスケートファンにはフリーに期待を抱かせる結果となった。


トマーシュ・ヴェルネル選手:バッハ トッカータとフーガ ニ短調

予定していたジャンプを全て成功させるなどミスのない演技を披露して本人も満足そう。しかしピンクの衣装でこの曲を滑るというのは少し滑稽に見えてしまう危険もある損なプログラムではないかと思った。


ステファン・ランビエール選手

ショーなどで見ていた「Fix You」と同じ衣装で登場したのでこの曲のインストヴァージョンで滑るのかと一瞬期待したけど例によってまたわけのわからない音楽での演技。しかしそんなことより演技の内容にびっくり。冒頭苦手のアクセルがダブルになったのはある程度予想できたけど4回転のトウループで転倒したのには驚いた。この人の転倒なんて今まで見たことがあっただろうか。さらにさらに後半のスピンの入り際でもまさかの転倒。世界一と称賛されるスピンで転倒するなんてよほどコンディションが悪いのだろう。内容からして今日がたまたまうまくいかなかったというような問題ではなさそうなので、フリーでの巻き返しも難しいと思われる。ジョニーや高橋選手にも優勝のチャンスが大いに出てきたといえそうだ。


ヤニック・ポンセロ選手

フランスの若手は果敢に4回転にチャレンジ。着氷が乱れてコンビネーションにできなくなってしまったけど一応成功させた。4回転を跳ぶ選手は少なくなっているので頼もしい存在だ。


ジョニー・ウィアー選手:チェスの王様

従来とは違ったパワフルでダイナミックな演技に挑戦しようというアニシナさん振付けによるジョニーの意欲的なプログラムだけど、これまでの優美でロマンティックな彼の演技のファンだった私には少し不満が。幅も高さもあるクリーンなトリプルアクセルを成功させるなどミスのない演技でSP2位のスタートとなった。スピンでは少しトラベリングが目立っていた。


高橋大輔選手:チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

キャンベルカップではジャンプにミスが相次ぎ調整に不安を感じさせたが、最初に跳んだフリップがふわっと浮き上がるような軽い感じで跳べていたので調子はよさそうだと思った。トリプルアクセルでは着氷でオーヴァーターンが入ってしまったけど大きなミスはなく、彼の持ち味が出た演技だった。ステップは相変わらず華麗で優雅で滑らか。モロゾフの振付けながら安藤さんとは違い上半身の激しい動きでダイナミックさを誇張するようなところはなかった。やはり高橋選手のステップの能力の高さをわかっていてそれをそのまま見せることを意識した振付けなのだろうと思った。


優勝候補の筆頭がまさかの不出来で、ジョニーと高橋選手の一騎打ちになったといえそうだ。フリーの出来が勝敗を分けることになるだろう。

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スケートカナダ2006 女子シングル SP

2006年11月 4日

TV朝日にて観戦。事前のマーケティングリサーチでは村主さん、恩田さんの両ベテランでは浅田姉妹と安藤さんほどの関心を集めるのは無理という結果が出ていたのか、一部の地域でしか放送されなかったのは残念。フィギュアスケートファンにとってはシニア初参戦となるキム・ヨナさんをはじめ注目選手が出場する見逃せない大会なのだけど。


キム・ヨナさん:ムーラン・ルージュ

開始直後のしなやかな動きから心を奪われてしまった。実に優美な身のこなしが特徴の選手で、思いっきり私の好みのタイプ。日本では"真央ちゃんのライバル"として位置づけられているけど本気でファンになってしまいそうでちょっと怖い。ジャンプもトリプルフリップ–トリプルトウループのコンビネーション、難しいステップからのトリプルルッツ、イナバウアーからのダブルアクセルと難度の高いものを次々と成功させ当然のようにSP1位に立った。PCSも今回はシニア初参戦ということもあって少し低めに抑えられていたけれど、本来ならもう少し高い点をもらってもおかしくなかったはず。フリーもとても楽しみ。


恩田美栄さん:春の海

今シーズンが最後のつもりで臨む恩田さんSPの曲は邦楽の代表曲というべき「春の海」。数シーズンまえには現代の日本を代表する作曲家、吉松隆氏の作品を使用したこともあり、日本の音楽へのこだわりはこの人の特徴の一つなのかも知れない。

元気のいいジャンプが持ち味の選手なのにジャンプにミスが出てしまったのは残念。本人曰く6番滑走で集中力を欠いてしまったとのこと。フリーでは充実した演技を期待したい。


スザンナ・ポイキオさん

この人の演技は何度も見てきたはずだけどあまり印象に残っているものがない。私にとってはこれといった特徴のない選手というイメージだったのだけど、今日の演技はとてもよかったと思う。4人のチェロの合奏による音楽に乗せて情感のにじみ出る演技を披露してくれた。もうベテランといえる年齢だけど、今になって味わいのある表現ができるようになってきているのだろうか。


アリッサ・シズニーさん

アメリカの若手の中では私が最も気に入っている選手。昨シーズンのグランプリシリーズで見て一目惚れしてしまった。残念ながらシーズン後半に入ってジャンプの調子を崩してしまいキミーやエミリーに遅れをとってしまっているが、スピンのポジションの美しさでは世界でも屈指の選手といっていいだろう。

今回もルッツがシングルで転倒してしまったけど、持ち味の美しいスピンは健在。実況アナウンサーは"世界一のビールマンスピン"と連呼していたけど、私はI字スピンの時の上げた足の膝の曲がり具合が特に気に入っている。スパイラルもポジションは美しいけどもう少しスピードがあるといいと思う。


村主章枝さん:ラヴェル ボレロ

予定していたジャンプを全て成功させるなど持ち味を発揮してSP2位のスタート。昨シーズンは股関節の故障で散々のシーズンインになってしまったことを思うとまずはファンをほっとさせてくれるシーズン最初の演技となった。

「ボレロ」はアイスダンスのトーヴィル&ディーン組が伝説的な演技を披露して以来ほかのスケーターが使用するのが難しくなってしまった曲で、意欲的な挑戦といえるプログラムだろう。エネルギーの充溢を感じさせる曲調なので細身の村主さんに似合うかは微妙なところではあると思うけど、村主さんらしい「ボレロ」に仕上げていって欲しい。

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Sports@nifty フィギュアスケートアワード2006 発表

2006年11月 2日

Sports@niftyのフィギュアスケートアワード2006がやっと発表された。新しいシーズンが始まってもまだ発表がなかったのであれはなかったことになってしまったのかと思っていた。普通こういう賞というのはシーズンオフの間に発表されるものではないのだろうか。

それはともかく受賞者の顔ぶれを見てみるとやはりというべきか、日本選手に集中している。唯一の外国人ニコライ・モロゾフさんも荒川静香さんのコーチ・振付師として評価されたのだろう。日本人を対象に投票を募集したのだから無理もない結果だけど、これが決して身びいきによる評価というわけではないのがすごいところ。日本もすっかりフィギュアスケート大国になったのだな、と思わせられる。


私の投票内容は旧ブログの記事に記載してある通り。フィギュアスケーター・オブ・ザ・イヤーには当然荒川さんを選んだ。ジュニアはやはりキム・ヨナさんに上げたかったけど小塚崇彦選手も素晴らしい内容でのジュニア世界選手権優勝だったので納得の結果。投票した人の中から抽選でプレゼントが当たることになっていたはずだけどそれはどうなったのだろうか。

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本田美奈子さん追悼シングル「wish」発売

2006年11月 1日

本田美奈子さんの一周忌である6日を前に今日追悼シングル「wish」が発売された。先月30日には井上鑑福山雅治一倉宏各氏が記者会見も行っている

店頭には昨日から並んでいたらしいけど今日になって入手した。すでにラジオを通して聴いていたので特に新たな驚きはなかった。ただあらためて思うのは美奈子さんの遺した言葉を元に一倉宏氏が補作した歌詞の素晴らしさ。歌に命を懸けていた人だからこそつかんでいた音楽と時の本質的な関り、生きることの意味が語られている。

福山さんのいう通りこの歌は永遠に未完成な曲であり、私たちが受容し、歌っていくことで成長していく、という歌なのだろう。美奈子さんの遺してくれた珠玉の言葉たち、私も歌うのは無理にしても、折にふれて口ずさみながら人生を豊かにしていきたい。

関連情報

現在コロムビアの本田美奈子さんのサイトで「アメイジング・グレイス」のライヴ映像が期間限定でフルコーラス視聴できる。

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