「カヴァレリア・ルスティカーナ」の舞台
2007年3月17日
昨日に引き続き朝日新聞の紙面から。土曜特集のbeにオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の舞台であるシチリア島のビッツィーニが紹介されている。
私はこのオペラは全曲通して聴いたことはないのだけど、内容は二組の男女の愛憎が織りなす悲劇。あの美しい間奏曲はこうしたどろどろとした情念の渦巻くドラマの幕間を飾るものなのだと意識して聴くとまた違った味わいがある。
決闘というと私は「三人姉妹」を思い出す。決闘の場面自体は舞台に現れず、「トゥリッドゥが死んだ」という女性の叫びだけが悲劇の終幕を告げるというドラマツルギーは「三人姉妹」と共通するものがある。「カヴァレリア・ルスティカーナ」の初演が1890年、「三人姉妹」は1900年に完成し翌年1月に初演された。チェーホフがこのオペラを観たという可能性は…、どうなのだろう?
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