フランス大会2006 男子シングル フリー

2006年11月20日

ゴールデンタイムでの放送がなく、深夜のスポーツニュースの中での放送で観戦。ご覧になれない地域の方には申し訳ない思いがする。


南里康晴選手

冒頭のトリプルアクセル–トリプルトウループは実に軽快に決まった。ジャッジからは加点ももらえている。ルッツは一つ目がシングルで二つ目は転倒。後半はかなり疲れが出ていた。サーキュラーステップでの音楽の使い方がおもしろかった。


小塚崇彦選手:ショパン ピアノ協奏曲第2番

冒頭のトリプルアクセルはクリーンに成功。しかしその後のフリップ、ルッツが危ない感じで全般にジャンプに安定感がなかった。2度目のトリプルアクセルは転倒。ただ持ち味の滑らかなスケーティングは健在で、中間のスローパートでの情感の出し方はとてもうまい。もう少し実績を積めばPCSは高い点をもらえるようになるだろう。ストレートラインステップはあまりに軽快に流れていってしまう感じで、もう少しメリハリをつけるといいと思う。サーキュラーステップは丁寧でとてもよかった。


アルバン・プレオベール選手

独特のユニークな振り付けはいつ見ても楽しい。観客を引き込むのがうまい選手。ジャンプは空中で軸がゆがむのだけど強引に降りてしまうあたりは女子のエミリー・ヒューズさんに少し似ているだろうか。ただその中でもトリプルアクセルの安定感はなかなかのものがあると思う。


セルゲイ・ドブリン選手

4回転サルコウ–トリプルトウループのコンビネーションに続きもう一度4回転サルコウを成功させる。ただ私の目には二つともややプリローテーション気味に見えた。特に二つ目はほとんどトリプルアクセルのようだった。あれが許されるのなら中野さんのトリプルアクセルも認定して上げて欲しいと思う。全般にジャンプの着氷が雑な感じで降りた後の流れがない。またつなぎの部分の単調さも目立つ演技だった。ステップではなかなかよく手足が動いており決して踊れない選手というわけではないと思うのでこのあたりを改善するともっとよくなると思う。


ブライアン・ジュベール選手

冒頭4回転トウループ–ダブルトウループを軽々と成功させ、後半にも4回転トウループを決めた。いずれも高さがあり余裕を持って降りている。サルコウを3回転にできなかったたほかルッツでステップアウトしてしまったのが予定外のミスだろうか。ほかは彼らしい力強い演技に終始した。欲をいえば音楽の使い方が単調に過ぎたと思う。決して表現力が持ち味の選手ではないので仕方のないところではあろうけど。


しかし予定していた午後7時からの放送の枠で男子が全く無視されてしまったのは極めて残念。楽しみにしていた方がたくさんいるということをわかっていないのだろうか。ダイジェストはおろか結果の紹介もなかったので別の時間枠が確保してあるのだろう、などと思い込んでしまった自分の甘さに腹が立つ。全国のフィギュアスケートファンの怨嗟の声が聞こえてくるような一夜だった。

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