フィンランドの美少女スケーター

2007年1月31日

時事通信がキーラ・コルピさんについて「フィンランドの美少女スケーターに脚光」という記事を配信している。トリノオリンピックに出場したころからこの選手について美人ということで注目が集まっているようだ。確かに美人だと思うけど、フィギュアスケート界には美しい女性がほかにもたくさんいる。欧州選手権で表彰台に立ったコストナーさんにしてもマイヤーさんにしても美人だし、休業中のサーシャ・コーエンさんだって美人なのにどうしてこの人だけ注目されるのかは今一つ私にはよくわからないところである。もちろんいずれにしても今後が期待される注目選手であるのは間違いない。

私の個人的意見としてはフィギュアスケート界の数多い美人の中でもタニス・ベルビンさんと濱田美栄コーチが双璧だと思う。

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忘れてしまいたいこと

2007年1月31日

いつもお世話になっている美輪@brownycatさんの連載企画「川柳タッグマッチ」。第16回は「忘れる」をお題に書いておられるので自分も思いついたことを少し。


「忘れる」ということについて歌った歌で思い出すのは河島英五さんの「酒と泪と男と女」と円広志さんの「夢想花」である。ともに関西出身のシンガーソングライターの代表曲だが、この二曲、興味深いことに出だしの歌詞がほとんど一緒なのだ。忘れるという行為は自分の意志によってできることではない。忘れることができればもっと楽になれるはずの記憶を背負って生きる哀感を歌った名作二曲といっていいと思う。


「夢想花」についてはこんなことがあった。以前TVで円さんと島田紳助さんが共演していた時のこと、アシスタントの若い女性タレントを交えてのやりとり。

島田: この人知ってるか?
女性タレント: 知らない。
島田: シンガーソングライターとして数々のヒット曲があるんや。「夢想花」とか、「とんでとんで…」とか、「忘れてしまいたいことが…」とか、…
円: 全部一緒やないか!

Wikipediaで調べたらこのやりとりは二人の定番でいつもやっているらしい。音楽界には「一発屋」と呼ばれる人がいて、時には揶揄の対象になったりもするが、誰でも知っている曲が一つあるというだけでも大変なことである。


忘れることについて最も印象に残っている言葉は作家のアントン・チェーホフによるものである。彼は「ワーニャ伯父さん」の前身である「森の精」についてこれが失敗作であることを認め、この作品については「忘れようと努力している」と語ったそうだ。忘れるというのは努力してできることではないのでこの言い方を意外に感じ、今も心に残っている。

人の心はハードディスクではない。嫌なことを全て「削除」のごみ箱に入れて消去することができたらきっと人生は楽になるのだろうけれど。

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国体 女子シングルフリー 結果など

2007年1月28日

前橋で行われている冬季国体、フィギュアスケート女子シングルはフリーを終え、SP首位の鈴木明子さんが優勝した。ユニバーシアード勝者の貫禄を見せつける結果となった。

SP6位の太田由希奈さんはフリーで2位と巻き返し、総合で3位に入った。技術点もまずまずの点が出ているのでジャンプもそれなりに決まったのではないかと思われる。練習ではジャンプがかなり不調だったようだが本番ではいい演技ができたのだろう。これでまた自信を深めていって欲しいと思う。


海外の試合の結果も入ってきているがうれしかったのはシズニーさんが3位に入って世界選手権への出場権を手にしたこと。課題だったジャンプをこなせてフリーでは1位だった。この演技を東京でもできるかは未知数だが、とにかくあのスピンが見られるというだけでも楽しみだ。

追記:29日17時45分

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国体 女子シングルSP 結果

2007年1月27日

前橋で行われている冬季国体、フィギュアスケート女子シングルはSPを終えて鈴木明子さんが首位に立った。ユニバーシアード優勝時の好調を維持している模様。

一方太田由希奈さんは6位のスタート。旧採点方式だが技術点がかなり低く、ジャンプで失敗があったものと思われる。注目の2選手は明暗を分ける格好となった。それでも芸術点では2位の三木遥さんと大差のない点が出ているあたりは由希奈さんらしいところ。全日本選手権の頃からひいている風邪が治り切っていないという情報もあり心配だが、フリーでは実力を出し切れるよう祈りたい。

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美女と野獣 –エレーヌ・グリモーさんについて–

2007年1月26日

少し時期を逸してしまったけど書いておきたかった話題を一つ。去年の10月14日にロサンジェルスで行われたN響のアメリカ公演の模様が年末にBS2で放送された。このコンサートの前半の演目がエレーヌ・グリモーさんによるブラームスのピアノ協奏曲第1番だった。指揮はもちろんアシュケナージさん。グリモーさんのピアノが聴けるということでサッカー天皇杯準決勝の浦和レッズ対鹿島アントラーズを断念してこちらを見ることにした。


グリモーさんは現代を代表する女流ピアニストの一人である。現役の名女流ピアニストというとマルタ・アルゲリッチさん、マリア・ジョアン・ピレシュさんといった名前が思い浮かぶが、今やそれに次ぐ存在といっていいのではないだろうか。

グリモーさんというとまず何よりもその美貌によって知られている。私もラフマニノフの2番は"ジャケット買い"をしてしまった。美しい(容姿だけではなく人柄や生き方も)女性を応援することをモットーとする(?)当ブログでも一度はふれておきたかった芸術家である。

ただその演奏スタイルはフランス出身の美人ピアニストという肩書きから受ける印象とはかけはなれたもので、知的で構築的な骨太の演奏を聴かせるのが特徴である。得意なレパートリーはベートーヴェンにブラームスとどこか"おじさん"臭い。このギャップこそが彼女の最大の魅力といえるかも知れない。


実をいうとロシアの作曲家からクラシックに入っていった私にとって、ブラームスはこれまでやや縁遠かった作曲家である。一部の作品には親しんでいたもののピアノ協奏曲についてはよく知らなくて、そのうちグリモーさんの録音でも入手して聴き込んでみようかな、と思っていたところだった(共演のザンデルリングさんも好きな指揮者なので)。今回の放送はまさにこの曲だったので私にとってちょうどいい機会だったのだ。

曲自体をよく知らないので演奏についての詳しい解説は熱心なファンの方のレポートに譲ることにしたい。私の素朴な感想としては、とにかくピアノを弾くグリモーさんの姿が美しかったこと、そしてグリモーさんらしく曲に正面から取り組んだ雄渾な演奏だったということが印象に残っている。


グリモーさんのCDは何枚か持っているけど、最も好きなのはベートーヴェンの4番を収録したものだろうか。内省的で優美な曲調が特徴的で、一般的な人気は5番ほどではないもののそれに劣らず高く評価されているこの曲は彼女の芸風にはまさに打ってつけだろう。冒頭のピアノソロによる導入部から曲の内側に深く沈潜した味わい深い演奏を聴かせてくれる。ベートーヴェンの構築した音楽の骨格を描き出しながら、なおかつそこにほのかな色香が漂っているのが魅力である。ヘッドフォンで聴いていると彼女の息使いまで聴こえてくるのだが、この"吐息"に参ってしまっているファンも少なくないのではないかと推測している。フィルアップの後期ソナタ2曲の演奏も実にチャーミングである。


グリモーさんについて特筆すべきは、いわゆる"共感覚"の持ち主であり、音に色彩を見出すことができるということである。共感覚とは本来互いに独立しているはずの五感の間に関連が生じ、音を見たり色彩を味わうことができるという、少数の人に見られる特殊な現象である。ラフマニノフのCDのライナーノートによると彼女がこのことに最初に気づいたのは10歳の時で、バッハの「フーガの技法」を聴いて色彩が心に浮かんだそうだ。彼女によるとラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は"あらゆる陰影を包含する黒"だという。こうした特殊な感覚は楽曲の解釈にもいかされているのだろう。


もう一つグリモーさんに関してふれておかなければならないのは野生生物の保護の必要性について熱心な啓発活動をしていることである。ニューヨーク郊外の自宅では狼を飼って暮らしている。上記のベートーヴェンのCDのブックレットには彼女が狼と戯れる姿が写真で紹介されているのだけど、これを見ると狼になりたいと思わずにはいられなくなる。

決して徒らに奇を衒ったようなことをするわけでもなく、しなやかな知性と野性から学んだ鋭敏な感性で音楽界に新鮮な風を送り込んでいる、類稀な芸術家である。

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「プロフェッショナル」大野和士さん出演

2007年1月25日

今日放送のNHK「プロフェッショナル」は指揮者の大野和士さんの特集だった。大野さんは現在国際的に活躍する日本人指揮者として小澤征爾さん、小林研一郎さん、佐渡裕さんらと並ぶ存在といっていいと思う。素顔はどんな人なのか知りたいと思っていたので楽しみに見た。

番組を見て受けた印象は情熱的で感性豊かな人、だった。もう少し知的でクールな感じの人かと勝手にイメージしていたのでやや意外だった。自分の音楽についての思いを熱く語り、周囲の人たちとの関係性をとても大切にする人のようだ。彼の名を一躍有名にしたのは2年前、パリでの公演でオーケストラのストライキという非常事態を、急遽オーケストラパートを3台のピアノに編曲して乗り切ったという快挙だった。この件も公演をキャンセルせずに実施したのはそのために準備してきた歌手たちや合唱団、ピアニストたちの努力を無駄にしたくなかったからと説明していた。

数年前にN響を指揮したベートーヴェンの第九を放送で見たことがあるのだけど、その演奏が細部にまで指揮者の意図を浸透させた精密な印象を受けるものだったので、かなり厳しくメンバーを指導するタイプの指揮者かと思っていたがそうではなかった。彼はオーケストラがいい音を出すのは「あなた弾きなさい」と指示を与えた時ではなく、メンバーが自分の弾きたい呼吸で音を出した時だ、と語っていた。演奏の細部にまで彼の意図が行き渡るのは決して力ずくでリードするのではなく、自分の音楽観を相手に伝わるまで情熱的に話すことによるもののようだ。

番組ではワグナーの「トリスタンとイゾルデ」の公演の準備の模様を放送していた。ヒロインのイゾルデ役のソプラノ歌手が突然気管支炎を起こし、リハーサルで大野さん自らがイゾルデのパートを歌う様子が紹介されていた。弾き振りというのはよくあるが"歌い振り"はなかなか見られるものではない。フランス語、ドイツ語、イタリア語、英語を自在に操る彼の今後のさらなる活躍が楽しみになる。

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「挑戦者」

2007年1月22日

いつもお世話になっている美輪@brownycatさんのところで連載されている川柳タッグマッチ。美輪さんのお仲間の徳道かづみさんが近藤真彦さんの「挑戦者」についてふれられているので、触発されて記事を書いてみることにする。


ちょうどこの企画が神戸新聞に連載されていた時期にあたる2005年の12月にマッチこと近藤真彦さんが7年ぶりの新曲をリリースした。それがこの「挑戦者」である。私はこの頃たまたま見るともなく見ていたTVの歌番組で初めてこの歌を聴いた。いわゆるヒット曲しか聴いたことがないせいもあるのだろうけど、それまでマッチの歌をいいと思ったことがなかったので何の期待もせず聴いていたのだった。聴いていたというよりはTVをつけたままにしておいた、といった方が正確かも知れない。

ところが一度聴いてみただけですっかりこの歌が気に入ってしまった。子供の頃に「あしたのジョー」の薫陶を受けて育った身としては、この手のには弱いのだ。周囲から嘲られながら素質もないのにボクシングにうちこむ主人公のダサかっこいい姿が、今のマッチにとてもよく似合って見えた。決してうまい歌というわけではないし、この日の収録では一部歌詞がとんでしまっていたようだが、そんなことはお構いなしに歌の主人公の心情になりきって歌っているのが伝わってきた。

この数日後にはフジTVの本田美奈子さんの追悼特集の冒頭でこの歌が流れてきて驚いたが、どうやら「金曜エンタテイメント」のオープニングテーマとして採用されていたらしい。ヒットするといいな、と思っていたのだけど、残念ながらあまり世の中では話題にならなかったようだ。紅白ででも歌わせて上げたかったのだがそれどころの話ではなかった。しかし個人的にはマッチのこれまでのどのヒット曲より好きだし、アリスの「チャンピオン」よりずっといい歌だと思う。


作者の中原明彦さんはロクセンチというロックバンドのヴォーカリスト。今オフィシャルサイトを覗いてみたら奇遇なことに今日がファーストアルバム「rainbow story」の発売日とのことだった。残念ながらこのアルバムには収録されないようだが、ライヴでは「挑戦者」のセルフカヴァーもしていたそうだ。「日記」によると今月の4日にも中原さんのソロのライヴで歌っていたらしい。

こんな歌を聴くと、どんなに無様な生き方でもいい、ただ永遠の挑戦者でありたい、そんな風に思えてくる。

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鈴木明子さん ユニバーシアード優勝

2007年1月21日

フィギュアスケートでいろいろとニュースがあることは知っていたのだけど、文字だけの情報を見て感想を書くのは気が進まないし、すでに多くのサイトで紹介されていて自分には特に付け加える情報もないので記事にはしなかった。ただ鈴木明子さんがユニバーシアードで優勝したことについてだけ簡単に感慨を記しておこうと思う。


鈴木明子さんの名前は知っていたのだけど多分これまで演技を見たことはなかったと思う。ところがこの間の全日本選手権のBSフジでの再放送では地上波ではカットされていた鈴木さんの演技も見せてくれた。SPでジャンプのミスがあって出遅れてしまったことであまり注目されなかったけど、演技の質としてはとてもよかったと思う。音楽を自分で感じながら踊ることについてはトップ選手達よりもむしろ優れているのではないだろうか。やや太田由希奈さんと似た立場にあるともいえるが、特にステップなどでは由希奈さんにはない華やかさがある。

こうした選手を今までよく知らずにいたことを恥じるとともに、もっとその真価が広く知られるようになって欲しいと思わずにいられなかった。病気や練習環境の問題などでいろいろと苦労をしたようだけど、今までの努力がユニバーシアード優勝という形で報われたことをうれしく思う。オフィシャルサイトのインタビュー記事によれば将来はショーへの出演や振り付けにも意欲を見せているようだ。素晴らしい才能がさらに大きく開花することを祈りたい。

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大相撲初場所を終えて

2007年1月21日

今場所もまた横綱朝青龍が簡単に優勝を決めて見どころの少ない場所になってしまった。やはり本来なら話題の中心にいるべき白鵬が怪我で本領を発揮できていないのが残念でならない。

先場所に引き続き最大の収穫は琴奬菊の成長だった。先場所の活躍で三役昇進が見込まれていたが結局それは実現せず、前頭筆頭で臨んだ今場所だったが、見事に期待に応える活躍だった。来場所こそは新三役は間違いのないところだろう。ぜひ上位陣を脅かして場所を盛り上げて欲しい。

琴光喜は終わってみればまたしても八勝七敗。それでも勝ち越しを続けてきた雅山稀勢の里が負け越してしまう中でも勝ち越して関脇を維持したのは大したものというべきか。決してこんなことで満足して欲しくはないのだけど。

それにしても朝青龍の強さは際立っている。ほかの上位の力士のほとんどが体のどこかに大きな怪我を抱えている中で、これまで大きな怪我をしたことがないというのがすごいところだと思う。あの小さな体でよく腰とか膝に無理が生じないものだ。優勝回数がどこまで伸びていくのか、楽しみなようでもあり、こわいようでもある。

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変ホ長調の名曲

2007年1月17日

今年に入って更新の頻度が落ちているので少し古いネタを拾って記事にしてみる。去年の年末に行われた若手お笑い芸人の登竜門『M–1グランプリ』にアマチュアから参加した女性二人組の変ホ長調」が決勝進出を果たしたらしい。この番組は見ていなかったのでこのコンビがどんな芸風なのかは知らないのだけど、音楽ファンとしてはコンビ名が何に由来するのかが気にところである。


特にクラシックの作曲家の場合、調性を選択する際には単に使用楽器の音域に合わせるだけではなく、それぞれの調に固有の意味を結びつけて行われることが多い。変ホ長調に関してはベートーヴェンのお気に入りだったことが知られている。交響曲第3番「英雄」はこの調性で書かれた傑作の一つである。共和制の支持者だったベートーヴェンは当初ナポレオンに献呈するつもりで作曲していたがナポレオンが皇帝の座についたことを知って激怒し、献辞の記された楽譜の扉を破り捨てて単に「ある英雄のために」と書き直したエピソードは有名である。現在「英雄」の名で親しまれているこの曲は実際に名前の通り雄渾な楽想に溢れた名曲である。

ベートーヴェンの変ホ長調の作品といえばもう一つ有名なのがピアノ協奏曲第5番である。この曲もまた英雄叙事詩を思わせるような曲想に満ちた作品である。この二つの作品が同じ調で書かれているというのは偶然とは考えられず、ベートーヴェンが変ホ長調がこうした曲想に相応しい調性だと見なしていたことが窺われる。

なおこの協奏曲が書かれたのはナポレオン軍がウィーンに侵攻し、親しい友人が疎開するなどして孤独をかこっていた時期のことである。上述のエピソードと併せて考えれば現在この曲が“皇帝”というニックネームで親しまれているのは皮肉なことではある。


このほかに変ホ長調の名曲といえばやはりショパンのノクターン第2番だろう。浅田真央ちゃんが今シーズンのショートプログラムに使用していることで最近特に聴く機会が多い。ベートーヴェンの上記の二曲とは対照的に典雅で優しい調べが聴く者の心にしみる名曲である。作曲家によって調性の捉え方が違っているのもおもしろいと思う。


これらの曲ほど有名ではないが、やはり変ホ長調で書かれた名曲を紹介しておきたい。

ラフマニノフは前奏曲というタイトルのピアノ独奏曲を作品3-2、作品23の10曲、作品32の13曲、と合わせて24曲作曲している。これらは24の調性全てに一曲ずつ作ったもので、ショパンの作品28の24曲の影響されたものと思われる。このうち作品23-6の変ホ長調の作品は、晴れ渡った朝の光を思わせるような名曲である。少し前には『N響アワー』の終わりにコンサートスケジュールを紹介する際のBGMとして流されていた。短い期間だけだったようだが、この時に耳になじんだという方も多いのではないだろうか。

作品23の10曲は1901年から03年にかけて作曲された。伝記作家のニコライ・バジャーノフはこの変ホ長調の作品の着想の源を1903年の長女イリーナの誕生と結びつけている。この記述がどこまで事実に基づいているのかよくわからないが、いかにもそう感じさせるような、静かな喜びに満ちた傑作である。同じくバジャーノフによる伝記には、私的な会合の場でラフマニノフがこの曲を演奏するのを聴いた作家のマクシム・ゴーリキーが「彼には静寂を聴きとることができるのだ」と感嘆したエピソードが紹介されている。ただし私はCDのライナーノートで、ゴーリキーのこの言葉はピアノ協奏曲第2番の第3楽章のあるパッセージ(エピソード的に挿入されたピアノの3連符で構成される箇所のことだと思う)について語ったものだとする記述も見かけたことがある。どちらが正しいのかは私にはわからない。


クラシックではないが最後にもう一つだけ変ホ長調の名曲を。

去年朝霞市と渋谷で行われた本田美奈子さんの追悼展に、『題名のない音楽会』で使用された「つばさ」のパート譜が展示されていた。各パートの一枚目を少し見ることしかできなかったのだけど、調性がフラット♭3つの変ホ長調であることは確認できた。ポップスでは曲の調性が明示されることはほとんどないし、歌手の声域に合わせて調性をこだわりなく変えてしまうことも多いので、聴く方も気にしないのが普通である。ただこの時はこの曲も上に挙げたような名曲と同じ変ホ長調なのか、と感慨深かった。私は絶対音感などないので別にどの調であっても関係ないといってしまえばそれまでなのだけど、そう意識して聴くと一層この曲が愛しく思えてくるような気がする。

関連ページ

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独自ドメインを取得

2007年1月15日

このたび独自ドメインを取得しました。新しいサイトのアドレスは http://vita-cantabile.org/ ブログのトップページは http://blog.vita-cantabile.org/ となります。従来のアドレスでもアクセスできますが、ブックマークして下さっている方はご面倒でなければし直してみて下さい。リンクして下さっているサイトオーナーの皆様はお手すきの折りにでもアドレスを変更しておいていただければ幸いです。

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懐かしの「ブライアン対決」

2007年1月14日

椎間板ヘルニアのため国内選手権への出場を回避し、3月の世界選手権に備えてリハビリと軽い練習で体調を整えているキム・ヨナさんの新コーチにブライアン・オーサー氏が就任した。なお、引用の記事中に今シーズンのフリープログラム「あげひばり」の振り付けをしたとあるのは誤りで、正しくはデヴィッド・ウィルソン氏。またファンサイトの管理人おのっちさんの情報によるとヨナさんは今後トリプルアクセルには挑戦しない意向でいるという。

ブライアン・オーサー氏といえば88年のカルガリーオリンピックでブライアン・ボイタノ選手と"ブライアン対決"を演じた名選手として名高い存在である。私はちょうどこの頃はカタリーナ・ヴィットさんがきっかけでフィギュアスケートに興味を持ち始めた時期で、技術的なことはまるでわからなかったし、男子についてはついでに見てみた、という程度の関心しかなかったので残念ながらおぼろげにしか覚えていない。というわけでネットで検索して見つけたそれぞれの選手のファンの方の解説記事を紹介することにする。

ボイタノ選手の画像を見て思い出したのだけど、ボイタノ選手といえばイーグルで有名だった。イーグル自体は多くの選手が演技に取り入れている技で決してめずらしいものではないのだが、彼ほど深い角度でこの技をする選手はほかにほとんどいないだろう。

ボイタノ選手が男性らしい力強い演技を持ち味としたのに比べ、オーサー選手の方は優雅で洗練された演技で魅了するタイプだったように記憶している。引退後はプロスケーターとしての活躍が中心で、コーチとしては顕著な実績はないようだが、これまで世界のトップクラスの選手を輩出したことのない韓国スケート界にあって突然変異的に現れた天才スケーター、キム・ヨナさんにとって、選手として国際大会での実績豊富なオーサー氏は頼もしい味方となることと思う。あのしなやかで優雅な表現力にさらに磨きがかかることを期待したい。

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お年玉バトン

2007年1月10日

グランプリシリーズから全日本にかけての興奮の疲れが出てきたのか、年があらたまってから更新する気力が湧いてこない。書きたいネタはそれなりにあるのだけど、どうも書き出す踏ん切りがつかないのだ。そんなわけで安直に更新できるネタが欲しいところなので、美輪@brownycatさんのところに置いてあったバトンを拾ってみようと思う。大変なので全部の項目はできないけれど、昨年の回顧と今年の展望を記しておきたい。


お年玉バトン

共通編

2007年飛躍を期待している人はだれですか?
もちろん太田由希奈さん
こんなに祈るような気持ちでアスリートを応援するのは初めてかも知れない。戻ってきてくれただけでもうれしいけど、もっともっと輝く人だと信じてる。右足首の痛み、代われるものなら代わって上げたい。

2006年一番エキサイトしたスポーツシーンを教えてください。
もちろん荒川静香さんのトリノオリンピック金メダル
十分予測していたことではあるけど、実現してみるとやはり感慨無量だった。長野オリンピックでどこかおどおどと滑っているのを見た時にはこんなにも女王の風格漂うスケーターになるとは思ってもみなかった。自分が期待していたよりもさらに美しく変貌を遂げてくれた荒川さんに心から「ありがとう」といいたい。

2006年一番がっかりしたスポーツシーンを教えてください。
もちろん(?)8月2日の亀田興毅のタイトルマッチ
しばらくボクシングからは離れていて、久々に見たタイトルマッチがこの試合だった。いつの間にボクシング界はこんなことになっていたのか、と愕然とした。スポーツファンをやっていて最も悲しい思いをした出来事は98年に起きた横浜フリューゲルスの消滅だけど、その時以来の失望だった。

「猪突猛進」この言葉を贈りたいスポーツ選手を教えてください。
田中闘莉王選手
PKはセンターバックの仕事ではないと教えてやりたい。

書き初めを贈りましょう。誰になんて書きますか?
桑田真澄投手に「百尺竿頭進一歩」
もうすでに日本の球界でこれ以上ないというほどの実績を築き、今引退すれば誰もが惜しみない賛辞を贈るはず。でも彼はまだその先に歩を進めようと決意した。そんな彼にこの言葉を贈りたい。

2007年楽しみなマッチアップ(一対一の対決)は何ですか?
琴欧洲 vs. 琴光喜の優勝決定戦
琴錦(現竹縄親方)の速攻相撲に惚れ込んで以来の佐渡ヶ嶽ファンなもので。無理だと思いつつ言うだけ言ってみる。

2006年に聞いた一番の名言を教えてください。
「ワンアイスクリーム、ツーアイスクリーム、スリーアイスクリーム」
これは説明不要。

2006年に聞いた一番の迷言を教えてください。
「どんなもんじゃい!」
同上。

フィギュアスケート編

プレオベールに来シーズンチャレンジしてもらいたいプログラムは何ですか?
チャップリン
彼ならエレーナ&アントン組よりもっと似合いそうな気がする。

将軍が対抗してお笑い系のプログラムを作るとしたら、どんなものがいいですか?
寅さん
チャップリン」に対抗し得る日本のコメディーといえばこれしかない。織田選手でなければできないプログラムだと思う。(「将軍」って織田選手のことなんだよね? 信長は征夷大将軍ではなかったけど。)

受けを狙ったことを書くのは得意でないのであまりおもしろくなかったかも知れないけどご容赦を。

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日本学生氷上競技選手権など

2007年1月 9日

日本学生氷上競技選手権、フィギュアスケート女子シングルは中野友加里さんが優勝し3連覇を果たした太田由希奈さんは3位。男子シングルは南里康晴選手が優勝


韓国スケート連盟はキム・ヨナさんに3月の世界選手権への出場権を与えることを正式に決定した


SOI TV放送 荒川静香さんの演技について

荒川さんは二つのプログラムを滑った。「You raise me up」は藤色の新しいコスチュームでの演技。私はこうした中間色の方が好みなのでとてもいいと思った。プロ転向後はあまり見せていなかったサルコウを跳んでいたのも印象的。ちょうどこのプログラムの放送中に中越地方で地震があって関東地方でも揺れたのだけど、大きな被害はなかったようで安心した。速報も気を利かせてくれたのか音が入らなかったのでよかった。

トゥーランドット」はマイケル・ボルトンのヴォーカル入りヴァージョン。トリノの時は技のつなぎとして入れていたイナバウアーを最後のクライマックスに配置している。流行語大賞にまで選ばれればこうするしかないだろう。ドルトムントであの体勢でリンクを縦断してくれた時にはこの技がこれ程のポピュラリティーを獲得するとは夢にも思わなかった。

ほかにもたくさんの選手が楽しませてくれたけど今日は面倒なので割愛。

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「この素晴らしき世界」

2007年1月 6日

作詞:ジョージ・ワイス 作曲:ジョージ・ダグラス 編曲: 井上鑑
アルバム「」COCQ-83683(2004.11.25)所収。ミニアルバム「アメイジング・グレイス」COZQ-147,8(2005.10.19)にも収録されている。

今年の正月は本田美奈子さんが亡くなってから二度目の年越しということになる。去年の今頃は「おめでとう」などとはとても言う気になれなかったことを思い出す。今年はふと気がつくと当り前のようにあちこちで新年の挨拶をしているということは、昨年一年間を通じて少しずつ気持ちの整理が出来てきたということなのだろうか。

私の場合は美奈子さんを喪った悲しみに対処する以前に、なぜ自分がこれほどまで悲しんでいるのかを理解することから始めなければならなかった。あれから時間が経って自分にとって美奈子さんがどういう存在だったのかは少しわかりかけてきた気がする。気持ちが落ち着いてきたのは美奈子さんの面影を飾るのに相応しい場所を心の中に見つけることができたからなのだろう。あれ以来ずっと美奈子さんの幻影を求めて心がさまよっていたけれど、今は美奈子さんが私の後ろに寄り添って背中をなでていてくれるような安らぎさえ感じることがある。

いつの間にか美奈子さんの死という現実を受け入れてしまっている自分が嫌になったりもするが、これからは美奈子さんのいない世界を力強く生きていかなければならない。今年はまた新たな気持ちで美奈子さんの音楽に接していきたいと思う。

一年の初めは自分にとって、そして世界にとって素晴らしい年であることを願って過ごす時である。そうした思いは毎年のことであるにも関わらず実際には悲惨な出来事も起こるのだから、歳を重ねればそうした祈りがいつも叶うわけではないとさめた態度も身についてしまう。しかしそれでも人は何かに祈りを托さずには生きることができない。「この素晴らしき世界」はそんな意味で年の初めに相応しい曲の一つではないだろうか。


「この素晴らしき世界」は美奈子さんのクラシカルクロスオーヴァー2枚目のアルバム「」に終曲として収められている。原曲「What a wonderful world」はルイ・アームストロングが歌い後に映画『グッドモーニング・ベトナム』で使用された名曲。日本語詞はアルバム「JUNCTION」に収録することを想定して準備していたもの。別名義で記載されているが作者は岩谷時子さんである。

原曲の歌詞に連ねられた“green, rose, blue, white”といった色の名前の列挙は、私に阿弥陀経の「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白色」という一節を思い起こさせる。極楽浄土の美しさを描いたこの一節は宗教思想研究家のひろさちやさんが特にお気に入りのもので、私も「仏教に学ぶ『がんばらない思想』」で知って以来好きになった。「What a wonderful world」は仏教思想とは直接関係ないが、あるがままの世界を讃えた美しい詞である。

ルイ・アームストロングの歌は決してうまいといえるようなものではないし、声も美声とはいい難い。いや、そもそも“サッチモ”は本来はヴォーカリストではない。しかしその人柄や音楽性そのものをにじませた独特の歌唱は聴く者の心に深く浸み入ってくる。そうした彼の資質が最高にいかされたのがこの「What a wonderful world」だといっていいだろう。

こうした歌い手の個性と強く結びついた曲をカヴァーするというのは歌手にとっては難しい挑戦でもある。うまく歌ってみせたからといってオリジナルの魅力を再現できるとは限らないからだ。ここでの美奈子さんの歌唱はサッチモをことさら意識することなく、あくまでも一つの歌曲として自分のスタイルを貫き通している。“サッチモのカヴァー”として聴けばあまりにも流麗な歌い回しに拍子抜けしてしまうかも知れない。しかし美奈子さんの美声で聴くこの歌もまた格別な味わいである。“素晴らしい”の最後の母音につけられたポルタメントには心が揺さぶられてしまう。

この稿を準備しながらふと思い浮かべたのは、少し突飛な連想かも知れないがアリスの名曲「遠くで汽笛を聞きながら」だった。あの人がこれほどこの世界を愛していたのなら、たとえこれまでろくなことがなかったとしても逃げることなくこの場所で生きていきたい、美奈子さんの歌にはそう思わせてくれる力がある。美奈子さんの歌手としての力量を語る時、私たちはどうしても3オクターヴにわたる声域とかダイナミクスをいかした表現といった点に注目してしまう。しかし本当はそうしたことこそが最も本質的なのだと思う。

美奈子さんのクラシカルクロスオーヴァーの曲というと「アメイジング・グレイス」、「ジュピター」、「Time To Say Goodbye」などがその代表として扱われている感がある。私は「この素晴らしき世界」も最も美奈子さんらしさの表れた名唱の一つなのではないかと思っている。しかしこれまで各種イベントでも、TVの美奈子さんの特集番組等でもこの曲が流されたことはなかったようだ。この歌にこめられた美奈子さんの世界への賛仰がもっと広く世に知られることを願っている。


サッチモがこの歌を歌ったのは1967年、奇しくも美奈子さんが生まれた年である。そして今年は美奈子さんの生誕40周年になる。今年もまたイベントや新音源のリリース等を通じて今まで知られていなかった美奈子さんの姿に会えることを祈りたい。

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キム・ヨナさん 心配な情報

2007年1月 3日

今月9日から行われる韓国選手権に出場するキム・ヨナさんの近況を知ろうと思っておのっちさんのファンサイトを覗いてみて衝撃情報に出会ってしまった。ヨナさん、腰痛のために韓国選手権を欠場するかも知れないようだ。sportskhan.netが伝えている。自動翻訳による怪しい日本語文によると、ヨナさんは東京での世界選手権への出場権を獲得するために痛みをおして出場しようとしているがお母さんが止めているらしい。

isplus.comがヨナさんの状態について伝えているが、これまた怪しい日本語を解読すると、どうも椎間板ヘルニアの前段階にあるようだ。早期に発見できたので競技生活に支障をきたすことにはならずに済みそうで、それについてはひとまず安心。しかし韓国選手権を欠場した場合、世界選手権への切符は得られないことになる。韓国はキム・ヨナさんとほかの選手との間の実力差が大きく、ヨナさんが国内選手権を欠場したが世界選手権までには回復が見込めるという状況の場合、韓国のスケート連盟がどのような判断をするか注目される。

追記:1月4日 0時30分

朝鮮日報がこのことを伝えている(長野のK嬢(morningdew21)さんに教えていただいた)。やはりヘルニアのようだ。共同通信も記事を配信している

追記:1月4日 19時15分

朝鮮日報はヨナさんサイドが国内選手権の棄権を決定したと伝えている。世界選手権出場は微妙な情勢にあるらしい。

追記:1月5日 22時00分

スポーツ報知が韓国スケート連盟はヨナさんを世界選手権に派遣する方針を固めたと報じている。8日に最終決定する見込みとのこと。

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新年のご挨拶

2007年1月 1日

新年明けましておめでとうございます。ふとした思いつきでブログを始めたのが去年の1月、こちらへ移転してきたのが7月のことでした。お蔭様で楽しく更新していくことができて、ご覧いただいている皆様に感謝しております。

昨年はトリノオリンピックでの荒川静香さんの金メダルという素晴らしい快挙があり、フィギュアスケートの話題で大いに盛り上がることができました。また急逝した本田美奈子さんへの思いを書き連ねながら少しずつ気持ちを整理していくこともできました。今年もまたいろんな話題について自分なりの言葉で語っていきたいと思います。フィギュアスケートの試合の開催中はそのことにかかりっきりになっていますが、全日本選手権が終わり一段落しましたので少し音楽の話題も増やしていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いします。

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