スケートカナダ2008 女子シングル フリー
2008年11月 4日
SPと異なり数人の選手がカットされた。代わりにSPの演技が流されるとは…。地上波で放送するとなると中身が改悪されるというのは何とかならないものか。
武田奈也さん
ジャンプの構成が物足りないほかスパイラルでのスピードのなさも目を引いた。これから世界で戦っていくためにはもう一皮むける必要がありそう。
カロリーナ・コストナーさん
決して会心のできではなかったけどSPに引き続いて彼女の新たな境地を見る思いがした。やっと女性らしい魅力を感じる演技になってきたような気がする。点数や順位がぱっとしなかった時に限って褒めるというのは決してひねくれているつもりはないのだけど。
アリッサ・シズニーさん
決して完璧な内容ではなかったけど一頃のような痛々しい感じでは全くなくなってきた。この人が好調なのとそうでないのとではフィギュアスケートの盛り上がり方が違ってくると思う。ぜひ今後も好調を維持して欲しい。久々の表彰台おめでとう!
ベアトリサ・リャンさん
プログラムが安藤美姫さんや以前の中野友加里さんと被ったのは彼女にとって少し酷な気がする。演技を見ながらどうしても頭の中に中野さんの姿が浮かんでしまう。でも彼女なりに懸命に芸者を演じようとする意志は伝わってきた。
ジェンナ・マコーケルさん
SPに続き好調で生き生きと演技しているのが感じられた。今後彼女の存在は他の一流選手たちにとっても脅威になってくるかも知れない。
キャロライン・ジャンちゃん:バヤデール
ルッツとフリップでミスを連発。これまでの彼女からは考えられないような演技だったが、これも全ての女子選手が通る道なのか。後半は自分自身に対する落胆がありありと表情に浮かんでいたが、こういうところで空元気でいいから笑顔を作って見せることも今後彼女が学んでいかなければならないことなのかな、と思う。
村主章枝さん:Otonal
いくつかミスはあったけど久しぶりに村主さんらしい演技を見ることができた。音楽もいささか食傷気味ではあるけれど彼女の本来の魅力を引き立てるプログラムだと思う。最後のスピンは間違えて同じ構成のものを二度やってしまったようでノーカウントになり、演技終了後頭を抱えていたのはそれに気づいたせいだったみたいだが、それだけプログラムの世界に没入していたということなのだろう。要素が一つ足りない状態でも二位に入ったのは彼女の実力を示す結果だと思う。
ジョアニー・ロシェットさん:ロドリーゴ アランフェス協奏曲
彼女本来の力強い演技で堂々の優勝。最初に三連続のコンビネーション・ジャンプを跳び後半にジャンプ・シークエンスを使うという戦術も板に付いてきた感じがする。この調子を維持できればファイナルや世界選手権での表彰台も見えてきそうな気がする。
見ていて気になったのが音楽に音割れが目立ったこと。ほかのチャンネルではこういうことは起きていなかったのでこちらの受信環境の問題ではないと思う。場内放送のスピーカーの問題なのか、放送局の録音の問題なのか…。もし場内に流れていた音楽があの音だったのだとすると選手たちには気の毒なことだったと思う。
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