「真夏のSounds good !」

2012年9月 4日


先日AKB48真夏のSounds good !」のPVがフル尺で公開された。私にとってこの曲の最大の魅力は、NMB48所属で現在はAKB48を兼任しているみるきーこと渡辺美優紀さんが前面にフィーチャーされていることにある。というか正確な順序でいうと、この曲のPVで見慣れないメンバーが目立つ位置で踊っているのが気になって、後述の「ナギイチ」も確認してこの美少女が4月からAKB兼任となった渡辺美優紀さんであることを知ったのだった。そんな次第で私の認識ではこの曲は“みるきーのための曲”という位置付けなのだが、特に2番以降はセンターまゆゆの右隣という絶好のポジションをもらっており、運営サイドが彼女にかける期待の大きさが窺い知れる。

ここで気になるのは、髪型を普段はあまりしないツインテールにしていることである。AKBでツインテールといえば何といってもまゆゆこと渡辺麻友さんが有名で、というより彼女の存在によってこの髪型の魅力が広く一般に周知されることになったといっても過言でない。そのまゆゆの右隣というポジションで、敢えて同じツインテールの髪型をぶつけてきたのはどういう意図なのだろう。この“次代のエース”と目される人気者をあわよくば食ってやろうという闘争心の表れなのだとすれば、なかなかの根性である。

あるいは“W渡辺”を前面にフィーチャーすることでおじさん世代に訴求しようという運営サイドの戦略と深読みすることも可能かも知れない。しかし、私の知る限りではこの二人の渡辺さんが同じチームBで活躍するという状況を“W渡辺”と呼んでいるのはメディアなど周辺だけで、当事者サイドがそういうアピールをしている様子はないので、それも不自然な気がする。まあいずれにしてもこれからのアイドル界を担っていくであろう美少女二人によるツインテールの競演が楽しめるのはうれしいことである。

曲そのものは昨年の「Everyday、カチューシャ」やその前の「ポニーテールとシュシュ」にくらべるとやや地味な印象を受けるが、軽快な曲調の中にも精細な陰影を感じさせる佳曲ともいえそうだ。Bメロのリズム動機がいかにもアイドルポップスで、あまりにもベタなパターンではあるのだが、こういう適度などんくささも寧ろこの曲の魅力の一つかも知れない。



こちらがNMB48の「ナギイチ」(ショート・ヴァージョン)で、この曲の方が「真夏の…」よりもノリがよく、「…シュシュ」や「…カチューシャ」の路線を継承している気がする。ただしBメロはもう少しテンポを落としてメリハリをつけた方がよかったのではないか。

ここでもみるきーはピンクのビキニ姿で溌溂とした魅力を惜しげなく振り撒いている。彼女のダンスには独特の色っぽさがあり、みんな同じ振付けで踊っていてもひときわ引き立って見える。おそらく腰、背中から肩にかけての使い方がうまいのだろうが、これは天性の資質なのだろうか。アイドルポップスの世界も深入りすると推せるメンバーが次々と見つかって大変だが、せっかくなのでこの状況を存分に楽しみたいと思う。

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