琴光喜 朝青龍戦の連敗をストップ

2008年3月22日

大相撲春場所十三日目、大関琴光喜は横綱朝青龍を上手出し投げで破り、対朝青龍戦の連敗を28で止めた。

立ち合いすぐに琴光喜が右、左と差して両差しに。横綱は辛うじて右を巻き替えて右四つでこらえる苦しい体勢だが、流れの中で左上手をつかむと巧みに琴光喜の右下手を切って徐々に体勢を立て直した。しかし琴光喜も切られた下手をすぐに取り直すと今度は逆に横綱の上手を切り、すかさず体を開いて上手から出し投げを打り、屈辱の連敗を喫していた宿敵を土俵に這わせた。

今場所は序盤から大崩れしてどうしたことかと気を揉ませたが、やっと後半になって調子を取り戻し、このまま一生勝てないのではないかとさえ思われた難敵から漸く勝ち星を手にすることができた。どうもその前の日の琴奨菊戦から横綱の調子がおかしいようなのだけど、ともかく彼らしい相撲で勝てたので、これで苦手意識を払拭してくれるといいのだけど。それにしてもここにくるまでの長かったこと…。ファンとしてやっと一息つけた気分がする。

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コメント

いや〜〜面白くなって来ましたね^^
まさか朝さんが連敗するなんて・・・
千秋楽で優勝決定戦!なんて展開だと嬉しいです!

-> がちゃ子さん

終盤にこれほど両横綱が崩れるとは予想してなくて、思わぬ波乱に驚いています。優勝争いは俄然おもしろくなってきましたが、個人的には琴光喜が勝ち越せるかどうかが気になっています。^ ^

負けて観客があれだけ喜ぶのは、一見、昔の北の湖みたいですが、
やはり根本はまったく違うんですよね・・・。
 
この横綱は、そのあたりをどう捉えているのか・・・が知りたいですね。
まあそれこそ 「そんなの関係ない」 って感じなんでしょうけど・・・。(笑) 

こんにちは!

熊本の行司です。

また伺います!

塘居 輝也

横綱朝青龍が負けて嬉しいと思うのは私だけではないと思います。
琴光喜はそれにしても長いトンネルをようやく抜けましたね。

-> ボランチさん

北の湖も憎らしいほど強い、などと言われましたが、朝青龍への風当たりはそうしたものよりもさらに強くなっているようですね。本人がどうとらえているのか気になりますが、明日優勝でもすればインタビューで聞けるんでしょうかね。


-> 行司さん

はじめまして。コメントありがとうございます♪ これからもよろしくお願いします。


-> moonさん

朝青龍は敵を作り過ぎましたね。琴光喜は本当にやっと、という感じでした。

朝青龍の勝ち方や態度は、昭和30年ごろのALLWAYS3丁目の夕日の腕白ガキ大将に似てるとゆうか、雛形みたいな感じだよ。当時は子供も父兄や先生もちろん社会も寛容に認めていた雰囲気だったと思うが・・。
朝青龍バッシングは、アレ流がまかり通ると、バッシング者が心酔してる何か(ルール伝統品格正義因果報応etc)が崩れるのが気に障るとか世の中の為にならないとか、妙なバイアスかかり過ぎのように思うが。
大鵬北の湖の記録からは遠いし、まだ27歳、もっともっと実力向上の時期、力のピークはこれから。30歳頃から品位がついてきて名横綱に
なるかもしれんし、否かもしれんし、これも楽しみかな。
とにかく、一人に求め過ぎで且つ壊そうとし過ぎで更に潔癖し過ぎ・・
(貴族や宦官みたいなのが威張り過ぎてない?最近の日本・JAPAN)
(横綱を責める人の心は醜いのではと思う今日この頃かな・・・)

-> PINさん

はじめまして。コメントありがとうございます♪

朝青龍の振る舞いは一昔前のやんちゃなガキ大将のイメージそのままですね。^ ^ 私はその映画を見てなくて、昭和30年にはまだ生まれていなかったので当時の時代の雰囲気みたいなのはよくわかりません。ただ、以前ガッツ石松さんがTVに出演した時に自分の子供時代を振り返って、いろいろと悪さをしたけれども当時の世の中は子供とはそういうものだとして受け容れてくれた、といった趣旨のことを述べていたのを思い出します。私も朝青龍へのバッシングを見ていると誰もが優等生を演じなければならない今の時代の息苦しさのようなものを感じます。また、彼のことを口角泡を飛ばして糾弾する人たちが、それよりもはるかに重大な問題であるはずの時津風部屋で起きた刑事事件のことにはさほど意を払っていないように見えることも気になっています。

ただ朝青龍も横綱になってもう5年にもなるのだからそろそろ人の意見にも聞く耳を持ったらどうか、とも思います。そんなわけで私はいわゆる“朝青龍問題”には傍観者の立場を貫こうと思っているところです。

貴重なご意見ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

sergeiさん、情報格差(勝者/敗者)の真っ只中で積極的?な「傍観者の立場」を取り続けるのは今もっとも難しいかもしれません。さすがというか立派なスタンスだと思います。
現在は情報を持っている(持ち過ぎている)人間の方が行動が難しいかもしれないですね?! 一億総ジャーナリストの誘惑に負けそうで・・・誉めすぎやバッシングし過ぎに正しく対応できる「客観的な正しい事実」は、WEB堆積の地下3m位に埋没していて掘り当てるのに骨が折れそうですし。美奈子さん(朝青龍関も?)のように純粋&ぶれないものを実行したいし評価したいですね。
ちなみに、私は55歳でガキ中将でしたが、ガッツさんの言われる事、結構その通りでしたよ(除く都心)。
あと、「聞く耳を持った」以降に朝青龍関にはどんな魅力が残っているのか又は追加されるのか、ひとごとながらワクワクします。

-> PINさん

私は以前桑田真澄投手が日本中から猛烈なバッシングを受けていた頃に一人孤独に彼のことを応援していた経験がありますので、洪水のように溢れかえる情報に踊らされることなくその奧に潜む真実を見極める目を持ちたいと常に考えています。今はあの当時よりもさらに情報化が進んでいて、その分本質を見抜くことはより難しくなっているかも知れませんね。

朝青龍が大きな影響を受けたという千代の富士(現九重親方)も下から上がってきた頃は先輩の横綱や大関を無遠慮ににらみつけたりして非難されていましたが、横綱昇進後は誰からも尊敬される大横綱になりましたね。朝青龍は千代の富士よりも若くして横綱まで昇りつめてしまったので、その分風当たりが強くなっているのかな、と思います。今の朝青龍は千代の富士が横綱に昇進した年齢よりも一つ上で、これからが真価が問われるところかも知れません。このままジャイアンみたいな横綱で終わるのか、千代の富士のような大横綱になるのか、興味深いところですね。

ガッツさんやPINさんが子供でいらした頃の風景は遠くに去ってしまいましたね。今や“ガキ大将”という言葉は死語なのでしょうか…。

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