グランプリファイナル2007 エキシビション

2007年12月17日

エキシビションの感想を各選手について一言ずつ簡単に。


中野友加里さんは相変わらず清楚で幻想的な美しさ。彼女がトリでもよかったんじゃないかと思うくらい。キャロライン・ジャンちゃんはドーナツスピンからさらに上体を下に折り曲げるようなすごいポジションのスピンをやって見せた。あまりの柔軟性に唖然としてしまった。あれはまだ名前はついていないのかな? カロリーナ・コストナーさんはベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を思わせるオリジナル曲に乗せて大人の魅力を見せてくれた。浅田真央ちゃんは表現力に大きな進展を見せた今シーズンを象徴するような演技。キム・ヨナさんの「Just a girl」は以前DOIで見た時はあまりうまく踊りこなせていなくて、競技会での実績では格下の武田奈也さんや水津瑠美さんとくらべても見劣りがする感じだったので心配したのだけど、あの時よりはだいぶ板についてきてキュートに踊れていたと思う。

高橋大輔選手は不思議系のプログラムだけど見慣れるうちに何だかわかった気になるようなならないような。ステファン・ランビエール選手は情緒たっぷりにロミオを演じて見せた。私はどうも彼とは音楽的な感性が合わないのかファンのみなさんが絶賛するほど彼の演技を素晴らしいと思ったことがないのだけど、この「ロミオとジュリエット」は今までに見た彼のプログラムでは一番好きかも知れない。

川口&スミルノフ組は奇抜な衣装が印象的だが楽しそうにいきいきと踊っていた。川口悠子さんのおかっぱ頭はちょっとどうかと思う。本当はもっとかわいい人なのにもったいない。サフチェンコ&ショルコヴィ組は競技用のプログラムでは高難度の技を無理やり詰め込んでいる印象が強いのだけど、エキシビションでは情感のある演技を見せてくれた。

ベルビン&アゴスト組はヒップホップに乗せての軽快なダンス。ただヒップホップらしさは高橋選手にくらべるとあまり出ていないかな、と思った。ドムニナ&シャバリン組はこれまで荒削りだが激しい動きの踊りが魅力のカップルという印象だったが、エキシビションではしっとりとした大人のムードの演技だった。


それにしてもテレビ朝日の放送! 真央ちゃんのインタビューが入ったのはいいとして、ちょっと演技を省略し過ぎだろう。放送を見ながらジョニーやエヴァンのファンの悲鳴が聞こえてきそうだった。

Bookmark and Share BlogPeople 人気ブログランキング にほんブログ村

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

管理者の承認後に反映されます。

http://vita-cantabile.org/mt/tb-vc/339

コメント

GPファイナルのエキシビジョンを見ましたがガッカリですね。
来年からのシリーズ、ファイナルはNHKで放映してほしいと切に願います。

-> moonさん

選手たちの演技には十分満足したのですけどね。テレビ局はファンの声に耳を傾ける気はないようです。

川口さんの演技を流してくれたのは良かったのですが、いつものことながら、真央ちゃんあおりコーナーが長すぎます。真央ちゃんのインタビューや多少の演技レビューはともかくとして、芸能人に真央ちゃんの話をさせたりとかは全く不必要だったのでは。去年より時間は1時間減ってますし、全員は無理でもせめて日本選手+メダリストは放送して欲しかったですね。

さすがに真央ちゃんファンの私にも「やりすぎ・・・」と思わざるを得ない番組でしたね。(-_-;)。ず〜〜っと前から思っている事なのですが、アマチュアスポーツの放送は全てNHKでやって欲しいです。
どれもあまりに脚色が行き過ぎていて、純粋にそのスポーツを楽しみたいファンにとてはちょっと・・・・・

さて、真央ちゃんのエキシビション、とってもステキでした。競技としての演技ではなかったこともあってか、彼女の強さ以外の、繊細でけがれのない美しさと滑らかさが出ていてよかったです。
彼女の演技は、本当にショパンの調べにあってますね(⌒▽⌒)

-> モモさん

女子以外は二人(組)ずつでしたからね。ヨナさん以外はアンコールも省略されましたし。過去の名演技のプレイバックとかも中途半端で落ち着いて見られませんでした。聞く耳を持たないということに全く腹が立ちますね。


-> ぶるうらぐうんさん

真央ちゃんのインタビューはよかったのですが、あまりに余計なものが多過ぎましたね。過剰な演出をサービスと勘違いしているようで、選手たちへの敬意も感じられないのが残念です。

真央ちゃんはこのプログラムの時は髪も下ろしていていつもと雰囲気が違いますね。タラソワさんの指導の効果が端的に表れていて、真央ちゃんの新たな魅力に溢れた素晴らしいプログラムだと思います。昨シーズンから真央ちゃんがショパンの音楽に浸りながら表現を深めていく様子が見て取れてうれしいですね。

真央ちゃんのEX、せつないナンバーすね。So Deep Is A Night 月の光もないよな哀しみの歌がながれてますけど、真央ちゃんと中和して、ほどよい。なんかぐっときちゃいました。黒髪もね。
(「別れ」っていうより、後で曲につけた歌詞に合わせた振り付けなんですかね)
 ヨナちゃんの肩でかぜきってすべる少女もかわいかったす。
 ふたりのこういうの見られるのは貴重かなと、思います。あと1年くらいは私も「ちゃん」づけでよばせてほしいです。

-> やまぼうしさん

エチュード第3番はショパンが残した最高の名旋律ですからね。真央ちゃんもそれをしっかりと心と体で感じて表現しているな、と思います。「別れの曲」という呼び名は確か映画で使われたことをきっかけに広まったもので、ショパンの意図したタイトルではないはずです。あのプログラムでは純粋に音楽に合わせて演技しているのではないでしょうか。

なんだかんだと言って真央ちゃんのことはおばあちゃんになるまで“ちゃん”づけしていそうな気がします。^ ^

CSでの放送は、ほぼ完全バージョンの上にエキシビは(競技は音声切り替えが必要でしたが)解説なしだったのでかなり良かったです。断言は出来ませんが、BSでもエキシビだけ地上波よりずいぶん遅れての放送ですし、真央ちゃん特集は別枠で用意しているようなので、解説なしではないかもしれませんが、多くの選手を放送してもらえるのではと想像しています。

-> モモさん

CSでの放送、よかったみたいですね。BSでもエキシビションだけは全ての選手の演技を放送してくれるといいのですけどね。

コメントを投稿

最新のコメント

author

author’s profile
ハンドルネーム
sergei
モットー
歌のある人生を♪
好きな歌手
本田美奈子さん、幸田浩子さんほか
好きなフィギュアスケーター
カタリーナ・ヴィットさん、荒川静香さんほか

最近のつぶやき

おすすめ

あわせて読みたい

Giorni Cantabili を読んでいる人はこんなブログも読んでいます。