本田美奈子さん追悼曲「wish」 初のOA
2006年9月17日
16日午後11:30からのニッポン放送『魂のラジオ』で本田美奈子さんの追悼曲「wish」がシングル発売に先駆けて初めてオンエアされた。
本田美奈子さんへの追悼の思いを込めて多くのミュージシャンが参集しこのような楽曲が制作されたというのはとてもうれしいこと。でもとりわけ素晴らしかったのは美奈子さんが病床で書き残した言葉を元に一倉宏氏が補作した歌詞だった。
前にTVで収録の様子が紹介された時に流れた一部の詞だけでもそのクォリティーの高さは十分に窺い知ることができたので、その全貌が明らかになるのを楽しみにしていた。一部聞き取れなかった部分もあったのだけど、期待に違わぬ、いやそれ以上の素晴らしい詞だった。詞のクォリティーだけで人の心をとらえることのできる歌を久しぶりに聴いたという思いがする。本当に美奈子さんは本人が志した通り本物の芸術家になったのだな、と思うと感慨無量だった。
かけがえのない今を生きること、今そこにある幸せを抱きしめること、それができれば時がきっと愛おしくなる…。晩年の美奈子さんが私達に伝えようとしていた思いが全てそこに込められている、聴いていてそんな気がした。美奈子さんの遺志を継いだ活動の名前にも反映されている「生きるために生きる」という言葉も用いられていた。「生きる」ことを無条件に肯定する、美奈子さんが晩年にたどり着いた思想を高らかに歌い上げた、素晴らしい歌に仕上ったと思う。
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