アイスショー二題

2008年1月17日

先日放送されたアイスショー二つについて少しばかり感想を。


ジャパン・スーパー・チャレンジ

お遊びの大会にしてはみんな技術的に手抜きのない演技をしていたのが目を引いた。安藤美姫さんなどはエキシビション用のプログラムにも関わらず律義にキャメルスピンでのチェンジエッジなどという小技を採り入れていた。浅田舞さんはフリップを跳んでいた。NHK杯から全日本にかけてやや不調だったので心配していたけど、だいぶ調子を取り戻してきたようで一安心。

テレビでは前半と後半の間に放送された荒川静香さんはスパイラル姿勢からトリプルトウループ–トリプルトウループのコンビネーションを跳んでみせた。プロになっても技術のレベルを維持しているのは本当に素晴らしいと思う。真央ちゃんと合わせてアイスショーで女性スケーターのトリプル–トリプルのコンビネーションジャンプが二回も見られるなんて日本でなければあり得ないな、と感嘆した。

その浅田真央ちゃんが最後に跳んだアクセルは見ていて「あれ?」と思いつつも「まさか」と頭の中で打ち消してしまったのだけど、やはりトリプルアクセルだったようだ。競技会だったらおそらく回転不足をとられたのではないかと思うけど、演技の終盤に軽々と跳んでしまうとはやはりただ者ではないと再認識した。


スターズ・オン・アイス

テレビ東京の放送は余計なVTRもなくさくさくと進んで快適だったのだけど、前半は演目がややおもしろくなかったように感じた。アメリカでやっているものをそのまま持ってきたのだろうけど、もっと日本の観客を意識した演出を施すべきだったのではないだろうか。特に伝説のバンドとかいう演目はアメリカのポピュラー音楽に疎い私には何のことかわからず退屈してしまった。

そんなこともあって、また日本のゲストスケーターたちは地上波で放送されていたのでBSでの放送はノーカットでやるとわかっていたのだけど見逃してしまった。そしたら地上波ではカットされていたサーシャ・コーエンさんのもう一つの演目「Anytime, anywhere」が放送されたということを後で知りかなり後悔…。しかしそれはともかく久しぶりにサーシャの演技が見られたのはうれしかった。

やはりこの人の演技はいつ見ても美しい。競技で見る時にくらべて適度にふっくらしていることでより女性らしさが感じられたような気がする。実況アナウンサーは競技への復帰にも意欲を見せていることを伝えていた。技術の進歩が著しい女子のフィギュアスケート界にあって彼女が競技者として今後どの程度やっていけるのかは正直よくわからない。しかしもし本当に戻ってきてくれるのならまた心から応援して上げたい、そう思わせてくれるショーでの演技だった。


なお「Anytime, anywhere」はサラ・ブライトマンさんによる「アルビノーニのアダージョ」の翻案であり、申&趙組もこの曲を元にした歌で演技していた(こちらはおそらくララ・ファビアンさんによるヴァージョンだと思う)のでこの日は実質同じ曲で二つのプログラムをやっていたことになる。そのあたりのすり合わせは事前に行わないのかな、と疑問に思った。

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コメント

こんにちは。
スターズ・オン・アイス大阪公演に行ってきましたが
サーシャの「Anytime, anywhere」よかったですよ。
間近で観れてため息が出るほどでした。
今日から東京公演ですね。
当日券もあるでしょうから、是非観に行かれてはいかがでしょう。
こんな機会は滅多にないと思うので。

私的には特に今回、テレビではシングル(特に女子)の演技を主に見ているものですから
ペアの演技をじっくりと目の当たりに見れてよかったです。

特に、キョウコ・イナの活躍は
以前にテレビで見て興味を持っていたので
今回、目の当たりに見れて感動しました。
パートナーをジマーマンに替えてなお
俊敏な動き、キュートな魅力があって
ジマーマンも、片手でキョウコを軽々と持ち上げ
くるくる回すなど、
ほかのペアにはできないことをやって見せてくれました。

ショーの終盤は、SOIメンバーの出が遅く
観客はちょっとしらけていましたが、
ゲストで最後の荒川さんが
自分の演技が終わっても、リンクに残って
観客と一緒になって
「早く早くSOIメンバー、出てきて〜」といったゼスチャーを
してくれるなど、
ショーをケアしてくれて和んだ気持ちにさせてくれました。

テレビでは放送されないことも
いろいろと実感できるので、会場に出向くのは絶対に良いと思います。

BS観戦組です。サーシャの演技にうっとりしてしまいました。
元祖柔軟性の本領発揮、でもただ柔らかいだけではなく
美しさも存分に見せてくれたのはさすがです。
トリノから随分フィギュア界の構図も変わってしまい、
彼女が復帰してもどの辺に入ってくることが出来るのか
ファンとしては非常に心配するところなのですが、
どんな時でも応援していくのが本当のファンだと思っていますので、
その時には心から彼女を応援していきたいと思っています。

-> tattiさん

生鑑賞レポートありがとうございます。伊奈恭子さんはジェイソン・ダンジェン選手と長野オリンピックに出場したのを懐かしく思い出します。アメリカ代表とはいえ元々は日本人で、日本で開催されたオリンピックに出場したことに特別な感慨を抱いていたようですが、当時日本ではあまり注目されなかったのを気の毒に思っていました。でもこうしてプロとして長い間活躍されていて素晴らしいですね。

荒川さんはどこまでも気配りの人なんだな、と感心させられますね。東京公演、行けたら行ってみたいです。


-> sashaさん

サーシャの柔軟性はただアクロバティックな意味ですごいというだけでなくて、それを音楽表現に生かしているのが素晴らしいですよね。今はすっかり女子でもトリプル−トリプルのコンビネーションジャンプがないと世界大会での表彰台には届かないという時代になっていますけど、サーシャにはサーシャにしかない美しさがありますので、ぜひまたアマチュアの競技会での活躍が見たいですね。

私もBSを見ました。
思わずサーシャの存在感、美しさを再認識しました。
素晴らしいと思いました。

-> moonさん

サーシャ、素晴らしかったですね。ぜひまた競技会でも見たいものです。

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sergei
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