ワールドカップ準々決勝 ブラジル vs. フランス

2006年7月 2日

98年フランス大会決勝の再現となったこの試合、やはりどうしても見たくて明け方に起き出して見てしまった。ブラジルは前回のリベンジと意気込んで臨んだようだがまたしてもフランスに敗れてしまった。


アドリアーノを先発から外してロナウジーニョをフォワードに置き、中盤に守備的な選手を3人並べたブラジルの意図がよくわからない。もしフランスの攻撃を警戒して守備に重点を置いた作戦だったのだとしたら王者らしくない、悔いの残る選択だったと思う。今大会最も活躍が見込まれていた選手の一人ロナウジーニョはこれまで実力を発揮できずにいたが、攻撃を助けてくれる選手がロナウドカカしかいないのでは仕事にならなかっただろう。結局無得点のまま大会を去ることになってしまった。


フランスは予選リーグの内容がよくなくて不安を残したまま決勝トーナメントに進んだが、ここに来てかなり状態がよくなってきているようだ。ジダンも時折年齢を感じさせない溌剌としたプレーを見せて存在をアピールし、アンリヴィエラも順当に力を発揮している。今の状態が続けられれば優勝も現実味を帯びてくるだろう。


ブラジルのディフェンダー、ジュアンがヴィエラを倒したプレーは退場になってもおかしくなかったが、警告ですんだのは試合をおもしろくする上ではいい判断だった。イングランドとポルトガルの試合ではルーニーがよくわからない理由で退場になって試合の興味を薄れさせてしまったので余計にそう思う。90分間拮抗した戦いが続き、見応えのある試合になって明け方まで起きていた甲斐があったというものだ。

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コメント

中田選手が引退を表明したそうですね。
明日の朝刊よく読んでみます。

通りすがりの分際でごめんなさい…。

ルーニーのレッドカードは、相手(リカルド・カルバーリョ)の股間を踏みつけたからだと思いますよ。
その後、クリスチアーノ・ロナウドをも小突いてますし。
その前に、ルーニーの今まで起こした数々の“前科”がこういう大事なところでしっぺ返しを食らわせたのだとも思いますよ。
とにかく、彼は精神的に幼すぎるのは確かです。
1998年フランス後のベッカムみたいにならなければいいのですが。
まあ、ベッカムより神経は図太いとは思いますが…。

中田英は残念ですね。
でも、「一番ヒデらしいな」とも思いました。

-> アキラさん

突然のことで驚きましたね。私はどちらかといえば年齢による衰えを感じてもなお現役にこだわり続けるアスリートに共感する方なので少し残念に思いますが、彼なりに思うところがあったのでしょう。

これからも何らかの形で日本のサッカー文化の向上のために力を尽くして欲しいですね。



-> 通りすがりのエリクソンさん

はじめまして。コメントありがとうございます♪


問題の場面はリプレーで見ても勢いあまって二人同時にもつれて転んでいるようにしか見えなくて、股間を踏みつけているというのはわかりませんでした。ロナウドを小突いたのはわかりましたが一発退場に値する程の行為には思えませんでした。

でも彼には数多くの前科があってそれがレフェリーの心象に影響していたようですね。私は海外のサッカー事情についての詳細にはあまり詳しくなくて、新聞報道でそのことを知りました。

やはりあの試合の興味を削いでしまった責任はレフェリーの判断ではなく、彼自身の方にあったようですね。敗戦が決まった後、ベッカムが彼に何か語りかけていたのが印象的でした。


前回大会の不調で限界説も流れたジダンやフィーゴの今大会での復活が印象的なだけに、ヒデの決断は寂しく感じてしまいますね。でも彼らしいといえば確かに彼らしいかも知れません。


いろいろとご教示ありがとうございました。よかったらまた通りすがって下さいませ。

ヒデの引退は本当にびっくりでした。
あまりに驚いてしまって、W杯への興味が薄れてしまったくらい。
(まだ全試合終わっていないのに^^;)

いろんなニュースを読んだり、聞いたりしました。
あるライターの方は、ヒデと親交が深くて
3ヶ月くらい前から引退について聞いていたそうでした。
その方によれば、ヒデは、
「マスコミが自分の言葉を間違った伝え方をしている、
その事によって他の選手が傷ついたことが何度もある」
「今のサッカー界の進化はあまりにスピードが速すぎる。
その事を自分も頭では理解してるけど、追いつく事ができない。
完璧主義者の自分としては、そういう状況の中で
いつまでもユニフォームを着てるわけにはいかない」
などなど話してくれたそうです。

また現実に目を向ければ、来期のヒデを
喉から手が出るほど欲しい、と言ってる海外のチームもいない。
あるいは契約を交わしても、レギュラーの保証はどこにもない・・
ヒデのような素晴らしい選手でさえも、
必ずしも、その待遇は保証されないものなのですね。
これがプロの世界、なのでしょう。

サッカーだけではなく、外の分野でも非凡な彼の事ですから
そういう世界を見ながら、外の世界からサッカー界に目を凝らし、
そして目を肥やし、経験を積み、いつか日本サッカーの
代表監督として戻って来て欲しい。。。と願わずにはいられません。

-> sashaさん

私もニュースでおそらく同じライターさんのインタビューを見ていました。才能ある選手ならではの人に言えない苦悩や葛藤などを多く抱えていたのでしょうね。決断の真の理由は彼自身にしかわからないことなのでしょうが、彼のことですから自身で納得して決めたのだと思います。


代表監督ですか…。彼は決してリーダーシップを発揮するタイプではないのに、圧倒的な実力と責任感から代表ではチームをまとめようと意をくだいたことが彼自身の焦燥やチーム内での孤立を招いたのではないかと推察しているので、彼が監督をしている姿は私にはあまりピンと来ないですね…。でももし実現すればやはり独自のやり方で私たちを驚かせてくれるかも知れませんね。

ドラゴンズの落合監督も決して監督に向いているタイプには見えませんでしたが実際やってみると実績を残していますから、ヒデも案外そういう適性もあるのかな、と思いました。

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