四大陸選手権2008 女子シングル

2008年2月17日

浅田真央ちゃん ノーミス(?)の演技で優勝

最初のトリプルアクセルは完璧な出来映え。その後も2種類のトリプル–トリプルのコンビネーションジャンプを含めノーミスの素晴らしい演技で優勝を飾った。ただジャンプの構成が女子としては考えられないほどハイレベルのものだったのでダウングレードさえなければ記録的な点が出るだろうと思ったが意外に抑えられていた。ジャッジスコアを見るとやはり一つ目のフリップ–トウループのトウループの方がダウングレードされていた。SPもそうだったが女子はテクニカル・スペシャリストの判定がかなり厳しかったようだ。しかし事実上はほとんどノーミスと言っていい出来で、真央ちゃんならではの素晴らしい内容での優勝だったと思う。SPの苦手意識も克服して、いい精神状態で世界選手権に臨むことができるのではないだろうか。

注目された新しい衣装は、スカート部分の色合いがこの曲のイメージからすると明る過ぎる感はあるものの、シックでありながらかわいらしくもあり、真央ちゃんによく似合っていたと思う。


安藤美姫さん 4回転サルコウは不発

久しぶりに試合で4回転サルコウに挑戦するということで注目された安藤さんのフリーだが、結果はパンクしてダブルになった。その前のルッツからのコンビネーションがうまくいかなかったことで引きずってしまった面もあるのだろう。ルッツはSPからやや不安定だった感があり、万全の状態でサルコウに挑戦できなかったのが惜しまれる。ジャンプに二つミスが出たことでジョアニー・ロシェットさんに抜かれ3位に甘んじたが、この大会で守りに入って2位を死守してもあまり意味はないので、果敢に挑戦したことに意義があると見るべきだろう。練習での成功率は高かったようなので、またいずれかの機会に挑戦して欲しい。


そのほかではやはり韓国の新鋭、キム・ナヨンさんの健闘が目を引いた。韓国では何といってもキム・ヨナさんの実力が抜きん出ているが、ヨナさん不在でも観客を湧かすことのできる選手がいたとは心強い。ルッツやフリップには安定感があり、今後どこまでヨナさんに追いすがっていくことができるか楽しみだ。

そのキム・ヨナさんが欠場になってしまったのは何とも残念。しかし腰を痛めたとあっては仕方ない。早く治して世界選手権では元気な姿を見せて欲しい。

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[フィギュア]四大陸選手権:ライバルの影なき勝利

上位選手の演技を見ていましたが、最初から最後まで、最も安定感があって、スケーティングやスピンも相当に高い所まで仕上げてきていたなあ、と思いました。 ...

コメント

真央ちゃんはハイレベルなスケーティングを見れたと思いました。
ジャッジは本当に厳しいと思います。
それだけ真央ちゃんもレベルアップしていると思います。
世界選手権も期待できそうですね。

2年ぶりの4回転サルコウに果敢に挑んだ安藤さん。
結果は失敗しましたが挑戦したことに意義があると思います。
また次の機会に4回転に挑んで欲しいと思います。

-> moonさん

優勝した真央ちゃんも、4回転ジャンプに失敗した安藤さんも、それぞれに意義のある大会になりましたね。二人の世界選手権での活躍が楽しみになります。

個人的には、キム・ナヨン選手とジョアニー・ロシェット選手が良かったですね。韓国にまだまだ伸びしろのある選手がいたということも嬉しいですし(せっかくキム・ヨナという素晴らしい逸材がいても後が続かないのでは残念ですし)ロシェットも後半のジャンプミス以外は彼女らしいセクシーな演技でした。安藤選手は個人的には肩・太腿のケガを抱えて4サルコウは心配でしたが・・・無理なく世選までに調整してほしいですね。浅田選手の衣裳はあの位のトーンがさりげない大人っぽさを演出できていいかなと思います。3-3、ダウングレードされていたのですね!完璧なのかと思っていたのに。本当にハイレベルな滑りでした。

自分は、『フィギュア素人』なので詳しい事はわかりませんが、
昨日の高橋大輔も含め、やはり課題は精神面なんでしょうか?
 
安藤美姫はもとより、浅田真央も見た感じプレッシャーにあまり強そうには見えないので、
次の五輪ではどうなんでしょうか・・・。
スミマセン・・・フィギュアは五輪くらいでしか見ないので・・・。

-> 鳥野空音さん

ヨナさんの欠場は残念でしたけど盛り上がった大会になりましたね。女子に関しては判定がかなり厳しかったので点数が抑えられたのが少し不満でしたけど。真央ちゃんも回転不足を取られなければ歴代最高得点になっていたでしょう。新しい衣装は好みの色合いだったので感激して見ていました。今の真央ちゃんによく似合っていましたね。


-> ボランチさん

高橋選手に関しては少し前までは頼りないところが目立っていましたが、今はもう様変わりして全く心配はいらなくなったと思います。真央ちゃんは本番に強いタイプだと思いますよ。

精神面で一番不安を感じさせるのは安藤さんでしょうかね。今シーズンも練習に身が入らなくなる時期があったりしたようですし、繊細なところがあるみたいですね。それ以上に心配なのが肩の怪我です。シーズン後に手術する意向のようですが、うまくいくことを願うばかりです。

まあ不安を言い出したら切りがないですが、今の日本のフィギュアスケート選手たちはとても強くてしっかりしているので、バンクーバーでは結果がどうなるかはともかくきっと素晴らしい演技を見せてくれると思いますよ。

男子に続いて、コメントさせて頂きます。
浅田選手はSP・LP共に素晴らしかったです!あれ位のミスなら、完璧といっても良いと思います。速く、美しく、流れのある演技でした。あれ程厳しいコーラーでなくGPF程度だったら、総得点は205点以上出ていたのでは・・と思います。男子がかなりのインフレスコアだったので、余計不満が残りました。しかし逆にあれだけ厳しくエッジを取られ、DGされても、LPで132点以上・・という浅田選手もあっぱれと言えそうです。

安藤選手もサルコウと最初のコンボ以外は、スピードがある中丁寧で、ワールドに向けて調整出来ている感じではありました。4Sは練習では綺麗に着氷していましたし、遠くない将来試合で降りる日も来そうです。

ロシェット選手の今季最高のSP/LPのおかげで、試合そのものがとてもスリリングになりました。彼女のワールド、昨年のリベンジもとても楽しみになりました♪

-> 東京兎さん

女子のご感想もありがとうございます♪

真央ちゃんは素人目には完璧に見えたんですけどね。もっとすごい点数を出して欲しかったですが、それは世界選手権にとっておいたと思うことにします。

安藤さんは最初にミスがあってもそこで崩れずに立て直したところにトリノオリンピックの時からの成長が見られましたね。4回転はまたいつかやってくれそうな気がします。

ロシェットさんは認定されなかったとはいえSPでトリプル−トリプルを成功させて驚かせてくれましたね。若い選手に負けずに新たなことに挑戦する姿勢が素晴らしいです。彼女のお蔭でスリリングな試合展開になりましたね。

世界選手権ではこれにヨナさんなども加わってさらに目が離せなくなりますね♪

これからもどうぞよろしくお願いします。

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