DOI2008

2008年6月29日

コーチの異動とかいろいろと大きなニュースはあったもののそれに反応している余裕がなくてすっかり世間から取り残されてしまったような気がする。もう新しいシーズンが始まろうとしていることに気持ちがついていけない状態ではあるけど簡単に感想を書いておきたい。


中野友加里さんは情熱的な愛の物語からの音楽だけど全体に踊りこなしがまだまだ淡泊な感じ。これからどれだけ新たな魅力をアピールしていくことができるかが楽しみになる。小塚崇彦選手のエキシビションはいつも選曲が微妙な感じがするのだけど逆回転のダブルジャンプを跳んでいたのが目を引いた。

川口&スミルノフ組は世界選手権4位の成績を引っ提げての凱旋は意義深いことだけど工事現場を思わせる組み合わせの衣装はいかがなものかと思う。明らかに衣装で損をしていた、今は引退した日本のアイスダンスのカップルの轍を踏まないことを願う。織田信成選手は体が絞れていて動きの切れもよく、一年振りの競技復帰に向けて準備万端整ってにることを感じさせた。安藤美姫さんは体調を崩していたとのことで心配したが演技後の笑顔がとても輝いていて安心した。

高橋大輔選手と浅田真央さんはともにタンゴ風の音楽だけどそれぞれの個性の違いが表れていて興味深い。高橋選手はSPがすでに人前で披露できるほどに完成されているのにコーチがどうなるのかが未だ明らかになっていないのが気にかかる。あるいはこのまま宮本賢二さんをメインのコーチにしてシーズンに臨むということがあり得るのだろうか。宮本さんにはぜひ“日本のモロゾフ”を目指して取り組んで欲しいという気もする。

真央ちゃんは振付けの随所に今までの彼女には見られなかった動きが採り入れられていてイメージチェンジに取り組む意気込みを感じさせられた。昨シーズンもかなりの変貌を遂げてみせてくれたけど、今シーズンはまたさらに新たな一面を見せてくれるのを楽しみにしたい。


かなりの人数がカットされるだろうということは覚悟していたが鈴木明子さんがカットされたのには唖然とした。真央ちゃんのインタビューは確かに貴重な映像には違いないがこれは『すぽると!』で流すべきものではないだろうか。

その真央ちゃんのインタビュー、ルッツの矯正とサルコウの習得のどちらに重点を置いて取り組んでいるのかはわからなかったが、SPのジャンプの構成を三通り用意しているというのが興味深かった。その中にトリプルアクセルを組み入れたものは入っているのか、とても気になるのだけど…。

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最近のスポーツの話題から

2008年6月22日

今日は昼ごろから生憎の雨、気分がぱっとしないけどこのところサボり気味だったブログの更新をしてみる。今日は夏場所に初優勝した琴欧洲のパレードが予定されていたのだけどこの雨でおそらく中止になったはず。せっかくの晴れ舞台だったのに何とも残念。(午後6時40分追記:オープンカーではなく屋根つきの車に乗ってパレードを行った模様。)


昨日のジャイアンツとホークスの試合は久々に見ていて興奮した。移籍組とはいえ大枚をはたいて連れてきたわけではないベテラン選手が若手に負けずに溌剌とプレーしているのを見るとすがすがしい気分になる。今日の試合で交流戦の優勝チームが決まるようだけどどうなることやら。


書きそびれていたけど先日の長谷川穂積の防衛戦は圧巻だった。実力差がかなりある上に相手が前に出てくるタイプの選手なので早い回でのKOも予想されてはいたけれど、あれほどあっさりと決まるとは驚きだった。彼の圧倒的な強さを示す素晴らしいファイトだったのだが、視聴率はあまり高くなかったそうだ。本物の実力の持ち主がいてもどこかの兄弟が馬鹿騒ぎをしないと世間の注目が集まらないのかと思うとちょっと寂しい。

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幸田浩子さん ソプラノ・リサイタル BS-hiで放送

2008年6月16日

今年の4月18日に紀尾井ホールで開催された幸田浩子さんのリサイタルの模様が先月の27日及び今月の3日にNHKのBS-hiで放送された。私は3日に放送された分を録画して見たのだけど、これが実に期待に違わぬ素晴らしいものだった。


リサイタルの前半はモーツァルト作品による構成だった。モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」やオペラ・アリア、コンサート・アリアなど、いずれも彼女にとってはお得意のレパートリーなのだろう。コロラトゥーラ風の装飾的なパッセージでも決して技巧のショーケースにはならず、歌に表情があるのが素晴らしいところだと思う。素人には信じ難いほどの大きな跳躍のあるところでも楽しそうに軽々と乗り越えていく。歌声に劣らずそのお姿も美しい幸田さんに「私の胸にさわってご覧なさい」とか「あなたの愛を受け入れます」などと歌われればなけなしの理性も吹きとんでしまうというものだ。


後半はリヒャルト・シュトラウスの歌曲だった。リヒャルト・シュトラウスの歌曲というのは私はあまりなじみがなかったのだが、親しみやすい曲が多く楽しく聴くことができた。ここでも愛について歌った作品を多く取り上げているのがこの人らしいところで、愛の喜びを生き生きと歌う姿はさながら愛の素晴らしさを人々に教えさとす伝道師のようでもある。


この日の幸田さんは初め純白の清楚なドレスで登場し、後半の部では同じく白いドレスながら肩から背中にかけて大きく露出した衣装にお色直ししていた。これほどの容姿に恵まれた人なら視覚的にも聴衆を楽しませる工夫をしなければ勿体ないというものだろう。アンコールでの衣装は萌え系アイドルが着そうな感じの黄色いかわいらしいものだった。いかにもこれから「黄色いさくらんぼ」でも歌い出しそうに見えてやや意表を衝かれたが、こんなかわいらしい姿も無理なく似合ってしまうのがこの人の凄いところだ。


そのアンコールではベッペ・ドンギアの「新しい色の祝祭にて カリヨン」とモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の二曲を歌ってくれたのだが、特に「カリヨン」はこのリサイタル中の白眉だった。初めて聴くのにどこか懐かしさを感じる作品で、一見クラシック作品風のタイトルだけど実は洋楽ポップスのヒット曲か何かだろうか? と思わせるものがあった。調べてみるとこの勘は半分当たっていて、ドンギアさんはイタリアのポピュラー音楽の作曲家で、オーストリアの音楽祭での幸田さんの歌唱に感銘を受けてこの作品をプレゼントしたとのことだった。さすがに幸田さんのために書かれただけあって彼女の伸びやかな歌心が存分に発揮される作品になっている。現代のクラシックの作曲家のみなさんもあまり難しい理屈を捏ねくり回してないでこういう作品を数多く作ってくれたらいいのに、と私などは思ってしまう。それはともかく幸田さんの美しい歌声に心から酔い痴れる、幸せな一時だった。


この日はN響の主要メンバーとの共演という豪華なステージだったのだが、幸田さんには聴衆からの称賛に応える姿からも共演者への心配りが感じ取れて、見ていて清々しい気持ちになる。こういうステージ・マナーのよさも一流の演奏家に要求される大切な資質であり、彼女が国際的に評価される理由の一つでもあるのだと思う。この素晴らしい才能の今後のさらなる飛躍を祈るばかりである。

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「アメイジング・グレイス」再び

2008年6月 6日

日本語詞:岩谷時子 作詞:ジョン・ニュートン 作曲:不詳 編曲:井上鑑
アルバム「AVE MARIA」COCQ-83633(2003.05.21)所収。ミニアルバム「アメイジング・グレイス」にはスタジオ録音の音源とともにライヴ映像が収録されている。ベスト・アルバム「クラシカル・ベスト〜天に響く歌〜」COZQ-255,6(2007.04.20)にもスタジオ録音の音源が収録されているほか、入院中に病室でボイスレコーダーに録音した音源が配信限定でリリース(2008.03.24)されている。ヘイリーさんとのデュエット・ヴァージョンはシングル「アメイジング・グレイス2008」(2008.05.21)、アルバム「純~21歳の出会い」(2008.06.04)に収録されている。

今やすっかり本田美奈子さんの代名詞のようになっている感のある「アメイジング・グレイス」だが、この歌をめぐって先月とてもうれしい出来事があった。ヘイリーさんが美奈子さんの遺された音源と仮想的な“デュエット”をしてくれたのだ。

ヘイリーさんは日本では彼女の歌う「アメイジング・グレイス」がTVドラマの主題歌に採用されたことがきっかけで広くその名を知られるようになった人で、この歌とは美奈子さんと同様に浅からぬ縁がある。この二人の共演がこんな形で実現するとはちょっと出来過ぎているのではないか、と思うくらい感慨深い出来事である。


最初にこの話を聞いた時にはどんなアレンジになっているのだろう、と興味があったが、実際聴いてみると交互にソロで歌い合った後、最後にワンコーラス美奈子さんの歌う主旋律にヘイリーさんがコーラスをつけるというシンプルなものだった。もう少し凝ったものを想像していたのでやや意外だったが、あまり装飾的なアレンジはこの歌には似つかわしくないのかも知れない。

この二人はどちらも甲乙つけ難い美声の持ち主だが、こうして同じ歌の中で聴き比べてみるとやはり両者の個性の違いも感じとれるような気がする。ヘイリーさんの歌がピュアな魂がそのまま表れているかのような真っ直ぐな美しさだとすれば、美奈子さんの方は旋律線の描き方が柔かいというか、幾分かの陰影を包み込んだ崇高さといえばいいのか…。とにかくとても贅沢な共演である。最後のワンコーラス、二人の音高が波打ちながら交錯する様は両者のこの歌との結び付きの強さが拮抗する様子を描いているかのようでもある。


今月3日にはヘイリーさんがNHKの『歌謡コンサート』に出演し、美奈子さんとのデュエットを披露してくれた。この放送を通じて多くの方が二人の歌心にふれて下さったことと思う。この番組には「虹と雪のバラード」でトワ・エ・モワのお二人も出演していた。白鳥英美子さんの歌う「アメイジング・グレイス」も日本ではひろく親しまれてきた。日本でのこの歌の受容に決定的な貢献をした三人の歌手がこうして一堂に会した様は感慨深いものがあった。


ヘイリーさんと美奈子さんはおそらくファン層の重なる部分も多く、ヘイリーさんにとって美奈子さんはある意味で“ライバル”というべき存在でもあるのではないかと思う。この共演がどのような経緯で実現に至ったのかはよくわからないが、こうしてヘイリーさんが深い共感を以て美奈子さんと一緒に歌ってくれていることに心から感謝したい。きっと歌声そのままに心の優しい人なのだと思う。ぜひその素晴らしい才能を大きく花開かせて、美奈子さんの分まで精一杯歌っていって欲しい。そしてできることならこの共演、海外のヘイリーさんのファンの方たちにも聴いていただく機会があれば、と願わずにはいられない。

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男子ハンドボール日本代表 オリンピック出場はならず

2008年6月 3日

男子ハンドボールの日本代表は世界最終予選の最終戦でロシアに敗れ、20年振りのオリンピック出場はならなかった。

二敗した相手は前回大会の一位と三位なのだから20年もの間出場すらしていない日本が敵わないのも無理はない。“中東の笛”が覆されて生じた微かな望みは儚く消えた…。

そもそもハンドボール界にとっては競技自体がこれほどマイナーではいかんともし難いところだろう。宮崎県知事がかつてタレントだった頃、何かのTV番組で「ハンドボールをやっていました」と人に話すと「へぇ〜」と言ったきり話が続かない、と慨嘆していたっけ…。あの時の騒動が日本のハンドボール界の未来にとって幸いとなることを祈るほかない。

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