ランビエール選手引退

2008年10月19日

すでに周知の通りステファン・ランビエール選手が引退を表明した。フィギュアスケートファンとして自分も何かひとこと言っておくべきなのだろうけど…。

私にとっては彼はついに謎のまま終わってしまったな、というのが正直な感想かな。彼の独特の不思議テイストが私にはついに理解できないままだった。一時代を築いた名選手であることは疑いようがないので、一つの時代が終わったな、という感慨は禁じ得ないけど…。


私が彼のプログラムで一番好きなものというと、ほとんどの方が挙げる「ポエタ」ではなく、エキシビションで見せてくれた「ロミオとジュリエット」だった。この古今の恋愛悲劇の名作にはいろんなヴァージョンの音楽があり、それに応じてフィギュアスケートにも多くの名プログラムがあるけど、私は彼の演じたロミオが最もよくこの劇の本質を表現していたように思う。ジュリエットを思うロミオの切なさがこちらにまで伝わってくるような演技だった。

私としては4回転ジャンパーとしての彼よりもエキシビションでのカジュアルな姿の方に親しみを感じてきたので、この決断はそれほどショックではなく、むしろこれからが楽しみなところもあったりする。今後もスケートには関わり続けることだろうし、とにかく今は体をゆっくりと休めて、これからの活動に備えて欲しい。またぜひ「ロミオとジュリエット」のような名演技を見せてくれたら、と思う。

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コメント

私もロミオとジュリエットが一番好きかもしれません。ポエタはプログラムと言うか、東京世界選手権のフリーの素晴らしい演技がすごく印象的でした。バトル選手同様、最初はやるつもりでプログラムも作ってたみたいですが、彼の場合、怪我もあったにしろ、今回は休んで次にと言う選択肢を選ばなかったのは、やっぱりモチベーションの関係もありそうです。彼が言ってるようにもう目指すとしたら世界チャンピオンに返り咲くことか、オリンピックチャンピオンになることで、それが難しいと思ったら、続けている意味がないみたいに思ったのかもしれませんね。プルシェンコも復帰するようですが、彼の場合、個人としてはもう目指すものがない(欲を言えば、もう一度世界王者や五輪王者と言うのはあると思いますが)から、モチベーションを上げていうのはかなり厳しそうですが、頑張って欲しいと思います。

ちなみに、地元のヒーローはどうも海外のコーチは今季はつけないようで、大丈夫かなとちょっと気になっております。優秀な選手でしばらくコーチなしでも結果を出していることも多いので、大丈夫かなと言う気もしますが。

-> モモさん

ランビエール選手の場合はもう後目指すとしたらバンクーバー・オリンピックの金メダルしかないという状況でしたから、それが難しいとなれば無理して続ける意欲は湧いてこなかったのでしょうね。

プルシェンコ選手は何度も復帰の噂が立って、狼少年のような状態なので報道されてもすぐには信じる気になりませんがどうなることでしょう。^ ^ でも今のロシアのフィギュアスケート界を見ていて居ても立ってもいられない気分はわかる気がします。今から全盛期の輝きを取り戻すのは難しいと思いますが、本当に復帰するのなら楽しみではありますね。

高橋選手は長光コーチに宮本さん、カメレンゴさんを加えた陣営で臨むようですが、確かにいささか不安ではありますね。でも自分で責任をもってトレーニングを進めていくという強い決意の表れでしょうから、それがいい結果に結びつくことを願っています。

一時はヤグディン選手も復帰かと言われ、多少動き出していた面もあったようですが、(大分スリムになっていたりとか、ニコライと連絡を取っていたりとかはしていたようです)結局なくなりましたしね。えっと名前は今思い出せないのですが、確か今年の世界選手権で男子は1人、けっこう上位に入り、世界選手権の枠を増やした気がしますが、彼だけではちょっと不安なのでしょうか。トリノ前の、ほぼすべてのカテゴリーを制覇した時点に戻すとなると、かなり厳しそうですが、、、。(アイスダンスは、可能かもしれませんが、他のカテゴリーは厳しそうですね、、、。)でも、ロシアに関わらず、どの国も、続く選手はどうなのかと言う気がしないでもありませんが(アメリカ、カナダはけっこういるような気も、、、。)

ちなみに、今年のグランプリシリーズの放送は、去年までよりさらに地上波、BSの放送枠が限られていて、女子と男子、エキシビジョンの一部と言う感じで、注目選手がいない試合などはCSにいってるようです。CS放送は放送内容はまずまず(音声切り替えが出来たり、多くの選手を放送してくれることがあります)なのですが、画質が少し落ちて、見れる人が限られるので、残念です。

-> モモさん

ヤグディン復帰…、そんなのもありましたね。^ ^ 昨シーズンの世界選手権ではロシアからはセルゲイ・ヴォロノフ選手が7位に入ったのが最高でした。今後さらに伸びる可能性のある有望選手ですが、優勝や表彰台を狙うとなると少し心細いというところかも知れません。プルシェンコ選手としてはそんなところを不甲斐なく感じているのでしょう。トリノ・オリンピックの時は全種目制覇も十分現実性があったことを考えると今のロシアの現状は寂しいものがありますね。


今年もいよいよテレビ朝日の放送内容に神経を擦り減らされる季節がやってきましたね。^ ^ 私としては地上波とBSを充実させてもらいたいですが…。ファンをあまりがっかりさせることがないよう願いたいですね。

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