阿久悠さん逝去

2007年8月 1日

いつもお世話になっているAlexさんのブログで思いがけないニュースを知った。作詞家の阿久悠さんが今日午前、尿管癌のため亡くなった。70歳だった。

急なことなので何と言っていいのか今言葉が思い浮かばない。阿久悠さんの作品で自分にとって最も思い入れの深いものは何だったのか、今さら考えても考えがまとまらない。それほど日本の歌謡界で広汎な活躍をした方だった。取り敢えず今思いつくエピソードをいくつか並べてみる。


河島英五さんが亡くなった時に寄せた追悼のメッセージの中で、ヒット曲の「時代おくれ」について、当時「特に河島による詞が素晴らしい」という評が多かったという思い出を語っていた(実際は阿久悠さんの作詞)。それだけ歌手の個性に応じた詞を提供していたという証だろう。


NHKによるBS放送が始まった頃、そのテーマ曲としてシンシア(南沙織)さんの歌う「ファンレター」という歌が流されていた。特にヒットした曲ではなかったが、私はこれを聴いた時「プロの作詞家というのは凄いものだな」と舌を巻いたのを覚えている。とても心に残るいい歌だった。


心からご冥福をお祈り申し上げたい。

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作詞家の阿久悠さんが死去

作詞家の阿久悠さんが死去 70歳 [イザ・産経新聞]...

阿久悠さんによせて?

明日から甲子園で、夏の全国高校野球が始まりますが、 毎年、応援曲としてブラスバンドで演奏される曲に、 阿久さん作詞、都倉俊一さん作曲、山本リンダさんの歌で...

コメント

夕方、TVのニュースに驚きました。阿久悠さんは、日本の歌謡曲の神様みたいな、いるのが当たり前のような存在に思えていたので、残念。70歳、もっと生きてほしかったです。あまりに功績が多すぎて、
どの作品を思い出して話したらいいのか、まとまらないですね。

90年代だったか、著書『書き下ろし歌謡曲』でしたかで、「今はミュージックはあるがソングがない」と仰っていたのがつよく心に残っています。日本の歌謡曲という文化を見直したいですね。

昭和を代表する作詞家の1人、阿久悠さんの訃報を夕方のニュースで知り大変驚きました。

近年は作家としての活躍をしていました。
数年前BSで作曲家の都倉俊一さんと一緒に出演されていた事を思い出しました。

近年の音楽状況には嘆いていらっしゃいました。
昭和の歌謡史に欠かす事のできない阿久さんのご冥福をお祈りします。

-> ysheartさん

私も「書き下ろし歌謡曲」は読みました。ちょうど“J-POP”という言葉が使われ始めた頃、これからの日本のポピュラー音楽はどこへ行こうとしているのか、と思いながらこの本を含めて随分阿久悠さんの文章を読んだものです。この方がいなくなるのは心細く感じてしまいますね。


-> moonさん

昭和の歌謡曲の大御所というべき方でしたね。私は90年代以降の日本のポップスについて考える時、いつも阿久悠さんのことが念頭にありました。いなくなってしまうのは寂しい限りです。

本当に昭和の時代の終焉ですね。
本当に淋しいですね。

数々の作品の中で1番心に残っている曲は1985年の作品"熱き心に"です。私が尊敬している大瀧詠一さんとの作品というのも一因です。
作詞家の持っている"言葉の引き出し"は凄いとものだと思ったものです。
言葉の持っている力、時代を映し出す言葉の力というものを感じました。

また言葉の持っている力は、いつの時代も普遍であると思いました。

こんばんは!
岩崎宏美さんのオフィシャルでメッセージが更新されました。
阿久悠さんの訃報を聞いたときニューアルバムのための「つばさ」をレコーディングしていたそうです。
阿久悠さんの歌も歌っていかなければ…こないだのコンサートで「生かされている自分」について語っていた岩崎さんらしいメッセージになっています。
話は変わりますがコンサートで「つばさ」を若い人たちにも歌いついでもらいたいと語っていましたが、日曜日ののど自慢で岩崎さんがゲスト出演したときに「つばさ」を歌った出場者がいたそうで喜んでいたそうです。

NHKで阿久悠さんの特別番組が放送されます。
あす金曜日 NHK総合
プレミアム10
「ありがとう阿久悠さん〜日本一のヒットメーカーが生んだ名曲たち〜」
午後10:00〜11:28 (88分)

昭和をなつかしく感じることにしたいです。

阿久悠さんが亡くなられたと聞いて、又、心がしんみりしました。
なんか亡くなる方多いよね。。。
阿久悠さん(本名かと思ってました)の曲は、特に子供の頃、テレビにかじりついて歌謡曲を聴いていたので、歌える曲がいっぱいあふれるくらいにあると思う。ピンクレディーの曲も、これが男の人の作った曲?と子供ながらに凄いと感じたものだった。「サウスポー」は、スポーツと恋を入れてある曲だった。「UFO」これは大好きで、今でも家で踊っています。ピンクレディーの新曲が出る度に振りを覚えるのが当時は日課でした。
スタ誕の審査員でいらしたのも思い出に残っています。田舎にも来られたのでした。

-> moonさん

番組情報ありがとうございます。こんなに早いタイミングで追悼番組が決まるというのはさすがに昭和の歌謡界の大御所ですね。

「熱き心に」は私も好きな歌です。こういう大人が聴いても共感できる詞を手がけた数少ない作詞家の一人でしたね。いつまでも色褪せない歌をたくさん残して下さった方でした。


-> Alexさん

宏美さんのサイト確認しました。昨日「つばさ」を収録していたんですね! プラハではオーケストラのみの収録で、こちらで歌入れをしたということなのか、それともバックコーラスの部分だけを日本で収録したのか、その辺がちょっとよくわかりませんが…。

いずれにしても宏美さんにとって阿久悠さんは大切な存在だったことがよくわかりますね。これから阿久さんの思いを歌い継いでいかなければならないというのは責任重大ですが、ぜひ今後も素晴らしい歌を聴かせて欲しいですね。


『のど自慢』の情報ありがとうございます。美奈子ファンでご覧になった方はいないみたいで全く話題になっていませんでした。

こういう場で「つばさ」を歌った方がいたというのはとてもうれしいです。宏美さんの思いがますます広がっていくことを心から願っています。


-> ハイジ

阿久悠さんは本当に幅広い作品を手がけた方でしたよね。ピンクレディーから河島英五さんまで、それぞれの歌手に相応しい詞を作ってしまう才能には驚嘆するばかりです。もうこんな方はなかなか現れないでしょうね。寂しくなります…。

自分は、あまりメジャーではないのかもですが、
一番印象に残っているのは西城秀樹の『ジャガー』ですね。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND2463/index.html
 
三木たかしさんが作ったバリバリにロックしてる曲と相まって、
とても当時の社会にはそぐわないものに仕上がってると思うんですが、
特に間奏のあのセリフが強烈でした・・・。
 
『君が死んだらオレは死ぬ。でも、オレが死んでも君は死ぬな!
君一人でも愛は生きる。 オレ一人では愛は死ぬ!
じゃべるな! 何も言うな! 目を見ろ、何が見えた?
炎が見えたか? 君を愛する炎が見えたか?
さあ来い! 飛んで来い! 抱いてやる! 抱いてやるー!』
 
ってヤツです。
当時子供だったので、これ聞いてブッ飛んだ記憶があります。
もちろん阿久さんが考えたものなんでしょうが、このセリフを思いつく感性って・・・。
今ではとても恥ずかしくて、ヒデキはこのセリフ言えないでしょうね・・・。
 
もしご存知でなかったら、一度聴かれる事をお奨めします!

阿久悠さんの作品集を聴きたくなりました。
併せて筒美京平さんの作品集も聴いてみたくなりました。


-> ボランチさん

「ジャガー」ですか、知りませんでした。熱い歌ですね。あまり暑苦しい夜には聴かない方がいいかも。^ ^ いや、むしろ暑い夏にこそ聴くべき歌でしょうかね。

セリフは強烈ですね。ヒデキには今こそ言ってもらいたいです。私もこんな風に愛を語れたらいいな、とも思います。まあ私は「似合わぬことは無理をせず」「好きな誰かを思い続ける」「時代おくれの男になりたい」方なんですけど。^ ^

本当に多彩な歌の世界を築いた方でしたね…。


-> moonさん

阿久さんも筒美さんも膨大な作品を残していますね。全容を知るのは大変なことでしょうね。

こんばんは
何度もすいません
のど自慢の話はうちのブログにギムリンさんが「つばさ」を歌われた方の応援をされてた方のブログを紹介してくださっています。
ameblo.jp/wechigoya96/entry-10041470415.html

記憶違いでなければ「熱き心に」の編曲は井上鑑さんです。

早速、「人間万葉歌~阿久悠作詩集」を買いました。
併せて「筒美京平作品集」CD9枚も買いました。
大人買いをしてしまいました(苦笑)。
昭和歌謡史を見つめてみます。

以前BSに筒美京平さんが出演していました。
滅多にメディアには登場しないだけにDVD-Rで保存した記憶があります。

宇宙人ジョーンズのCMでは"舟歌"が使用されていましたね。

-> Alexさん

ブログのご紹介ありがとうございました。高校生が歌ってくれたんですね! 美奈子ファンとしてうれしいですし、宏美さんにとってもうれしい出来事だったでしょうね。

サビにいく前に鐘二つが鳴ってしまったというのが残念ですが。^ ^


-> moonさん

随分大胆な大人買いですね。^ ^ 筒美さんも極めて露出の少ない方ですよね。

井上さんは大瀧さんとつながりの深い方ですね。ただ調べてみたところ「熱き心に」の編曲はどうも大瀧さん自身のようです。

「舟歌」ほ大人の男が聴いて泣けてくる歌ですよね。それこそアメリカ人や宇宙人にも通じる情感かも知れませんね。

「夏に御用心」も阿久悠さんの作品だったのですね。。。
小学校の5年の時、この曲、友達とのど自慢大会で振り付けしながら歌った記憶が今でも鮮明に残っています。
私は子供の頃、のど自慢大会によく出場していました。
全く緊張することなく。
今じゃ、信じれん。

今、NHK見ているんですが、Charがブレイクするきっかけとなる
『気絶するほど悩ましい』 『逆光線』 『闘牛士』 などの
一連の “歌謡曲ロック” といわれていたものもそうだったんですよね・・・。
というか、“売る事” にあえて照準を絞ってリリースしたもので、
そのために阿久さんに頼んだようですけど・・・。
 
今でこそ、演歌からポップス、アニメソング等に至るまで
色々な詩を書いていたのが改めて注目されていますが、
当時、いわゆる “ニューミュージック” といわれていたアーティストにも
詩を提供していたっていうのも、
これまた、とんでもない事のように思いますよ・・・。

sergeiさんの仰る通り、井上さんと大瀧さんは深い繋がりがあります。
予断ですが、大瀧さんのストリングス編集のアルバムNaiagara Classアルバムの編曲は井上さんがしています。

1985年に発売されたB-EACH TIME LONGも井上さんが携わっています。
このアルバムは曲と曲の間がストリングスになっています。

-> ハイジ

阿久さんは桜田淳子さんの曲も手がけていたんですね。「夏にご用心」という歌は知りませんでした。「わたしの青い鳥」とか「十七の夏」なら知っているんですけどね。

子供の時は余計な羞恥心とかうまく歌おうという欲がないから何でも素直に歌えたんでしょうね。私も今ではほとんど人前で歌うことはなくなってしまいました。阿久さんもそうだったようですけど。^ ^


-> ボランチさん

私もNHKの特番見ていました。当時は今では想像もつかないくらいジャンルの壁というものが厳然と存在していたみたいですよね。その中でも幅広くいろんな歌手に詞を提供していたというのは驚嘆すべきものがありますね。

Charがブレイクするきっかけも阿久さんだったんですね。自分としてはやはり(こればっかりですが)フォーク歌手の河島さんとのコラボレーションが実現したのも凄いことだったな、と思います。


-> moonさん

井上さんの長めのインタビューを読んだことがあるのですが、やはり大瀧さんから多くを学んだと語っていました。一緒に仕事をすることで大きな影響を受けたのでしょうね。

改めてニュースで阿久さんの作品を知れば知るほど、名曲揃いで驚きました。(不覚にも阿久さんがどの作品を書かれたのか・・ほとんど知りませんでした) 私は北の宿から〜をはじめとして、八代亜紀さんの曲も大好きですし、ピンクレディーは当然!私の幼少期に流行りましたし、まだ70歳とお若いのに残念ですね。ご冥福をお祈り致します。

-> ももこさん

いろいろと作品が紹介される度に「これも阿久さんだったのか!」と驚くものが多いんですよね。ピンクレディは幼稚園の先生たちが休み時間に振り付けを練習していたのを覚えています。^ ^

まだまだこれからの日本の音楽について辛口に語っていただきたかったです。惜しい人を亡くしましたね。

「熱き心に」の編曲者を調べて見ました。
勘違いしていました。
編曲は前田憲男さんでした。
失礼致しました。

「ジョニィへの伝言」をピアノとギターで弾いて見ました。
この曲はギターよりピアノの方が原曲のイメージのまま弾けました。

弾き語りは思っていた以上に難しいです。
プロの歌手を改めて尊敬致しました。


-> moonさん

前田憲男さんはこの少し前に発表された「冬のリヴィエラ」でも大瀧さんの曲を手がけていますね。あらためて「熱き心に」を聴いて弦楽のフレーズはリズムの刻み方などに共通するものを感じました。


弾き語りは難しいでしょうね。歌も楽器もできない私はなぜそんなことができるのか不思議に思ってしまいます。^ ^

冬のリビエラの編曲は前田憲男さんですね。
因みに大瀧さんは「夏のリビエラ」というタイトルでセルフカバーしています。
アルバム「SNOW TIME」に収録されています。

幼少期から楽器には親しんでいます。
7年程前からはオーボエを吹いています。
難しいです。

私の歌より妻の歌の方が上手です。
少し悔しいですけど・・・。

ZARDの曲を私が弾いて妻が歌っています。
悲しみが浄化されつつあります。

これが私たち夫婦の追悼です。

こんにちは。
明日から夏の高校野球全国大会が始まりますが、
阿久悠さん作詞「狙い撃ち」「サウスポー」が応援曲として
定番になっているのを思い出し、記事にしてみました。
阿久さんは甲子園を聖地としてあがめ、高校野球は全試合を毎年
テレビ観戦されていたと聞きました。
天国からきっと観戦されることでしょうね。
阿久さんが作詞された「狙い撃ち」「サウスポー」の曲に
耳を傾けながら・・。

-> moonさん

「冬のリヴィエラ」のセルフカヴァーというのがあるのですか、知りませんでした。一度聴いてみたいです。

ZARDの曲を夫婦共演とは素晴らしいですね。泉水さん喜んでおられることでしょう。


-> tattiさん

いよいよ明日から始まるんですね。阿久さんは高校野球がとてもお好きな方でしたね。観戦しながらご自身の曲を聴く気分は格別だったでしょうね。

阿久さんは「狙いうち」や「サウスポー」など野球を題材にした歌詞を書いたばかりでなく、選抜高校野球大会の大会歌「今ありて」を作詞されています(作曲は谷村新司さん)。これからも阿久さんの魂は高校球児たちと共に歩んでいくことになるでしょう。

阿久さんは、高校野球の選抜大会歌「今ありて」やテレビ朝日系「熱投甲子園」のテーマ曲「ああ甲子園、君よ八月に熱くなれ」の作詞も手掛けておられたんでしたね。

阿久さんは亡くなられましたが、
阿久さんの創られた歌詞は永久に歌い継がれていくことでしょう。


-> tattiさん

『熱闘甲子園』のテーマ曲というのもありましたか。本当に野球がお好きだったんですね。

“シンガーソングライター”が今ほど売れてなかった頃は、僕はちょっと毛嫌いしてました。今聞くと、場面が目に浮かぶ名曲ばかり。ちょこっと切ない詞もいい。「もしもピアノがひけたなら♪」って、好きでカラオケでよく歌ってた。あれも阿久悠だったんだ。
「あの鐘を鳴らすのはあなた♪」も好きで、あれも阿久悠。これは希望に満ちた詞。
これからリバイバルヒットする名曲、いったい何曲あるか、検討つかない。

-> やまぼうしさん

あらためて偉大な人だったな、と思い知らされますね。子供の頃から知ってはいたけど、今聴き直してみて初めてそのよさがわかってきた、という歌もたくさんありました。

「あの鐘を…」は素晴らしい名曲ですね。聴きながら目頭が熱くなってくるのをどうすることもできません。

今日また新発見しました。
TBSで放送の阿久悠さんの追悼番組で、ウルトラマンタロウのテーマ曲、ピンポンパンのテーマ曲、高校サッカーのテーマ曲も阿久さんの
作品であることを知りました。

改めて昭和の巨星の作品を聴きたくなりました。

-> moonさん

TBSの追悼番組、私は録画しました。明日にでも見ようと思っています。本当に多彩な作品を残した方でしたね。

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